【柔道 高藤直寿選手】
柔道の世界選手権で2017・18年と大会2連覇を遂げ、通算3度の優勝を果たしている、男子60キロ級の高藤選手。人並外れた反射スピードでダイナミックに相手を投げ飛ばすのが得意なスタイルで、東海大学在学中の13年には、この攻撃的な柔道で世界選手権初出場・初優勝。この頃の高藤選手は8つの国際大会で連続優勝を果たすなど、まさに向かうところ敵なしの状態でした。
しかし金メダルが有力視された16年のリオ・オリンピックでは、準々決勝でまさかの一本負け。敗者復活から勝ち上がって銅メダルを獲得したものの、本人としては到底受け入れられない結果でした。この悔しさが、高藤選手をふたたび世界の頂点へと導きます。オリンピック翌年の世界選手権では、 5試合中3試合で一本勝ち。盤石の強さで3大会ぶり、2度目の優勝を果たしました。
【柔道 ウルフ・アロン選手】
2017年にハンガリーのブダペストで行われた世界柔道選手権で、ウルフ選手は初出場ながら、男子100キロ級で優勝を飾りました。
アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれ、学生柔道界の名門・東海大学では主将を務め活躍。初めて出場した世界選手権でも、準々決勝でリオ オリンピックの銀メダリストを下すなど、実力をいかんなく発揮してみごと優勝。20年の東京オリンピックの金メダル候補に名乗りを挙げました。
【柔道 阿部詩選手】
昨年、アゼルバイジャンの首都・バクーで行われた世界柔道選手権。この時、お兄さんの阿部一二三選手と同じ日に世界の大舞台に立って話題になったのが、妹の詩選手です。
女子52キロ級で出場した詩選手は、当時まだ18歳の女子高生。初出場にもかかわらず堂々たる戦いぶりを見せ、強敵を次々と撃破して決勝戦に進出。2017年の覇者、志々目愛選手との日本人対決を延長の末制し、5試合オール一本勝ちという圧倒的な強さで世界女王となりました。妹の優勝を見て、一二三選手も奮起。こちらも男子66キロ級を制し、日本柔道界初の「世界選手権・兄妹アベック優勝」を果たしたのです。
【柔道 新井千鶴選手】
東京オリンピックを1年後に控え、9年ぶりに東京開催される世界柔道選手権。オリンピック本番と同じ、日本武道館が舞台です。
この大会で、一昨年・昨年と2連覇を果たしているのが、女子70キロ級の新井選手。身長172㎝の恵まれた体を生かした多彩な攻撃を武器に、いまや日本女子柔道の第一人者となっています。
【柔道 朝比奈沙羅選手】
柔道女子78キロ超級のエース、朝比奈選手は前代未聞のチャレンジを続けるアスリートです。中学・高校で日本一となり、全日本ジュニア選手権を2度制覇。世界ジュニア選手権でも金メダルを獲得するなど、注目を浴び続けてきました。
大学は柔道の名門・東海大学に進学し、2017年9月には世界選手権にも初出場。惜しくも決勝で敗れましたが、その2ヵ月後に行われた世界選手権・無差別級では、ロンドンオリンピックの金メダリストを破るなど、世界のライバルたちを退け初優勝。この快挙達成の裏で、朝比奈選手は両親と同じ医師になることも決断。医学部の受験勉強と両立しながら、今年の世界選手権代表の座をつかみとりました。
来週のスポーツ伝説は……
8月26日(月) ソフトボール 藤田倭選手
8月27日(火) ソフトボール 勝股美咲投手
8月28日(水) N B A 八村塁選手
8月29日(木) N B A 渡邉雄太選手
8月30日(金) バスケットボール ニック・ファジーカス選手
お楽しみに!!