【プロ野球 高木守道氏】
今年1月、78歳で惜しまれつつこの世を去った高木さんは、1960年に中日ドラゴンズに入団。走攻守の三拍子そろったセカンドとして頭角を現しました。セカンドゴロを捕球した際、二塁ベースに入ったショートに、バックハンドで矢のような送球をする“バックトス”は、高木さんの代名詞となりました。
80年に引退するまで21年間、中日ドラゴンズひと筋でプレー。まさに“ミスタードラゴンズ”と呼ぶにふさわしい実績の持ち主です。
【NBA コービー・ブライアント選手】
コービー選手がヘリコプターの事故で命を落として、早1ヵ月半。現役を引退してまだ4年。41歳という若さでの突然の訃報に、世界中のバスケファンが衝撃を受けました。コービー選手のプロ入りは1996年、当時はまだ珍しい、高校卒業後すぐのNBA入りで話題を集めました。名門ロサンゼルス・レイカーズですぐに頭角を表すと、2年目には、史上最年少でオールスターゲームに先発出場を果たすなど、10代にしてスター街道を歩み始めました。
1999-2000年シーズンからは、レイカーズのリーグ3連覇に貢献。その後はしばらく優勝から遠ざかりましたが、06年にはNBA歴代2位となる「1試合81得点」という大記録を達成しました。もうその姿を見ることは叶いませんが、コービー選手が披露した数々のスーパープレーは、世界中のバスケファンの記憶に永遠に残り続けます。
【プロ野球 チアゴ・ビエイラ投手】
2020年、セ・リーグ連覇と日本一奪回を狙う読売ジャイアンツ。しかし長年リリーフの柱を務めてきたマシソン投手が引退するなど外国人投手が大量に抜けた今シーズンは、投手陣の再編が緊急の課題になっています。その穴を埋めるべく昨年オフに契約を結んだのが新外国人のビエイラ投手です。
17年にシアトル・マリナーズでメジャーデビュー。ビエイラ投手は史上4人目のブラジル出身メジャーリーガーとなります。18年からは、シカゴ・ホワイトソックスでプレー。持ち味は、193㎝、113kgの巨体から繰り出される剛速球です。マイナー時代、球場のスピードガンで約167キロを計測したことも。もしかすると、大谷翔平投手が日本ハム時代にマークした日本最速記録165キロを更新するかもしれません。ビエイラ投手がリリーフの柱としてフル回転すれば、ジャイアンツのリーグ連覇もぐっと現実味を帯びてきます。
【プロ野球 エンジェル・サンチェス投手】
昨シーズン、読売ジャイアンツはチーム打率がセ・リーグ2位、チームホームラン数は1位と、打撃陣の奮起でペナントを勝ち取りました。逆にチーム防御率はセ・リーグ4位と振るわず、その上、15勝を挙げた勝ち頭の山口俊投手がメジャーリーグへと移籍。連覇に向けて、先発投手陣の再編が緊急の課題になっています。そこで今シーズン、先発ローテーションの一角として期待されているのが、新外国人のサンチェス投手です。
サンチェス投手はドミニカ共和国出身。メジャーリーグを経て、2018年から韓国プロ野球・SKワイバーンズでプレー。昨シーズンは17勝を挙げ、一躍脚光を浴びた右腕です。150キロ台の真っ直ぐに加えて、変化球も多彩で、昨シーズン打たれたホームランはわずかに2本。抜群の安定感を誇ります。オフには、メジャーの球団も獲得に名乗りを上げる争奪戦となりましたが、先発希望という自分の意向を汲んでくれたジャイアンツに入団を決めたのです。
【プロ野球 ジョン・エドワーズ投手】
2018年の最下位から、昨年は3位へと躍進した阪神タイガース。今年、さらなる成績アップに向けて期待されているのが、新外国人ピッチャーのエドワーズ投手です。昨シーズンの阪神で際立っていたのは投手力。チーム防御率3.46は堂々のリーグ1位。特にリリーフ陣のチーム防御率はセ・リーグ唯一の2点台を記録する安定感を誇りました。ところが、強力リリーフ陣の一角を担ったジョンソン投手とドリス投手が退団し、鉄壁リリーフ陣を再構築すべく、阪神が獲得したのがエドワーズ投手なのです。
求められている役割は、クローザーを務める予定の大ベテラン・藤川球児投手へとつなぐセットアッパー。実はこの二人、14年にテキサス・レンジャーズで一緒にプレーしていた縁があります。今回来日するにあたりエドワーズ投手は、「藤川さんから日本の野球について話を聞いた」と語り、日本球界への備えは万全です。
来週のスポーツ伝説は……
3/16(月) 高校野球 佐々木誠監督
3/17(火) 高校野球 磐城高校
3/18(水) 高校野球 関本勇輔選手
3/19(木) 高校野球 観音寺中央高
3/20(金) 高校野球 島袋洋奨投手
お楽しみに!!