スポーツ伝説

5月27日~31日の放送内容

【ラグビー 福岡堅樹選手】

 ラグビー日本代表の主軸でありながら、今年のワールドカップを最後に15人制ラグビーの舞台を去る、と公言している福岡選手は、50mを5秒8で走る世界でも稀な韋駄天ウィングです。福岡選手は、現在26歳。まだまだ第一線でプレーできる力がありながら、幕引きを決めたのは、第二の人生で医師になりたいという夢があるからです。
 15人制は今年まで、と公言していますが、終着点は7人制で行われる来年の東京オリンピックまでと決めている福岡選手。日本が世界に誇る韋駄天ウィングの走りを堪能できるのは、あと1年です。


   
【ラグビー 田村優選手】

 前回・2015年のラグビーワールドカップで、優勝候補の南アフリカを撃破し、予選プール3勝1敗という快進撃を見せたラグビー日本代表。この大会で日本代表の象徴的存在となったのが、フルバックの五郎丸歩選手。その五郎丸選手に代わって今プレースキックを任されているのが、日本代表の司令塔、スタンドオフの田村選手です。
 あれから4年が経ち、日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチが“日本一のスタンドオフ”と絶大な信頼を寄せる存在となった田村選手。4ヵ月後に控えた自国開催のワールドカップにおいて、司令塔として、プレースキッカーとして、チームを牽引する田村選手の活躍に期待が集まります。



【バスケットボール レブロン・ジェームズ選手】

 “キング”の異名を持ち、今シーズンのNBAの通算得点記録でマイケル・ジョーダンを抜いて歴代4位に浮上したのが、ロザンゼルス・レイカーズのジェームズ選手です。34歳になった今も円熟味あふれるプレーを披露、NBAにおける数々の記録を更新し続けています。そんなレブロン選手でも当初はなかなかファイナルの場に立てず、その夢が叶っても、頂点に君臨することはできませんでした。どうしても優勝の栄冠が欲しいレブロン選手は、プロ8年目の2010年、最初の所属チームだったクリーブランド・キャバリアーズから新天地マイアミ・ヒートへの移籍を決断。ヒートでの最初のシーズンにいきなりファイナル進出を果たしたものの、最後の最後で力を発揮できずに敗戦。その責任は、レブロン選手に向けられました。
 そんな辛い状況を乗り越えて迎えた、ヒート移籍2年目の2011-12シーズン。心身ともにレベルアップしたレブロン選手は、2年連続でファイナルの舞台にたどり着きます。大事な初戦こそ落としましたが、第2戦からは巻き返し、レブロン選手は26得点・13アシスト・11リバウントという、3部門いずれも2ケタに乗せる「トリプルダブル」の活躍を見せ、みごと悲願のNBA制覇を果たしたのです。

 
    
【バスケットボール カリー&デュラント選手】
 
 世界最高峰のバスケットボールリーグ・NBA。そのシーズン王者を決めるファイナルは、2015年から18年まで、4年連続で同じ顔合わせが続きました。レブロン・ジェームズ選手が牽引するクリーブランド・キャバリアーズと、NBAにスリーポイント革命をもたらしたステフィン・カリー選手を擁するゴールデンステート・ウォリアーズです。
 初顔合わせとなった15年は、カリー選手がファイナルでも得意のスリーポイントを次々に決め、ウォリアーズが優勝。翌16年は、キャバリアーズが1勝3敗から逆転優勝を果たし、借りを返します。ファイナル史上初、3年連続の顔わせとなった17年は、ウォリアーズの新メンバーで、過去に得点王を4度獲得したケビン・デュラント選手が活躍。デュラント選手は、ファイナルの大舞台でも全5試合で30得点以上を記録してウォリアーズを優勝に導き、ファイナルMVPに輝きました。

 
 
【サッカー ガレス・ベイル選手】
 
 世界中のサッカーファンが注目するヨーロッパ最高峰の戦い、UEFAチャンピオンズリーグ。昨年の決勝戦に進出したのは、大会3連覇を目指していたスペインの名門 レアル・マドリード。フランスのパリ・サンジェルマン、イタリアのユベントス、ドイツのバイエルン・ミュンヘンといったビッグクラブを次々に撃破して勝ち上がってきました。対するはイングランドの強豪 リヴァプール。予選リーグも含めて46ゴールを奪い、1大会の最多得点記録を更新するなど、自慢の攻撃力を生かして、13シーズンぶりの優勝を目指して燃えていました。
 注目の決勝は、前半を0対0で折り返して迎えた後半6分にレアルが先制点。しかしそのわずか4分後にリヴァプールもネットを揺らし、1対1の同点に戻ります。こう着状態が続く中、レアルのジダン監督がピッチに送り出したのは、快速ストライカーのベイル選手でした。直近の公式戦3試合で4ゴールを決めるなど、絶好調でこの決勝戦に臨んでいたベイル選手。スタメンを逃したうっぷんを晴らすかのように、ピッチに出てからわずか3分後、いきなり左足で豪快なオーバーヘッドキックを決めました。これで1点を勝ち越したレアルは後半38分、またしてもベイル選手が30m近い距離からロングシュートを決め、3対1でレアル・マドリードがチャンピオンズリーグ史上初の大会3連覇を果たしました。マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたのは、もちろんベイル選手。実は、オーバーヘッドによるゴールを決めたのはキャリアで初めてだったのだそうです。
 今年の注目の大一番は、日本時間6月2日の早朝にキックオフになります。

        
 
来週のスポーツ伝説もお楽しみに!!
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