スポーツ伝説

7月22日~26日の放送内容

【プロ野球 桜井俊貴投手】

 5月23日に東京ドームで行われた、巨人 対 DeNA戦。巨人はこの試合、大量6点のリードから5回、DeNAのソト選手にスリーランを打たれ、3点差に追い上げられます。ここで先発の今村信貴投手から交代したのが、プロ4年目で今シーズンは中継ぎとして開幕から一軍入りした桜井投手。この回の後続を断ち、イニング跨ぎの6回を1失点にしのいで降板すると、桜井投手に待望のプロ初勝利が転がり込みました。
 背番号を「35」に変え、背水の陣で臨んだ今シーズン。中継ぎでプロ初勝利を挙げたあと、6月6日の楽天戦でデビュー戦以来となる約3年ぶりの先発のマウンドに上がると、7回途中まで投げ3安打1失点の好投で、プロ2勝目を挙げました。辛かった3年間の時を経て、今シーズンこそジャイアンツ投手陣を支えます。


   
【プロ野球 清水達也投手】

 5月12日に甲子園球場で行われた、阪神 対 中日戦。この日のドラゴンズの先発は、高卒2年目の19歳、清水投手でした。2017年のドラフト会議で、4位指名で中日に入団。1年目の昨年はリリーフで2試合に登板しただけで、先発はこの阪神戦が初めてでした。
 本来先発するはずだったピッチャーが故障したため、試合の3日前に急きょ告げられ巡ってきた先発のマウンド。急に大役を任された清水投手を援護しようと、中日打線は初回に2点を先制。ところがその裏、清水投手はすぐに2点を取り返され、試合は振り出しに戻ってしまいます。それでも2回以降は、ランナーを背負っても阪神打線に追加点は許さず、5回を4安打2失点に抑えました。中日打線も、3点を追加して清水投手を援護。そのまま5対2で逃げ切り、清水投手は嬉しいプロ初先発・初勝利を挙げたのです。



【プロ野球 K-鈴木投手】

 去年まで、4年連続Bクラスのオリックス・バファローズですが、先発陣は成長が目立ちます。そこに今シーズン新たに加わったのが、25歳の快速右腕、2年目のK-鈴木投手です。社会人野球の日立製作所では最速154キロのストレートを武器に活躍し、2017年のドラフト2位でオリックスに入団。「K」は、本名である康平のイニシャルと、野球のスコアブックをつける時に三振をあらわす「K」にあやかったもの。本人も入団会見で、「三振にはこだわりがあります」と意気込みを語りました。
 しかしルーキーイヤーの昨年は、1軍で4試合に登板したもののコントロールが定まらず、白星は挙げられませんでした。そこでオフにトレーニングを積み、体重移動の方法を改善。これで制球力が安定し、5月18日の本拠地・京セラドームで行われた西武戦で、ついに嬉しいプロ初勝利を手にしました。


    
【プロ野球 本田圭佑投手】
 
 今年でプロ4年目、埼玉西武ライオンズの本田投手は、サッカー界のケイスケ・ホンダと名前の読みも漢字もまったく一緒。2015年のドラフト6位で西武に入団するも、昨年まで3シーズンは未勝利のまま。勝負の4年目、開幕直後の4月4日に本拠地・メットライフドームで行われた千葉ロッテマリーンズ戦で2年ぶりに先発のマウンドに立つと、悲願のプロ初勝利をつかみました。この時、『球界のケイスケ・ホンダがやっと結果を出した』と話題になりましたが、本田投手には、この名前と戦い続けてきた苦い過去がありました。
 サッカーの本田選手がブレイクした、10年のワールドカップ・南アフリカ大会。この時、本田投手は高校2年。高校球児に同姓同名の選手がいると一部で話題になってしまい、本田投手は「それだけで取り上げられている」と感じていたそうです。それでも昨年6月のワールドカップで活躍する本田選手を目にし、改めてメンタルの強さに刺激を受けたという本田投手。“球界のケイスケ・ホンダ”は、一歩一歩、着実に進化を続けています。

 
 
【プロ野球 山口翔投手】
 
 今年、リーグ4連覇を目指す広島カープに、また新たなスター候補が誕生しました。5月30日の東京ヤクルト戦でプロ初先発を飾った高卒2年目の右腕、山口投手です。
 この試合、山口投手は7回ツーアウトまでノーヒット・ノーランの快投を演じます。しかし大記録まであとアウト7つというところで、同学年の村上宗隆選手にヒットを打たれ、惜しくも大記録はならず。それでも、続くバレンティン選手を空振り三振に仕留めて7回を1安打無失点。二塁を踏ませない好投で、みごとプロ初勝利を飾ります。この勝利により、チームも「月間19勝」という球団新記録を達成しました。

        
 
来週のスポーツ伝説もお楽しみに!!
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