スポーツ伝説

1月28日~2月1日の放送内容

【プロ野球 丸佳浩選手】

 今季から巨人入りした丸選手。古巣の広島は何とか引き止めを図ろうとしましたが、巨人側の条件は破格でした。5年契約、年俸総額は30億円を超えると見られ、さらに原辰徳監督が現役時代につけていた背番号8を提示。しかしそれよりも丸選手の心を打ったのは、原監督の口説き文句でした。「ジャイアンツに新しい血を入れてくれ。カープでやったいいことを持ち込んでやってもらいたい」
 丸選手の武器といえば、出塁率の高さ。昨シーズンは、リーグトップの出塁率 4割6分8厘をマーク。昨年は132安打を打ちましたが、フォアボールもほぼ同じ数の130個。ボール球を振らず選球眼がいいことが、この高い出塁率を支えているのです。

  

【プロ野球 浅村栄斗選手】

 昨年の成績は、打率3割1分・ホームラン32本・127打点で西武の10年ぶりのリーグ優勝に貢献し、オフにFA宣言した浅村選手。残留を望む西武と、ソフトバンク・オリックス・楽天のパ・リーグ4球団による争奪戦がくり広げられましたが、浅村選手が選んだのは楽天でした。
 浅村選手との交渉に当たったのは、昨年フロント入りした石井一久ゼネラルマネージャー。自身も、ヤクルトから西武にFA移籍するなど、メジャーリーグも含め4度の移籍経験を持つ石井GMは、自分の体験を伝え、口説き落としました。入団を決めた浅村選手に石井GMが早速出した、“指令”は3か条。「チームの中心となれ」「力は抜け」「自分で打破せよ」。昨年の最下位から、今シーズンは6年ぶりのリーグ制覇を目指す楽天。浅村選手の存在がどうチームを変えるのか、注目です。


   
【プロ野球 炭谷銀仁朗選手】

 今年のプロ野球で、正捕手争いが最も熾烈になりそうなのは巨人。西武からFAで炭谷選手が移籍してきたからです。昨シーズン、巨人の正捕手を務めたのは、119試合に出場した小林誠司選手でした。2017年のWBCでは侍ジャパンの正捕手も務め、ゴールデングラブ賞も受賞した小林選手ですが、昨シーズンは打率が2割1分9厘。若手にマスクを譲る場面も少なくありませんでした。そこに、新たな正捕手候補として現れた炭谷選手。配球・スローイング・ブロッキングなど、どれをとっても球界屈指のレベルといわれています。
 炭谷選手の課題は、小林選手同様に打撃面。昨シーズンは打撃が売りの森友哉選手に正捕手の座を明け渡し、出場は47試合に留まりました。巨人入団にあたっての目標は、打率2割8分。“恐怖の8番打者”になることを誓っています。今シーズンの巨人では、かつての正捕手で、ゴールデングラブ賞を現役最多の4回も受賞している阿部慎之助選手がキャッチャー復帰を宣言。『優勝チームに名捕手あり』という格言があるプロ野球。5年ぶりの優勝を目指す巨人の命運は、キャッチャー陣が握っているといっても過言ではありません。
 
  
  
【プロ野球 中島宏之選手】
 
 昨シーズンは勝率5割を切る3位に終わり、4年連続でリーグ優勝を逃した巨人。長い球団史において、5年連続で優勝を逃したことはないだけに、今シーズンにかける意気込みは凄まじいものがあります。このオフ、真っ先に巨人入りが決まったのが、オリックスを自由契約になった中島選手。通算成績は、打率2割9分6厘・ホームラン194本・914打点。通算1759安打と実績は申し分ありません。
 中島選手の獲得を誰よりも望んだのは、原監督でした。原監督が指揮をとった2009年のWBCで、中島選手は全9試合中7試合で2番・ショートでスタメン出場。この大会、不調だったイチロー選手の後を打つ“攻撃的2番”として打率3割6分4厘の大活躍をみせ、連覇に貢献したのです。大一番でこそ存在感を放つ中島選手。パ・リーグで名を馳せたベテランが新天地のセ・リーグでどんなプレーを見せてくれるのか、注目です。

 
 
【プロ野球 西勇輝投手】
 
 昨年のオフ、特に熾烈な争奪戦が繰り広げられたのが、オリックス・バファローズから阪神タイガースに移籍した西投手です。プロ3年目の2011年に初の2ケタ勝利となる10勝をマークし、エース候補に名乗りをあげると、翌年のシーズン最終戦となったソフトバンク戦でノーヒットノーランを達成。パ・リーグでは12年ぶり、球団では17年ぶりの快挙でした。実はこの試合、ソフトバンクの顔でもあった小久保裕紀選手の引退試合でもありました。
 14年、西投手は引退後に侍ジャパンの指揮官となった小久保監督から代表メンバーに呼ばれ、日米野球に出場。先発投手の後を受けて2番手で登板した第3戦では、2イニングをノーヒット無失点に抑える好投を見せました。後続の投手陣もヒットを打たれることなく、日米野球史上初となる“継投でのノーヒットノーラン”を達成。今度は小久保監督と共に快挙を喜ぶことができました。
   

   
来週のスポーツ伝説もお楽しみに!!
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