スポーツ伝説

1月27日~31日の放送内容

【プロ野球 高津臣吾監督】

 昨シーズンは最下位に沈んだ東京ヤクルトスワローズ。小川淳司監督が辞任し、代わって今シーズンから指揮を執るのが、二軍監督から昇格した高津新監督です。現役時代はヤクルトの選手として、4度の最優秀救援投手に輝く活躍で、プロ野球歴代2位の286セーブを挙げました。2004年からは海を渡り、シカゴ・ホワイトソックス、ニューヨーク・メッツで活躍。メジャーリーグでの27セーブを加えて、日米通算313セーブをマークしました。06年に古巣・ヤクルトに復帰すると、その後、韓国、台湾、日本の独立リーグと渡り歩き、12年に現役を引退。一軍投手コーチを経て、17年からは二軍監督として指揮を執っていました。
 ヤクルトは昨シーズン、投手陣が崩壊し、シーズンの失点739と、防御率4.78は、ともに12球団ワーストの成績。立て直しが急務となり、15年に投手コーチとして優勝に貢献した高津監督に白羽の矢が立ったのです。指揮官としての強みは、国や文化、野球への価値観も違う多くの監督の采配を見てきたこと。様々な監督から指導者としてのエッセンスを吸収し、独自の道を目指します。



【プロ野球 佐々岡真司監督】

 リーグ4連覇を目指した昨シーズン、4年ぶりにBクラスに転落してしまった広島カープ。その責任を取って辞任した緒方孝市監督に代わり指揮官に就任したのが、一軍投手コーチから昇格した佐々岡新監督です。広島でピッチャー出身の監督が指揮を執るのは、1967年に辞任した長谷川良平監督以来、53年ぶりになります。
 佐々岡監督は1990年、ドラフト1位で広島に入団。2年目の91年に17勝、防御率2.44の好成績を挙げ、最多勝と最優秀防御率のタイトルを獲得。リーグ優勝に貢献し、沢村賞とセ・リーグMVPに輝きました。その後はチーム事情によって抑えも経験し、通算138勝・106セーブを記録。2007年の現役引退まで、カープひと筋で18年間プレーしました。引退後は、解説者を経て、15年からは広島の二軍投手コーチに就任。昨年、一軍投手コーチに昇格し、チームの台所を預かってきました。そして昨年10月、マツダスタジアムで就任会見を行った佐々岡新監督。全員一丸となって目指すは、1984年以来長らく遠ざかっている日本一です。



【プロ野球 ヘラルド・パーラ選手 】

 今年セ・リーグ連覇を目指す読売ジャイアンツに、頼もしい助っ人外国人選手が加わりました。昨シーズン、ワシントン・ナショナルズのワールドシリーズ制覇に貢献したパーラ選手です。パーラ選手は、ベネズエラ出身の32歳。メジャーデビューした2009年から昨シーズンまでの11年間で、通算1312安打、ホームラン88本をマーク。確実性のあるバッティングに、パンチ力も兼ね備えているほか96盗塁と足もあり、外野手としての守備力も高いプレーヤーです。
 昨シーズンは、5年ぶりにリーグ優勝を果たしながら、日本シリーズではソフトバンク相手に屈辱の4連敗を喫した巨人。8年ぶりの日本一に向け、ワールドシリーズ制覇を経験したパーラ選手は、これ以上ない優勝請負人です。



【プロ野球 河野竜生投手】
 
 昨シーズン、パ・リーグ5位に沈んだ北海道日本ハムファイターズ。大きな原因は、先発投手の駒不足でした。シーズンを通して安定した成績を残せたのは、最多勝に輝いたエース・有原航平投手だけ。特に左の先発投手が不足していました。そんな日本ハムで即戦力左腕として期待されているのが、ドラフト1位ルーキー・河野投手です。小柄な体格ながら、自己最速151キロのストレートを中心に、スライダー・カーブ・チェンジアップなどを巧みに投げ分け、昨年のドラフトでは“社会人ナンバーワン左腕”という評判でした。
 日本ハムは、3年後の2023年に現在の札幌ドームから、北広島市に建設される新球場へホームグラウンドを移転する予定です。入団会見で河野投手は、「新球場の開幕投手を務められるように頑張りたい」と熱く抱負を語りました。
  

 
【プロ野球 石川昂弥選手】
 
 長い歴史を持つ日本のプロ野球界で、戦後6人しか達成していない三冠王。最後に達成されたのが2004年、福岡ダイエーホークスの松中信彦選手が記録してからは生まれていません。そんな状況の中、中日ドラゴンズのドラフト1位ルーキー・石川選手は、入団会見で「目標は三冠王」と高らかに宣言しました。地元・愛知の名門、東邦高校では1年生の春からベンチ入り。2年夏の県大会では、打率7割を超す驚異的な数字を残しました。昨年春のセンバツ高校野球では、クリーンナップでエース、しかもキャプテン、という3つの大役を背負って出場し、5試合すべてで勝利投手、打ってはホームラン3本を記録。特に決勝戦では、先制2ランとダメ押し2ランをスタンドに叩き込み、投げては3安打完封の活躍で、東邦高校を5度目のセンバツ王者に導きました。甲子園決勝という大舞台で、ホームラン2本と完封を記録したのは、春夏通じて史上初の快挙。石川選手は一気にドラフト1位候補へ名を連ねたのです。
 昨年のドラフトでは3球団が競合し、抽選の結果、地元・中日ドラゴンズが交渉権を引き当てました。その直後に語った抱負が「プロでの目標は、三冠王」という力強い言葉。センバツ優勝投手という輝かしい実績がありながら、プロでは打者一本で勝負します。
   

        
来週のスポーツ伝説は……

2/3(月) 箱根駅伝 嶋津雄大選手
2/4(火) パラ陸上 山本篤選手
2/5(水) ゴールボール 欠端瑛子選手  
2/6(木) ボッチャ 廣瀬隆喜選手 
2/7(金) パラ陸上 鈴木徹選手 
                       
お楽しみに!!
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