【プロ野球 柳裕也投手】
与田剛監督のもとで7年ぶりのAクラス復帰を目指す中日ドラゴンズ。前半戦は投打ともに故障者が多く、5位で折り返しました。そんな中、前半戦だけで9勝を挙げてチームの勝ち頭になったのが、プロ3年目の柳投手です。
2016年、明治大学からドラフト1位で中日に入団。即戦力として期待されましたが、1年目はわずか1勝。2年目も2勝。背水の陣で臨んだ3年目の今シーズン、同期入団の笠原祥太郎投手が不静脈のためローテーションを外れたことで、柳投手に責任感が芽生えました。4月に2勝を挙げた柳投手は、その後もきっちりローテーションを守り、6月7日の東北楽天戦ではチームの連敗を5でストップ。6月21日の北海道日本ハム戦では、連敗を3でストップ。7月7日の東京ヤクルト戦でも、8回1失点と好投した柳投手はまたもや連敗ストッパーとなり、自身も6連勝。リーグトップに並ぶ9勝目を挙げました。
【プロ野球 村上宗隆選手】
両リーグ最速で50敗目を喫するなど、下位に低迷する東京ヤクルトスワローズ。そんなチームの希望の光となっているのが高卒2年目の若き主砲・村上選手です。
7月3日の広島戦に4番・ファーストで出場すると、5回にプロ初となる満塁アーチをライトスタンドへ運びました。この1発は、節目となる20号ホームラン。高卒2年目では、1994年の松井秀喜選手以来、史上5人目の快挙で、左バッターとしては、史上最年少でのグランドスラムとなりました。背番号は、幼い頃から憧れていた松井選手と同じ「55」。球団とファンの期待を背負い、左の大砲として、その番号にふさわしい活躍をみせています。
【プロ野球 若林晃弘選手】
プロ2年目のスイッチヒッター・若林選手が、5年ぶりのリーグ制覇を目指す読売ジャイアンツに勢いをもたらしています。
ルーキーイヤーの昨シーズン、社会人出身として即戦力の働きを期待されながら、一軍でのヒットはわずか1本。巻き返しを図った今シーズンは、4月に一軍昇格を果たすも、すぐ右腕にデッドボールを受けて登録抹消の不運に見舞われます。しかし6月からの交流戦では、打率3割3分3厘、ホームラン2本、8打点と大活躍。プロとして生き残れるかどうか崖っぷちにいた若林選手は、わずか3週間でチームに欠かせない存在となりました。
【プロ野球 高橋優貴投手】
プロ野球ではここ数年、北東北大学野球連盟出身選手の活躍が目立ちます。埼玉西武ライオンズの秋山翔吾選手は、八戸学院大学。多和田真三郎投手と山川穂高選手は、富士大学出身。そんな北東北大学野球連盟からドラフト1位で巨人入りした期待のルーキーが、青森県・八戸学院大学出身のサウスポー、高橋投手です。大学では1年春から活躍し、最速152キロのストレートとチェンジアップを武器に通算301奪三振を記録。これは、大学時代の多和田投手が樹立した数字を超えるリーグ新記録でした。
そんな高橋投手は開幕直後の4月4日、阪神戦でプロ初登板・初先発を果たします。阪神打線を相手にソロホームランを1本浴びたものの、安定した内容で6回・101球を投げて4安打1失点。味方の大量援護にも恵まれ、デビュー戦でプロ初勝利。巨人では、大卒新人の初登板・初先発・初勝利は、59年ぶりの快挙でした。
【プロ野球 石橋康太選手】
今シーズンの中日ドラゴンズは、チーム改革のために新戦力や若い世代の起用にも積極的です。その象徴的な存在が、高卒ルーキーながらキャッチャーで1軍デビューを果たした石橋選手。石橋選手は東京の強豪校、関東第一高校出身で、“世代ナンバーワンキャッチャー”と評価されてきた選手です。
早くから「将来の正捕手候補」という声もあり、今シーズンは開幕から二軍戦で積極的に起用されてきました。オールスターゲーム前の7月7日についに一軍昇格すると、その2日後に8番・キャッチャーでスタメン出場。高卒新人が先発マスクをかぶるのは、2リーグ制以降では球団初の快挙でした。
来週のスポーツ伝説は……
8月19日(月) 柔道 高藤直寿選手
8月20日(火) 柔道 ウルフ・アロン選手
8月21日(水) 柔道 阿部詩選手
8月22日(木) 柔道 新井千鶴選手
8月23日(金) 柔道 朝比奈沙羅選手
お楽しみに!!