【女子テニス 大坂なおみ選手】
毎年3月上旬に、アメリカ・カリフォルニア州で開催されるテニスツアーのBNPパリバ・オープン。大阪選手は1年前にツアー未勝利でこの大会に挑み、初優勝を果たしました。
この大会でもっとも大坂選手らしさが発揮されたのは、優勝スピーチ。「これは、おそらく史上最悪の受賞スピーチになりそうです」と苦笑いした大坂選手でしたが、このスピーチ動画を見た世界中のテニスファンからは、賞賛の嵐が巻き起こりました。このツアー初優勝で自信を深めた大坂選手。まさにここから、世界ランク1位への快進撃が始まったのです。
【プロ野球 田中和基選手】
昨シーズンは、首位西武から29.5ゲーム差という大差をつけられ、パ・リーグ最下位に甘んじた東北楽天ゴールデンイーグルス。雪辱を期す今シーズンの期待の存在が、昨シーズンのパ・リーグ新人王の田中選手です。プロ1年目の2017年は51試合の出場に留まりましたが、2年目の昨シーズンは、俊足・長打力・スイッチヒッターという持ち味を活かし105試合に出場。打率2割6分5厘、ホームラン18本、21盗塁という好成績を残しました。
もともと足と守備力で期待されていた田中選手ですが、長打力も高く評価され、シーズンオフには初めて、日本代表・侍ジャパン入りも経験。しかし昨シーズンは9月以降、打撃成績が軒並み下降。今年はシーズンを通して戦いきるスタミナと、マークが厳しくなる中、成績を残す対応力も求められています。
【プロ野球 岡本和真選手】
プロ4年目の昨シーズン、打率3割、ホームラン30本、100打点を史上最年少の22歳でクリアした、巨人の岡本選手。このオフ、大型補強で話題を集めた巨人ですが「それでも4番は岡本に」という声が、ファンだけでなく球界関係者からも聞こえてきます。
今シーズン岡本選手が目指すのは、チームの勝利に直結する打点王のタイトル。若き主砲が、5年ぶりのペナント奪還を目指すチームを引っ張ります。
【大相撲 玉鷲一朗関】
今年1月に両国国技館で行われた、大相撲初場所。3横綱が引退や休場で終盤には全員が不在になる中、場所を盛り上げたのは、34歳で初めての賜杯を手にした関脇・玉鷲関でした。
モンゴル出身の玉鷲関が上位に定着するようになったのは、30歳を過ぎてから。突き押し相撲に徹することで、2016年の九州場所で1横綱・3大関を撃破。技能賞を獲得し、17年初場所、32歳でようやく新関脇に昇進。普通ならピークを過ぎることが多い30代での昇進は、異例中の異例でした。34歳2か月での初優勝も、年6場所制になってから史上2番目の年長記録。遅咲きの玉鷲関らしい優勝でした。
【大相撲 錦木徹也関】
昨年9月の秋場所に10勝を挙げ、番付を大きく上げた錦木関。この2ケタ勝利で、西前頭12枚目だった番付は、当時自己最高の東前頭3枚目まで上昇。しかし続く11月の九州場所は、上位陣の厚い壁にはね返され、初日から4連敗。それでもなんとか8勝7敗と勝ち越して、番付を一つ上げた東前頭2枚目で今年1月の初場所を迎えました。
初場所では初日から、豪栄道関・栃ノ心関の二大関に連勝。3日目は、鶴竜関との対戦を迎えました。錦木関にとっては、これが横綱初挑戦。しかも同じ時津風一門で、稽古場で何度も胸を借りているだけでなく、鶴竜関が土俵入りする際には、太刀持ちや露払いを務めている間柄でした。結果はビデオ検証までもつれるも、錦木関の勝利。見事、横綱初挑戦で初金星を挙げる快挙を成し遂げました。取組後、「やっと横綱に恩返しができた」と語った錦木関。1横綱2大関を倒し、さらに自信を深めた錦木関の今後の成長に注目です。
来週のスポーツ伝説は……
3月11日(月) サッカー 小笠原満男選手
3月12日(火) サッカー 中澤佑二選手
3月13日(水) サッカー 楢崎正剛選手
3月14日(木) MLB 松坂大輔投手
3月15日(金) MLB イチロー選手
お楽しみに!!