【プロ野球 岩田稔投手】
4月18日、神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズ戦で今シーズン初勝利を挙げた、阪神タイガース・岩田投手。打たせて取るピッチングと打線の大量援護にも助けられ、9回を投げ切って見事完投勝利を挙げました。昨シーズンの登板はわずか6試合に止まり、0勝4敗と未勝利のまま終わった岩田投手。今年で戦力外も覚悟した岩田投手が復活する原動力になったのは、1型糖尿病と闘う子どもたちの存在です。
岩田投手も、大阪桐蔭高校のエースだった2年の冬、1型糖尿病と診断され入院しました。それでもインスリン注射を打ちながら野球を続ける道を選び、関西大学に進学。150キロを超えるストレートと多彩な変化球が評価され、2005年阪神に入団。主力投手として活躍してきました。同じ境遇にある子どもたちに勇気を与えたいという思いが、ローテーション復帰へと繋がったのです。
【プロ野球 寺原隼人投手】
昨年の暮れ、東京ヤクルトスワローズに入団した寺原投手。最初にプロ入りした地元・九州の福岡ダイエーホークス(現ソフトバンク)を皮切りに、2007年からは横浜、11年からはオリックスでプレーして13年、再びソフトバンクに復帰します。しかし昨年オフにホークスを自由契約になり、そこへ声を掛けてくれたのが、先発の駒不足に悩むヤクルトでした。
寺原投手はそこで、同じ1983年生まれの中継ぎの柱、近藤一樹投手と再会。ソフトバンク時代以来、寺原投手704日ぶりの白星の陰には、近藤投手らの熱い支えがあったのです。
【プロ野球 栗山巧選手】
埼玉西武ライオンズ一筋、18年目。野手最年長となった今もチームの中で存在感を示している栗山選手は、現在35歳。7年目の2008年に初めて規定打席に到達し、この年の日本一に貢献しました。
以降、絶対的なレギュラーとして、キャプテンとして、チームの顔でもあった栗山選手ですが、30代を過ぎてからは若手の台頭もあり、代打の切り札として控えに回ることが増えていきました。しかし昨シーズンは、リーグ優勝が見えてきたシーズン終盤にスタメン起用が増加。優勝経験のある栗山選手の存在は大きく、10年ぶりのパ・リーグ制覇に貢献したのです。
【プロ野球 ホセ・ロペス選手】
横浜DeNAベイスターズの一塁手 ロペス選手が、5月16日の中日ドラゴンズ戦で、一塁手の連続守備機会無失策(エラーをしなかった連続記録)を1517に伸ばし、プロ野球記録を51年ぶりに更新しました。
現在35歳のロペス選手は、巨人での2年も含め、今年で日本に来て7年目。打っては2017年、打点王と最多安打に輝き、守っては一塁手としてゴールデングラブ賞を4度も受賞した、守備の名手でもあります。18年には946回の守備機会を無失策で終え、シーズン守備率10割を達成。これは、一塁手として、プロ野球史上初の快挙でした。
【プロ野球 中村剛也選手】
昨シーズン、“山賊打線”と呼ばれた圧倒的な打撃力で10年ぶりにパ・リーグを制した埼玉西武ライオンズ。その山賊打線の象徴といえば、昨シーズンホームラン王とシーズンMVPに輝いた山川穂高選手ですが、長年の実績ではホームラン王6度という実績を持つ中村選手の存在は外せません。
今シーズンは主に下位打線で活躍。こんな大打者が下位にいるからこそ、山賊打線の厚みが増しているのです。
来週のスポーツ伝説は……
6月10日(月) ゴルフ 青木功選手
6月11日(火) ゴルフ 松山英樹選手
6月12日(水) ゴルフ ブルックス・ケプカ選手
6月13日(木) サッカー リバウド&ロナウド選手
6月14日(金) サッカー ガブリエル・バティストゥータ選手
お楽しみに!!