【サッカー W杯2010年大会決勝 スペインvsオランダ】
2010年のFIFAワールドカップ 南アフリカ大会・決勝戦。勝ち上がってきたオランダとスペインは共に世界的なサッカー大国ですが、どちらが勝っても初優勝という組み合わせでした。3度目の決勝へ駒を進めたオランダは、ロッペン選手、スナイデル選手、ファン・ペルシー選手らオランダ黄金世代が全盛期を迎え、準々決勝では優勝候補のブラジルも撃破するなど、国際Aマッチ25連勝と勢いに乗っての決勝進出。一方スペインは“無敵艦隊”の異名を取るほどの強豪国でありながら、決勝進出は意外にもこの時が初めて。しかし2年前のユーロ2008では圧倒的な強さで優勝しており、優勝候補の最右翼とみられていました。ところが、グループリーグ初戦でまさかの黒星。過去に初戦で負けたチームが優勝した例はなく、そのジンクスを打ち破れるかどうかに注目が集まりました。
いよいよ決勝戦がキックオフ。高速パスサッカーが売りのスペインが、自慢のパスワークで何度もオランダ陣内を脅かす展開になりました。しかしオランダのファウル覚悟の鬼気迫るディフェンス陣の前に、なかなか得点を奪えず、両チーム無得点のまま決勝史上6度目の延長戦に突入。ゲームが動いたのは、延長後半も残り4分になってからでした。スペインの中盤の支配者・イニエスタ選手の右足から放ったボレーシュートがゴールネットを揺らします。これが決勝点となって、スペインが史上8チーム目のワールドカップ王者の栄冠を手にしたのです。
【サッカー W杯2014年大会決勝 ドイツvsアルゼンチン】
2014年のサッカーFIFAワールドカップ ブラジル大会で決勝戦に勝ち上がったのは、ドイツとアルゼンチンでした。ドイツの決勝進出は、02年の日韓大会以来3大会ぶりで史上最多の8度目。一方のアルゼンチンは、90年イタリア大会以来6大会ぶり5度目の決勝進出。共に優勝経験があり、毎回のように好成績を収めてきたチームだけあって、決勝での対決は史上最多の3回目でした。下馬評では、準決勝で開催国・ブラジルを7対1と粉砕したドイツが優勢。ただ、過去にアメリカ大陸で開催されたワールドカップでヨーロッパ勢が優勝したことは一度もなく、ドイツはこのジンクスにも挑みました。
試合は予想通り、ドイツがボールを持って、中盤を支配する展開。ただ、なかなか決定機をつくることができず、ワールドカップ決勝は3大会連続で延長戦に突入しました。そして延長後半8分、ついに均衡が破られます。攻めたのはドイツ。途中出場のシュルレ選手が左サイドをドリブルで崩し、中央へクロス。このボールを、同じく途中出場のゲッツェ選手が胸トラップからボレーシュート。これがゴールネットを揺らし、ドイツは90年のイタリア大会以来24年ぶり4度目の世界一に輝いたのです。この優勝は東西ドイツ統一後、初めての優勝でもありました。
【プロ野球 フレッシュオールスターゲーム】
毎年恒例の、フレッシュオールスターゲーム。二軍の選手を中心とした将来を期待される若手たちが、ファームと同様、イースタンリーグとウエスタンリーグに分かれ、毎年1試合だけ戦います。今年は、今月12日に青森県の弘前市運動公園・はるか夢球場で行われますが、最も活躍した選手・MVPには、最優秀選手賞として賞金100万円が贈られます。MVPに輝いた選手はその後一軍で大活躍し、スター選手になるケースが多く、その最たる例が、1992年にMVPを獲得したオリックス・ブルーウェーブの鈴木一朗選手。メジャーリーグでも活躍し、シアトル・マリナーズの会長付特別補佐を務める、あのイチロー選手です。その2年後の94年、オリックスの指揮官となった仰木彬監督の発案で登録名をイチローに改め、プロ野球史上初のシーズン200本安打を達成。大ブレイクを果たしました。
2004年、大阪ドームで行われたフレッシュオールスターゲームでMVPに輝いたのは、今シーズンから古巣・東京ヤクルトスワローズに復帰した、元メジャーリーガーの青木宣親選手です。イチロー選手も、青木選手も、MVPを獲得したときはルーキーで同じドラフト4位。共にチームの主力選手となり、メジャーでも活躍したのは興味深いところです。下位指名の選手にとっては、ステップアップのチャンス。昨年のMVP、福岡ソフトバンクホークスの曽根海成選手は育成選手出身で、これは史上初の快挙でした。今年はいったい、どんな選手がMVPを手にして名を上げるのか注目です
【プロ野球 オールスターゲーム】
昨年は、パ・リーグが2連勝を飾ったオールスターゲーム。第1戦・第2戦共に、パ・リーグを勝利に導いたMVPは福岡ソフトバンクホークスの選手でした。ナゴヤドームで行われた第1戦。MVPに輝いたのは、7回に代打で登場してヒットで出塁。同点のホームを踏みんで8回に決勝タイムリーを放った内川聖一選手。この第1戦で、7回に内川選手をホームに還す同点タイムリーを打ったのが、ホークスの同僚アルフレド・デスパイネ選手です。
キューバ代表の主砲として、国際大会で活躍していたデスパイネ選手。2014年7月、シーズン途中に千葉ロッテマリーンズと契約し来日。1年目はわずか45試合の出場で12本のホームランを打つ活躍を見せ、3年間で通算54ホーマー、187打点を記録しました。昨年からソフトバンクに移籍し35ホーマー、103打点で二冠王に輝き、日本一奪還に貢献。昨年のオールスター第2戦では、阪神・秋山投手のストレートをはじき返して同点ホームラン。この貴重な一発を含む3安打を放ち、文句なしで第2戦のMVPに輝きました。
【プロ野球 石山泰稚投手】
今シーズン、セ・パ交流戦が開幕する前は、セ・リーグ最下位に沈んでいた東京ヤクルトスワローズ。ところが交流戦が始まると、初戦に敗れたあと7連勝。12勝6敗で、みごと交流戦勝率1位に輝きました。
実はこの交流戦12勝のうち、リリーフ投手が挙げた勝利が7勝。そのリリーフ陣を支えたのが、クローザーの石山投手です。交流戦は18試合中10試合に登板して1勝7セーブを挙げ、防御率0.00、自責点ゼロと、圧巻のピッチングを披露。「ファンが選ぶスワローズMVP投票」で全体の半数以上の票を集め、堂々のMVPに輝きました。
来週のスポーツ伝説は……
7月16日(月) M L B オールスター
7月17日(火) サッカー ガンバ大阪
7月18日(水) サッカー 中田英寿選手
7月19日(木) サッカー 中村俊輔選手
7月20日(金) サッカー アンドレス・イニエスタ選手
お楽しみに!!