【ラグビー 中島イシレリ選手】
昨年のラグビーワールドカップ日本大会での大躍進以来、メディアでは連日、日本代表選手たちが引っ張りダコ。中でも人気なのが、明るい金髪と金色のヒゲがトレードマーク、トンガ出身の中島選手です。身長186センチ、体重120キロの巨体に加えて、冗談のたえないトーク、さらに見た目がお笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志さんに似ていることが話題となりました。ワールドカップ期間中も、その明るいキャラクターでチームを盛り上げるなど、日本代表の躍進に欠かせない存在でした。
またプレー面では、スクラムやモールなどで体を張る前線の要・プロップとして活躍。予選プール4試合、そして準々決勝の南アフリカ戦と全て途中出場でしたが、イシレリ選手が加わることで、プレーが活性化。予選プールの大一番、強豪・アイルランドとの一戦では、ラインアウトからのモールで一気に押し込んで決めたトライにも貢献するなど、巨体を存分に生かしたプレーが光りました。
【ラグビー 徳永祥尭選手】
今週末から開幕する日本ラグビー最高峰、トップリーグ。このトップリーグでの戦いに、ワールドカップでの消化不良をぶつけようと、並々ならぬ決意で臨む選手がいます。東芝ブレイブ・ルーパスのフランカー・徳永選手です。ワールドカップの日本代表メンバー、31人には名を連ねましたが、同じフランカーのリーチ・マイケル選手、ピーター・ラブスカフニ選手らの影に隠れ、出場機会を得ることはできませんでした。
しかし試合では、いつも徳永選手の姿がグラウンドにありました。大会期間中、出場選手に水を運び、スタンドにいるヘッドコーチからの無線指示を伝える“ウォーターボーイ”、すなわち“最強の給水係”として、チームを支える裏方に徹してきたのです。ワールドカップをきっかけに流行語となった“ONE TEAM”ですが、その象徴的な役割を担ったのが徳永選手でした。
【ラグビー 田村優選手】
ワールドカップ日本大会で日本代表を牽引したのは、司令塔役のスタンドオフとして活躍した、キヤノン・イーグルスの田村選手です。攻撃の起点。そして得点の期待が高まるキックの瞬間には、いつも田村選手の姿がありました。
全勝した予選プールと決勝トーナメントの計5試合で、日本が叩き出した得点は計118点。その内およそ4割の51点を、田村選手の黄金の右足からのキックが稼ぎ出したのです。大会全体を通しても4位の得点数で、一時は得点王の座を争うほどでした。
【大相撲 隆の勝伸明関】
昨年11月の九州場所で、1年ぶりに幕内に復帰。10勝を挙げて番付を上げたのが、隆の勝関です。2010年に中学を卒業すると、すぐに千賀ノ浦部屋に入門。8年後の18年9月秋場所で待望の新入幕を果たします。千葉県柏市出身の幕内力士は、昭和の人気力士麒麟児関以来、実に44年ぶりのことでした。
新入幕の秋場所は8勝7敗と勝ち越しましたが、続く11月の九州場所は4勝11敗と大きく負け越して再び十両に陥落。少し時間が掛かりましたが、昨年11月の九州場所で、1年ぶりに返り入幕を果たしました。今年の目標は、三役。いつか優勝パレードで柏に凱旋し、隆の勝関が故郷に錦を飾る日を、地元ファンも家族も心待ちにしています。
【大相撲 大栄翔勇人関】
昨年11月の九州場所で、通算43回目の優勝を飾った横綱・白鵬関。その横綱を2日目に押し出しで破って唯一の土を付けたのが、大栄翔関です。
東前頭筆頭の大栄翔関は、それまで4度、白鵬関と対戦していましたが、結果は4戦全敗。5度目の挑戦で初めて、白鵬関から金星を挙げました。この九州場所で、3場所連続の勝ち越しを決めた大栄翔関は、この金星を評価され初の殊勲賞を獲得しました。
来週のスポーツ伝説は……
1/13(月) プロ野球 美馬学投手
1/14(火) プロ野球 鈴木大地選手
1/15(水) プロ野球 福田秀平選手
1/16(木) テニス ノバク・ジョコビッチ選手
1/17(金) テニス 大坂なおみ選手
お楽しみに!!