【プロ野球 1984年 日本シリーズ】
1984年の日本シリーズは、4年ぶり4度目のセ・リーグ制覇を果たした広島カープと、6年ぶりにパ・リーグを制した阪急ブレーブスの対決になりました。この年、阪急を久々のリーグ優勝に導いた立役者は、ブーマー・ウェルズ選手。打率3割5分5厘、ホームラン37本、130打点で、外国人選手として史上初の三冠王に輝きました。一方、山根和夫投手・北別府学投手・大野豊投手・川口和久投手ら、強力な先発陣を擁して優勝を飾った広島。このシリーズは「カープ投手陣が三冠王ブーマーにどう立ち向かうか」が注目のポイントでした。その結果、カープはブーマー選手を打率2割1分4厘と完璧に抑え込み、ついに3度目の日本一に輝いたのです。
【プロ野球 1993年 日本シリーズ】
1992年の日本シリーズ。最終戦までもつれた末に、森祇晶監督率いる王者・西武の前に屈し、あと一歩で日本一を逃したヤクルト。この敗戦は選手たちはもちろん、百戦錬磨の野村監督も相当悔しかったと見え、翌93年の春季キャンプ初日、野村監督は選手たちを前にこう宣言しました。「今年は絶対、日本一! リーグ優勝しても、日本シリーズで負けたら一緒だ!」
こうしてリベンジに燃えるヤクルトは、セ・リーグを連覇。日本シリーズ4連覇を狙う王者・西武に再び挑戦状を叩きつけると、4勝3敗で雪辱を果たし、見事日本一に輝きました。
【サッカー ルヴァンカップ2016決勝戦】
長らく「Jリーグヤマザキナビスコカップ」の名で親しまれてきた、Jリーグ国内3大タイトルのひとつが、昨年の大会から「ルヴァンカップ」と名前を変え、新たな歴史を歩みはじめました。その“初代王者”の栄誉をつかむべく、去年行われた決勝戦は、2年ぶり3度目の優勝を狙うガンバ大阪と、2003年大会以来13年ぶり2度目の優勝を目指す浦和レッズが激突しました。この10年、Jリーグを牽引してきたといっても過言ではない両クラブですが、Jリーグカップ決勝戦で相まみえるのは、実はこの年がはじめて。試合は同点のまま90分を終え、延長戦でも決着がつかず、PK戦へともつれ込みます。先攻のガンバ、後攻のレッズともに3人目まで全員が決め、迎えた4人目。ガンバのシュートをレッズの守護神・西川周作選手がストップ。対する浦和は5人全員がネットを揺らし、13年ぶり2度目の王者に輝いたのです。レッズのペトロヴィッチ監督にとっては、2006年にサンフレッチェ広島の監督に就任して以降、来日11年目での悲願の初タイトル獲得となりました。
あの栄光の瞬間から早や1年…。そのペトロヴィッチ監督は成績不振で途中解任。そんな中、ルヴァンカップを勝ち上がってきたのは、セレッソ大阪と川崎フロンターレ。注目の決勝戦は、11月4日、埼玉スタジアム2002でキックオフです。
【横浜国際総合競技場】
2019年9月20日に開幕する、ラグビーワールドカップ日本大会。開催まで2年を切った今、試合開場となる全国12都市を含む日本各地を、優勝トロフィーの「ウェブ・エリス・カップ」が巡回、一般公開されています。このセレモニーの最後を飾るのが、11月4日に日本代表 対 オーストラリア代表の親善試合が行われる横浜国際総合競技場。2年後のワールドカップ決勝戦の会場です。
横浜国際総合競技場が開場したのは、今から19年前の1998年。オープニングゲームは、3月に行われたサッカーの国際大会 ダイナスティカップの日本 対 韓国戦で、記念すべきスタジアム初ゴールを決めたのは、“ゴン”こと、中山雅史選手でした。その直後にはJリーグの試合も行われ、横浜マリノス 対 横浜フリューゲルスの“横浜ダービー”が実現。さらに翌月にはラグビーの国際親善試合が行われるなど、早くから総合競技場として様々なスポーツイベントが行われてきました。このスタジアムで行われた大一番といえば、2002年のサッカーワールドカップ日韓大会の決勝戦、ドイツ対ブラジルの一戦。ラグビーとサッカー、2つの異なるワールドカップ決勝戦が同じ会場で行われるのは、世界でも2カ所目です。
【全日本大学駅伝2016】
箱根駅伝・出雲駅伝・全日本大学駅伝は、大学三大駅伝と呼ばれます。中でも全日本大学駅伝は、その名の通り“大学駅伝日本一”を決める大会です。出場大学が関東地区限定の箱根駅伝や、選抜方式の出雲駅伝とは異なり、全国各地の選考会を勝ち抜いてきた精鋭25大学が出場。愛知県名古屋市の熱田神宮をスタートし、三重県伊勢市の伊勢神宮を目指して、8区間106.8kmを走ります。
昨年は青山学院大学が大会初優勝を飾り、出雲・箱根も制して、史上4校目となる大学駅伝三冠を達成。大きな話題となりました。今年も秋の伊勢路に注目です。
来週のスポーツ伝説もお楽しみに!!