スポーツ伝説

12月30日~1月3日の放送内容

【プロ野球  上原浩治投手】

 プロ野球ペナントレースもまだ序盤の5月20日、一時代を築いた伝説の投手、巨人の上原投手が突然、現役引退を表明しました。上原投手といえば、ちょうど20年前の1999年に新人ながら20勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得。さらに最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率など、主要なタイトルを総なめにして、新人王と沢村賞も同時に受賞しました。
 その後も巨人のエースとして活躍したのち、2009年からメジャーリーグに移籍。メジャーでは4球団を渡り歩きましたが、中でも記憶に残るのは、13年のボストン・レッドソックスでの活躍です。上原投手はこの年、クローザーとしてワールドシリーズに出場。日本人初の胴上げ投手に輝きました。そして昨年、10年ぶりに古巣・巨人に復帰。7月には日米通算で「100勝・100セーブ・100ホールド」を達成しています。
  


【メジャーリーグ イチロー選手】

 平成から令和へと元号が切り替わった2019年、平成を代表するアスリートが現役を引退しました。球史に残る、前人未到の日米通算4367安打を放った、シアトル・マリナーズ、イチロー選手です。オリックス・ブルーウェーブに入団して3年目の1994年。登録名を「鈴木一朗」から「イチロー」に変えたとたんに打ちまくり、日本球界初のシーズン200安打を達成しました。
 それから25年。メジャーリーガー・イチローの最後の舞台となったのが、今年3月に東京ドームで行われた、メジャーリーグ開幕シリーズでした。第1戦をノーヒットで終え、迎えた第2戦、イチロー選手が先発で出場している真っ最中に、「イチロー選手・引退表明」のニュース速報が流れます。試合後の記者会見でイチロー選手は、「後悔などあろうはずがありません」と自らの現役時代を振り返りました。

  

【箱根駅伝 小松洋平選手】

 今シーズンは、群雄割拠の大学駅伝。そんな戦国時代の到来を告げたのが、昨年の1月2日・3日に行われた、第95回箱根駅伝でした。史上3校目の5連覇を達成を目指す青山学院大学は、2018年10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝でも優勝しており、この箱根駅伝を制して、史上初となる「2度目の大学駅伝3冠達成」を狙っていました。そんな断然の優勝候補、青山学院大学を阻む存在と見られていたのが、出雲駅伝2位の東洋大学と、全日本大学駅伝2位の東海大学です。
 1月2日の往路では、この3校がそれぞれ素晴らしい走りを見せました。しかし総合優勝を飾ったのは、東海大学。往路2位、復路も2位で、全員が大崩れせずに走り抜いた結果でした。東海大学の逆転優勝のキーパーソンとなったのが、8区を走った3年生、小松選手です。序盤は追いかける東洋大学の背中にピタリとつけて力を溜めると、中盤すぎにスパートをかけ、東洋大学を抜き去ります。8区の難所、と言われるラスト5キロからの登り坂も力強く駆け上がり、トップのまま9区へと襷を繋いだのです。タイムは、これまでの記録を16秒も更新する区間新記録。8区での区間新は、なんと22年ぶりの快挙でした。これにより、小松選手は大会MVPに当たる金栗四三杯を受賞。東海大学の大会初優勝に華を添えました。



【侍ジャパン 稲葉篤紀監督】
 
 昨年11月に行われた、東京オリンピックの前哨戦ともいえる野球の国際大会・プレミア12。日本代表“侍ジャパン”は、台湾でのオープニングラウンドを3戦全勝。東京と千葉で行われたスーパーラウンドを4勝1敗の首位で通過し、決勝戦は2位通過の前回王者・韓国と対戦しました。その韓国に初回、ホームラン2本で3点の先制を許したものの、日本の打線が奮起。5対3で逆転勝ちを果たし、大会初優勝を飾りました。
 日本代表が国際大会で優勝したのは、2009年の第2回WBC以来10年ぶり。侍ジャパンを栄冠に導いた指揮官は、稲葉監督です。プロ野球での監督経験はない稲葉監督ですが、現役時代に在籍したヤクルトと日本ハムでリーグ優勝や日本一を経験。その采配は、ヤクルト時代の野村克也監督をはじめとする、名将たちから学んだものでした。稲葉監督の特徴は「積極采配」。プレミア12の金メダルはあくまでも通過点に過ぎません。ぶれない積極采配で、稲葉監督は東京オリンピックの金メダルを目指します。


 
【侍ジャパン 鈴木誠也選手】
 
 昨年11月に行われた野球の国際大会・プレミア12で優勝の立役者となったのが、侍ジャパンの四番を務めた、広島カープ・鈴木選手です。決勝の韓国戦は、初回に3点を失ったその裏、鈴木選手はすかさずタイムリーツーベースを放ち、反撃のノロシを上げます。この主砲の一打が呼び水となって、2回にヤクルト・山田哲人選手の逆転3ランが生まれ、優勝につながりました。
 鈴木選手は、プレミア12の全8試合でヒットを放ち、その内7試合で打点をマーク。打率4割4分4厘、ホームラン3本、13打点と文句のない成績を残し、大会MVPに輝きました。


        
来週のスポーツ伝説は……

1/6(月) ラグビー 中島イシレリ選手
1/7(火) ラグビー 徳永祥尭選手
1/8(水) ラグビー 田村優選手   
1/9(木) 大相撲  隆の勝伸明関 
1/10(金) 大相撲  大栄翔勇人関  
                       
お楽しみに!!
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