スポーツ伝説

9月17日~21日の放送内容

【プロ野球 ネフタリ・ソト選手】

 昨年オフに横浜DeNAベイスターズに入団したソト選手は、シンシナティ・レッズ時代にメジャー経験こそあるものの、ここ数年はマイナー暮らしが続いていました。そこで、DeNAの入団テストに参加。パワーと確実性を兼ね備えたバッティングを買われ、1年契約で入団しました。
 今年のオープン戦で結果を残しアピールし続けたソト選手は、6人の外国人選手が4つしかない外国人枠を争うという、熾烈な戦いを勝ち抜きみごと開幕一軍入りを果たします。ところが開幕戦、試合前の練習中にふくらはぎを痛め、翌日には登録抹消。二軍での調整を余儀なくされました。故障が癒えた5月、打線のテコ入れをはかりたいラミレス監督は、本拠地・横浜スタジアムの巨人戦で、ソト選手を一軍に上げ、2番・ライトで即スタメン起用しました。来日初打席で、タイムリーツーベースヒット。続く第2打席では、来日初ホームランを放ち、いきなり非凡なバッティングセンスを見せます。その後も打ち続け、デビュー戦から4試合連続マルチヒットを記録。これはチームの外国人選手では、1988年大洋ホエールズ時代のパチョレック選手が達成して以来、30年ぶりの記録となりました。

  
     
【プロ野球 青木宣親選手】

 春のキャンプイン直前、メジャーリーガーの青木選手が古巣・東京ヤクルトスワローズに復帰し、ファンを驚かせました。昨シーズンは、球団ワーストの96敗で最下位に沈んだスワローズ。今シーズンは、序盤こそ最下位でしたが、交流戦で快進撃を見せ、パ・リーグ相手に12勝6敗、球団初の交流戦勝率1位に輝きました。その原動力のひとりとなったのが青木選手です。
 6月は打率3割8分8厘、ホームラン4本、 22打点と打ちまくり、メジャーリーグ帰りの日本人選手として初となる月間MVPを受賞しました。その後はデッドボールによる登録抹消もありつつ、8月19日には今シーズン13度目の一試合3安打。日米通算2175安打となり、若松勉さんが持つ球団記録2173安打を超えました。 過去、メジャーリーグから日本球界に復帰して打率3割以上をマークしたのは、阪神の福留選手・城島選手の2人だけ。このまま行けば、復帰組で3人目となる青木選手の打率3割台はもう間違いなさそうです。


   
【ラグビー レメキ・ロマノ・ラヴァ選手】

 前回、2015年のラグビーワールドカップ・イングランド大会で優勝候補の南アフリカを破り、歴史的な大金星を挙げた日本代表。海外では、桜のエンブレムにちなんで“ブレイブ・ブロッサムズ”と呼ばれています。過去、ワールドカップで1勝しか挙げたことがなかったチームが、1大会でなんと3勝をマーク。その大健闘ぶりは、世界中のラグビーファンを驚かせました。
 あの興奮から3年が経ち、自国開催のワールドカップまで、残りあと1年。悲願の決勝トーナメント進出へ向けて大きな期待を集めているのが、16年に代表入りした、ウィングのレメキ選手です。レメキ選手は、09年にプロ選手として来日。日本人女性と結婚した縁もあって、14年に日本国籍を取得すると、16年のリオ オリンピックでは7人制ラグビー日本代表のエースとして君臨。ベスト4進出の立役者となりました。そのまま7人制ラグビーで、東京オリンピックを目指すかと思われましたが、次なる目標に定めたのが、ワールドカップ出場でした。日本を「世界で一番好きな国」と公言するレメキ選手。前回のワールドカップで日本が演じた大番狂わせに感銘を受け、16年に15人制で初めて日本代表入り。代表戦でもすぐにトライを決め、新生ジャパンのエース候補に名乗りを挙げました。
  

  
【ラグビー 流大選手】
 
 屈強な大男たちが集うラグビー日本代表の中で、ひと際小さな体ながらも確かな存在感を発揮している流選手。ポジションは、攻めの起点となるスクラムハーフ。強弱をつけたテンポのいいパスさばきや正確なキックが持ち味ですが、そのプレースタイル以上に個性として際立っているのが、類いまれなリーダーシップです。高校時代はもちろん、強豪・帝京大学でもキャプテンを務め、在学中に大学選手権6連覇を牽引。2016年には入社2年目にもかかわらず、社会人の名門・サントリーでキャプテンに抜擢され、国内トップリーグで2連覇を達成しました。
 17年春に、24歳で日本代表に初選出。すると、若手主体のチームだったとはいえ、代表デビュー戦でいきなりキャプテンを担当。さらに17-18シーズンには、日本代表と連携を図ってスーパーラグビーに挑むサンウルブズでも、新加入ながら共同キャプテンの一角を担いました。現在、日本代表のキャプテンは、前回のワールドカップでもチームをまとめたリーチ・マイケル選手が務めています。その一方で、ひとりのリーダーに負荷がかかり過ぎないよう、リーダーシップグループも形成。そのグループでは、流選手にも戦術・戦略の共有はもちろん、チームをまとめる役割が求められています。
  

 
【プロ野球 山本由伸投手】
 
 メジャーリーグでも活躍を続ける、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手。そのスーパースターが日本球界最終年の昨シーズン、空振り三振を喫した際に、「今年当たったピッチャーの中で一番よかった」と絶賛した高卒ルーキーが、オリックス・バファローズの山本投手です。2016年のドラフト4位でオリックス入り。昨年は8月31日のロッテ戦で、球団としては1994年の平井正史投手以来の高卒新人勝利をマークしました。
 山本投手の武器になっているのが、昨年よりも球威が増したストレートと、オフの間に身につけた140キロ台のカットボール。このカットボールを武器に、パ・リーグの強打者たちを手玉にとった山本投手は、前半戦終了時点で、12球団トップの26ホールドポイント、防御率は1点台を記録。7月には、10代では史上初となる15試合連続ホールドポイントを達成。その後もセットアッパーとして堅実な働きを見せており、最優秀中継ぎ投手のタイトル、さらには新人王への期待もかかります。

   
   
来週のスポーツ伝説もお楽しみに!!
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