【サッカー 吉田麻也選手】
現在、サッカー日本代表の守備陣をまとめているのは、日本代表不動のセンターバック・吉田選手です。吉田選手は、イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンで活躍。今季は加入して5シーズン目となり、その存在感はますます大きくなっています。
昔から吉田選手は所属するチームでキャプテンを務めることが多く、そのリーダーシップには定評がありました。2012年、オーバーエイジ枠で出場したロンドンオリンピックでも日本のキャプテンを務め、メダルこそ逃しましたが、チームを4位に導いています。所属チームでも、各年代の代表チームでも常にチームの中心で輝いてきた吉田選手。日本代表が世界で戦うためにも、ディフェンスリーダー吉田選手の守備力とリーダーシップにますます注目が集まります。
【プロ野球 阿部慎之介選手】
今シーズン、節目となる通算記録のラッシュを迎えそうなのが、巨人のベテラン・阿部選手です。最も注目されている記録は、あと83本に迫った通算2000本安打ですが、現在、通算ホームラン数も373本。今年ホームランをあと27本打てば、プロ野球史上19人目となる通算400号も達成となります。また、現役トップの通算ホームラン数を誇る阿部選手は、あと10本塁打で原辰徳 前巨人軍監督の現役時代の通算ホームラン数382本をも抜くことになります。しかしここ3シーズン、ホームラン数は19本・15本・12本と減っていて、しかも去年は13年ぶりに出場試合数が100試合を割りました。その通算出場試合数も、あと37試合で2000試合の大台に。今年こそ、ベテランの奮起に期待です。
【プロ野球 小早川毅彦選手・高橋由伸選手】
開幕戦での鮮烈なアーチといえば、1997年に東京ドームで行われたセ・リーグ開幕戦・巨人対ヤクルト戦で、ヤクルトの小早川選手が打った開幕戦3打席連続ホームランです。小早川選手は、前の年まで広島カープに在籍。主砲として活躍した時期もありましたが、若手に出番を奪われ、96年オフに戦力外通告を受けてしまいます。自由契約になった小早川選手を拾ったのが、野村克也監督率いるヤクルトスワローズでした。戦力外になった他球団の選手を獲得し、活躍の場を与えることで、“野村再生工場”と呼ばれた当時のヤクルト。小早川選手は、五番・ファーストで開幕戦に先発出場を果たします。巨人の開幕投手は、当時の絶対的エース・斎藤雅樹投手。しかも斎藤投手は、94年から96年まで3年連続、開幕戦で完封勝利を飾っていました。ファンの注目は、4年連続の完封勝利なるか?でしたが、その夢をいきなり打ち砕いたのが小早川選手でした。第1打席で先制のソロホームランを放つと、続く第2・第3打席もホームラン。この開幕戦3連続アーチは斎藤投手に大きなダメージを与え、ヤクルトは6対3で快勝。勢いに乗って、この年のペナントレースを制し、日本一に輝いたのです。
開幕戦の1回表、シーズン最初の一球をいきなりスタンドに運んだ選手といえば、2007年のセ・リーグ開幕戦、横浜スタジアムで行われた横浜対巨人戦で、巨人の先頭打者だった高橋選手です。このときの横浜の開幕投手は、去年限りで引退した“ハマの番長”三浦投手。プレイボールが掛かってからわずか6秒後のことで、開幕戦初球・先頭打者ホームランは、プロ野球史上2人目、セ・リーグでは初めての快挙でした。この一発はチームを大いに奮い立たせ、前年4位だった巨人はこの年、5年ぶりのリーグ制覇を果たしています。
【プロ野球 開幕投手】
プロ野球の先発投手なら誰もが憧れる、開幕投手の座。毎年12人しか務めることができない狭き門であり、ステータスのひとつです。その開幕投手を10回以上務めたことがあるのは、プロ野球の長い歴史においてたった5人だけ。いずれも200勝以上を達成した、球史に残る大投手たちです。西鉄・太平洋・クラウン・西武と球団名が変わっても、ライオンズ一筋で20年間プレーした、東尾修投手が10回。阪急で活躍した伝説のサブマリン・山田久志投手が12回。マサカリ投法と呼ばれた、ロッテの村田兆治投手が13回。そして歴代1位は、近鉄で317勝を挙げた鈴木啓示投手と、国鉄と巨人で活躍した400勝投手・金田正一投手で、共に14回となっています。
ただ、開幕戦の勝敗でみると、金田投手が5勝7敗と負け越しているのに対して、鈴木投手は9勝2敗。この開幕戦9勝は、今もなお日本記録です。また、通算回数では金田投手と鈴木投手が歴代トップですが、連続記録では山田久志投手の12年連続が日本記録となっています。
【メジャーリーグ 開幕戦】
WBCワールド・ベースボール・クラシックを主催するなど、野球の国際化に積極的なアメリカ・メジャーリーグ機構。その海外戦略の一環として定期的に行っているのが、国外での公式戦開催です。北米地域以外で初めてメジャーリーグ公式戦が行われたのが、2000年3月29日に東京ドームで開催されたメジャーリーグ開幕戦、シカゴ・カブス対ニューヨーク・メッツの試合。メッツの監督が千葉ロッテでも指揮を執ったボビー・バレンタイン監督であったこと。カブスには当時メジャーリーグ屈指の強打者だったサミー・ソーサ選手がいたこともあって、チケットは即完売になる人気を集めました。
日本人選手で初めて、日本開催のメジャーリーグ開幕戦でプレーしたのは、04年にニューヨーク・ヤンキース対タンパベイ・デビルデイズ戦に出場したヤンキースの松井秀喜選手です。古巣ジャイアンツの本拠地・東京ドームで行われたこの開幕シリーズは2試合が行われましたが、2戦目で松井選手はホームランを打つ大活躍。凱旋試合に詰めかけた日本のファンを大いに喜ばせました。次に日本で開催されたメジャーリーグ開幕試合は、08年のボストン・レッドソックス対オークランド・アスレチックス戦です。この試合で開幕投手を務めたのが、当時レッドソックスでプレーしていた松坂大輔投手。日本人選手がメジャーリーグで開幕投手になるのは、野茂英雄投手に続いて2人目のことでした。12年には、シアトル・マリナーズ対オークランド・アスレチックスの開幕シリーズが東京ドームで開催。当時マリナーズのイチロー選手が3番・ライトで先発出場し、5打数4安打の固め打ちを見せています。
来週のスポーツ伝説は……
4月3日(月) メジャーリーグ 上原浩治投手
4月4日(火) プロ野球 ホセ・ロペス選手
4月5日(水) プロ野球 ブランドン・レアード選手
4月6日(木) プロ野球 デニス・サファテ投手
4月7日(金) 卓 球 平野美宇選手
お楽しみに!!