【プロ野球 金田正一投手】
国鉄スワローズで15年、読売ジャイアンツで5年、合わせて20年プレー。前人未到の通算400勝を挙げた金田さんが、今年10月6日に86歳で亡くなりました。
現役時代は、最多勝3度、最多奪三振10度、ピッチャーの名誉・沢村賞3度と数々のタイトルを獲得し、背番号「34」は、巨人の永久欠番になっています。また監督としても1974年、ロッテオリオンズを日本一に導き、“カネやん”の愛称で親しまれました。
【女子マラソン 小出義雄監督】
今年4月、女子マラソンの名伯楽・小出監督が、80歳で惜しまれつつこの世を去りました。
1992年のバルセロナで銀、96年のアトランタで銅と、2個のオリンピックメダルを手にした有森裕子選手。 2000年のシドニーオリンピックで金メダルに輝いた高橋尚子選手ら、数々のトップランナーを育てあげました。
【マラソン 中村匠吾選手】
今年、国内で行われたマラソンレースの中でもひと際注目されたのが、9月に開催された東京オリンピックのマラソン代表選考レースMGC「マラソン・グランド・チャンピオンシップ」です。日本マラソン界の復活を目指し、オリンピックで勝てる選手を選ぶために創設された一発勝負の代表選考レースで、優勝者と2位の選手は自動的に東京オリンピックのマラソン代表に内定します。
レース前、代表の有力候補と言われていたのは4人。日本記録保持者の大迫傑選手と、前・日本記録保持者の設楽悠太選手。2018年アジア大会王者の井上大仁選手と、昨年の福岡国際マラソンを日本人として14年ぶりに制した服部勇馬選手です。ところがフタを開けてみれば、予想外の展開に、思わぬ伏兵が現れました。それが、富士通の中村選手です。もともと暑い中でのレースが得意という中村選手ですが、フルマラソン挑戦は4度目。過去、一度も表彰台に立ったこともなかった中村選手が東京オリンピックの出場権をつかんだことは、誰もが驚きました。
【女子レスリング 吉田沙保里選手】
今年1月、レスリング女子でオリンピック3連覇の偉業を達成した吉田選手が、現役引退を表明しました。「タックルを制する者が世界を制する」を信念とする父・栄勝さんから学んだ高速タックルを武器に、2001年の全日本選手権で敗れて以降、連戦連勝。個人戦の連勝記録は206まで伸び、15年近くも負け知らずでした。
12年の世界選手権では、かつて“人類最強”と呼ばれた伝説のレスラー、ロシアのカレリン選手の記録を超える史上初の13大会連続世界一を達成し、16連覇まで記録を更新。その強さは圧倒的で、国民栄誉賞も受賞しました。
【プロ野球 ジュリスベル・グラシアル選手】
令和になって初めて、そして通算70回目という節目を迎えた、今年のプロ野球日本シリーズ、際立ったのはソフトバンクの圧倒的な強さでした。ペナントレースでは、シーズン終盤に逆転で西武にリーグ優勝をさらわれ、2年連続2位と悔しい思いをしたソフトバンクですが、クライマックスシリーズでは、楽天とのファーストステージで、初戦を落として以降負け知らず。西武とのファイナルステージを4連勝で突破すると、巨人との日本シリーズも無傷の4連勝。ポストシーズン10連勝で、3年連続日本一に輝きました。
中でも、ポストシーズンで活躍が光ったのはキューバからの助っ人外国人・グラシアル選手です。ファイナルステージでは、3本のホームランを放って、西武にシーズンの借りを返したグラシアル選手は、日本シリーズでもさらに爆発。第1戦では逆転ツーラン。第3戦では同点ソロ。第4戦では、巨人のエース・菅野智之投手から先制スリーランと、すべて勝利につながる貴重なホームランを放ち、日本シリーズMVPに輝きました。
来週のスポーツ伝説は……
12/30(月) プロ野球 上原浩治投手
12/31(火) メジャーリーグ イチロー選手
1 / 1(水) 箱根駅伝 小松洋平選手
1 / 2(木) 侍ジャパン 稲葉篤紀監督
1 / 3(金) 侍ジャパン 鈴木誠也選手
お楽しみに!!