【プロ野球 千賀滉大投手】
今シーズン、圧倒的な強さで、日本シリーズ3連覇を達成した福岡ソフトバンクホークス。そのチームをエースとして牽引したのが、育成選手出身の千賀投手です。最速161キロのストレートと、驚異的な落差を誇る“お化けフォーク”を武器に、今シーズンは両リーグトップの227奪三振をマーク。自身初となる、最多奪三振のタイトルに輝きました。
勝ち星こそ13勝にとどまりましたが、ここぞという試合では、力強いピッチングを見せてくれる千賀投手。その真骨頂を発揮したのが、9月6日の千葉ロッテマリーンズ戦でした。女房役のキャッチャー甲斐拓也選手とは、入団が同期で同じ育成選手出身。その絶妙なサポートもあり、千賀投手はこの試合で史上80人目、令和になって初のノーヒットノーランを達成したのです。来年はエースとして、3年ぶりに「リーグ優勝からの日本一」を目指します。
【プロ野球 大野雄大投手】
今年9月6日、福岡ソフトバンクホークスのエース・千賀滉大投手が達成した、令和初のノーヒットノーラン。そのわずか8日後、今度はセ・リーグでも達成者が現れました。9月14日、ナゴヤドームで行われた阪神タイガース戦でこの大記録を成し遂げたのは、中日ドラゴンズ・大野投手です。
2013年から15年まで、3年連続で2ケタ勝利を挙げた大野投手ですが、その後は低迷。昨年は、新人の年以来の0勝に終わり、自信を失っていました。しかし与田剛監督から「今年は170イニング投げてくれ」と期待の言葉を掛けられ、奮起。大好きなお酒を断って体を絞り、前向きな気持ちに切り替えたことで、今シーズンは170イニング以上投げて9勝を挙げ、防御率1位のタイトルも獲得。さらに、ノーヒットノーランの勲章も手にしました。
【サッカー 遠藤保仁選手】
今年8月2日に行われた、サッカーJ1・ガンバ大阪 対 ヴィッセル神戸戦で、ガンバの象徴・遠藤選手が、日本人選手としては史上初の「公式戦通算1000試合出場」を達成しました。これまでに公式戦1000試合出場を達成した、世界的プレーヤーと言えば元イタリア代表の守護神・ブッフォン選手や、“スペインの至宝”と呼ばれたラウール選手など、長くクラブや代表の顔として活躍し続けた選手ばかり。
遠藤選手は1998年、今は消滅した横浜フリューゲルスでプロ生活をスタート。開幕戦でいきなりプロデビューを飾り、その後は京都サンガを経てガンバ大阪に移籍し、常に主軸としてプレーし続けてきました。また日本代表では、歴代最多となる国際Aマッチ152試合に出場。3度のワールドカップを経験しました。昨年は、フィールドプレーヤーとしては史上初のJ1通算600試合出場を達成。40歳で迎える来シーズンは、J1史上最多・631試合出場の更新がかかっています。
【ゴルフ 渋野日向子選手】
今、日本の女子ゴルフを引っ張っているのは、1998年度生まれの“黄金世代”と呼ばれる選手たちです。15歳の時に国内ツアーを制した勝みなみ選手や、アメリカツアーに挑戦して勝利を重ねている畑岡奈紗選手など、華々しい活躍を見せています。そんな黄金世代から、今年また新たなヒロインが誕生しました。8月の全英女子オープンで、海外メジャー初参戦にもかかわらず、いきなり優勝を果たした、当時20歳の渋野選手です。日本人の海外メジャー制覇は、77年に全米女子プロゴルフ選手権を制した樋口久子選手以来、史上二人目。実に42年ぶりの快挙でした。
1つの勝利で、世界的な有名人になったシンデレラガール・渋野選手。いつも笑顔を絶やさぬプレースタイルを海外メディアも驚きと共に報じ、“スマイル・シンデレラ”と呼ばれるようになりました。来年の東京オリンピックでの活躍が早くも期待されます。
【テニス 望月慎太郎選手】
大坂なおみ選手や、錦織圭選手が世界で活躍する日本テニス界に今年、また新たなスター候補が登場しました。グランドスラムのひとつ、ウィンブルドンのジュニア選手権・シングルスで日本人男子として史上初の優勝を成し遂げた、望月選手・16歳です。この優勝で、ジュニア世界ランキングで1位となり、これもまた日本人男子初の快挙でした。
2020年からは、ジュニアの枠にとどまらず、シニアの大会にも出場する機会が増える望月選手。ここから先どんな成長曲線を描くのか、将来が楽しみです。
来週のスポーツ伝説は……
12/2(月) ラグビー 福岡堅樹選手
12/3(火) ラグビー ピーター・ラブスカフニ選手
12/4(水) ラグビー 稲垣啓太選手
12/5(木) ラグビー 姫野和樹選手
12/6(金) ラグビー 中村亮土選手
お楽しみに!!