スポーツ伝説

6月11日~15日の放送内容

【プロ野球 東克樹選手】

 今シーズン、開幕から一軍ローテーション入り。サウスポー東選手は、新人ながらベイスターズの先発陣を支えています。昨年のドラフトでは、他の球団が清宮幸太郎選手に1位指名を集中させる中、DeNAは東投手を1位指名し獲得。既に石田投手・今永投手・濱口投手と、先発陣に左投手を3枚揃えていたDeNAですが、東投手が加わることで、強力な“左カルテット”を形成しようという狙いです。今永投手と濱口投手は故障のため出遅れましたが、オープン戦で結果を残した東投手は、期待通り開幕からローテーション入り。先輩の分もチームを支えました。
 新人王を狙うルーキー左腕・東投手。20年ぶりのリーグ優勝を目指すラミレス監督にとっても、頼もしい存在になりそうです。


   
【サッカー ハメス・ロドリゲス選手】

 サッカー日本代表にとって5度目のワールドカップとなった、4年前のブラジル大会。日本はグループリーグ3試合を戦って2敗1引き分けで1勝も挙げられず、最低目標としていた決勝トーナメント進出は果たせませんでした。中でも圧倒的な差を痛感させられたのが、コロンビア代表との一戦です。日本は1対4と完敗。決定的なダメ押し点となる4点目を奪ったのが、当時22歳の若さでコロンビア代表の10番を任されていたハメス選手でした。日本戦での得点を含め、大会通算6ゴールを記録。コロンビアは準々決勝で敗退したにもかかわらず、ハメス選手は大会得点王に輝きました。また決勝トーナメント1回戦、ウルグアイ戦で決めた胸トラップからの豪快なボレーシュートは、国際サッカー連盟が選定する「年間最優秀ゴール」に選ばれ、ハメス選手は一躍世界のトッププレーヤーの仲間入りを果たしたのです。この活躍で、ハメス選手は大会直後にスペインのビッグクラブ、レアル・マドリードへ移籍。しかも背番号は、エースナンバーの10番。レアルの本拠地で行われたお披露目会には、試合がないにもかかわらず4万5千人ものファンが集結しました。
 ところがいざシーズンが始まってみると、監督の交代劇や戦術的な理由から、スタメン出場の機会はどんどん減少。ハメス選手は出場機会を求め、昨年夏にドイツ・ブンデスリーガ屈指の強豪、バイエルン・ミュンヘンに移籍。この地で二ケタのアシスト数を記録し、今年4月の試合では、バイエルンをブンデスリーガ6連覇へ導く決勝ゴールを決めました。ロシア大会で日本は、グループリーグ初戦、そのハメス選手を擁するコロンビアといきなりぶつかることになります。注目のグループリーグ初戦・コロンビア戦は、日本時間の来週19日 夜9時キックオフです。

   

【サッカー サディオ・マネ選手】

 日本のサッカーが大きな躍進を遂げたワールドカップといえば、ベスト16に入った2002年の日韓共催大会です。この大会で初出場ながらベスト8という好成績を残し大会を盛り上げたのが、アフリカ大陸西海岸の国・セネガル代表でした。そんなセネガルの躍進を当時テレビで見守っていた10歳の少年が、今大会、セネガルを16年ぶりにワールドカップ出場に導いた立役者のひとり、フォワードのマネ選手です。
 “セネガルの至宝”と呼ばれるマネ選手は11年、フランス1部リーグでプロデビュー。オーストリアの強豪・ザルツブルクを経て、14年にイングランド・プレミアリーグのサウサンプトンに入団しました。マネ選手は、爆発的なスピードと、突破力のあるドリブルを武器に注目を浴びましたが、その評価をさらに高めた驚きのプレーが、15年にわずか3分弱で達成したハットトリック。最初のゴールから3点目を決めるまでの時間は、プレミアリーグ最速記録。また、試合開始から16分でのハットトリック達成も史上最速記録でした。そんなマネ選手を擁するセネガルとの日本代表第2戦は、25日に行われます。

  
    
【サッカー ロベルト・レバンドフスキ選手】
 
 4年に一度のサッカー界最大の祭典、FIFAワールドカップ。今大会で、28日の3戦目に当たるのはポーランド。そのポーランド代表で最も警戒すべき選手が、世界的フォワードのレバンドフスキ選手です。2010年の夏、香川真司選手と同じ時期にドイツ・ブンデスリーガの強豪ドルトムントに加入すると、リーグ連覇に貢献。13-14シーズンに20得点を挙げ、リーグ得点王に輝きました。その圧倒的なパフォーマンスを評価し、彼を引き抜いたのが、ドルトムントの宿敵バイエルン・ミュンヘンでした。
 ここで世界に衝撃を与えたのが、15年9月のヴォルフスブルクとの一戦です。後半途中から出場したレバンドフスキ選手は、わずか3分22秒の間に3ゴールを決め、ハットトリックを達成。その後もゴールラッシュは止まらず、それから5分ほどの間でさらに2回ゴールネットを揺らし、この日5得点を挙げました。この目覚ましい活躍は、「ブンデスリーガでの最速ハットトリック」「最速4ゴール」「最速5ゴール」「途中出場での1試合最多ゴール」という4つのギネス世界記録を同時に達成したのです。   


   
【サッカー ネイマール選手】
 
 今回のロシア大会が21回目の開催となる、サッカーFIFAワールドカップ。 これまで最も多く優勝しているのは、ブラジルで5回。2位はドイツとイタリアの4回。現在のFIFAランキングでは、前回優勝のドイツが1位でブラジルが2位。ブラジルとしては、2002年の日韓ワールドカップ以来、4大会ぶりの優勝を勝ち取りたいところです。そのブラジル代表で、今大会、もっとも注目されている選手といえば、エースナンバー「背番号10」をつけるネイマール選手。ネイマール選手は昨年、約290億円という史上最高額の移籍金で、スペインのバルセロナからフランスのパリ・サンジェルマンに移籍。今年2月に右足を負傷するまでのわずか20試合で、19ゴール・13アシストを記録。フランスリーグ年間最優秀選手に輝きました。
 5月中旬に、パリ・サンジェルマンの全体練習に復帰したネイマール選手。この復帰を、ブラジル代表も待ち焦がれていました。前回の自国開催のブラジル大会、準々決勝のコロンビア戦で、ネイマール選手は背後からのチャージを受けて背骨を骨折。エースを欠いたブラジルは、準決勝のドイツ戦で1対7というスコアで惨敗。自国で味わったこの屈辱的敗戦は、スタジアムの名前から“ミネイロンの惨劇”と呼ばれました。世界中のサッカーファンが注目する、ネイマール選手のケガからの復活。サッカー王国の威信復活をかけた戦いが、いよいよ幕を開けます。


   
来週のスポーツ伝説は……

  6月18日(月) サッカー レフ・ヤシン選手
  6月19日(火) サッカー ロジェ・ミラ選手
  6月20日(水) サッカー ミロスラフ・クローゼ選手
  6月21日(木) 陸  上 山縣亮太選手
  6月22日(金) ハンマー投げ 室伏広治選手

                       お楽しみに!!
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