スポーツ伝説

1月18日~22日の放送内容

【サッカー 森保一監督】

 去年12月に行われたJリーグチャンピオンシップ決勝でガンバ大阪を下し、年間王者に輝いたサンフレッチェ広島。森保監督が就任してから4シーズンで3度の優勝は、まさに名将と呼ぶにふさわしい成績です。
少年時代は長崎で過ごしていましたが、マツダ、サンフレッチェに在籍した現役時代からずっと「広島に育てられた」という森保監督。昨シーズンは、試合前に必ず平和記念公園を訪れるのを日課にしていました。「自分は原爆を投下された2つの都市で人生を送ってきた。サッカーの世界から、平和都市・広島を発信できるようにしたい」という夢があるだけに、原爆投下から70年目に当たる去年はどうしても優勝したかったのです。



【サッカー 佐藤寿人選手】

 去年11月22日に行われたJ1リーグ第2ステージ最終節。サンフレッチェ広島は5‐0で湘南に圧勝。第2ステージ優勝を決めました。この試合で佐藤選手は、中山雅史選手に並ぶJ1通算157得点をマークしました。試合後、チームメイトたちが特別に用意してくれた「背番号157」のユニフォームを掲げて、3度胴上げされました。
 中学時代、ジェフユナイテッド市原のジュニアユースに入団した佐藤選手。始めの頃は試合に出してもらえず、ベンチを温める日々が続きました。その時にマスターしたのが、相手が守備を整える前にシュートを打つ、ワンタッチゴール。これが大きな武器となり、2000年、双子の兄・勇人選手と共にジェフ市原のトップチームに昇格。プロデビューを果たします。しかしやはりここでも出場機会に恵まれず、セレッソ大阪を経て、2003年にはベガルタ仙台に移籍。ここでついに才能が大きく花開きました。Jリーグでの2ケタ得点はこれで12年連続。身長169cmの小さな体格をカバーしたのは、技術力とゴールへのあくなき執念でした。


 
【サッカー 大久保嘉人選手】

 去年11月22日に行われた川崎フロンターレ対ベガルタ仙台戦で、シーズン通算23得点目となる決勝ゴールを決めた大久保選手は、史上初となる3年連続Jリーグ得点王に輝きました。7月の時点でガンバ大阪の宇佐美貴史選手に4ゴール差をつけられた時は、「今年はダメだ」と思ったそうですが、そこからゴールを積み重ね、見事な逆転で快挙を達成したのです。
 大久保選手が昨年最後に挙げたゴールは、J1通算156点目。あと1点取れば、大久保選手も中山さんと佐藤選手の持つJ1通算最多ゴール記録に並びます。同じ1982年生まれのライバル同士の戦いは、これからも続いていくことでしょう。



【プロ野球 アレックス・ラミレス監督】

 セ・リーグは6人の監督のうち、半数の3人が入れ替わりました。その中で、特に台風の目として注目されているのが、横浜DeNAベイスターズの指揮を執るラミレス監督です。「日本のプロ野球で監督になる」というかねてからの夢を実現。12球団で唯一クライマックスシリーズに出ていないチームを優勝争いに導けるのか。その手腕に注目が集まっています。
 現役時代は、パフォーマンスと明るいキャラクターばかりが強調されましたが、実は常に研究を欠かさない選手でした。それが、来日外国人選手初の2000本安打達成につながったのです。ラミレス監督の新構想の目玉は、去年3番を打った梶谷選手を2番に置くこと。普通2番はつなぎ役タイプの選手が務めますが、そこに強打者の梶谷選手を据えることで、得点力アップにつなげたい考えです。



【プロ野球 梨田昌孝監督】

 セ・リーグは監督の年齢がすべて40代になりましたが、パ・リーグでは62歳の梨田監督が指揮官に復帰。3球団でリーグ優勝を目指します。
 2013年の日本一の後、2年連続で最下位に沈んだチームを立て直すには経験豊富なこの人しかいないないと、楽天のフロントが白羽の矢を立てたのが、かつて近鉄・日本ハムをリーグ優勝に導いた名将・梨田監督。過去に優勝に導いた2球団では、若い選手たちの才能をうまく伸ばして成功しただけに、早くもファンの期待が寄せられています。新たに付ける背番号は、99。これは日本一の1を足すと100になるということで、梨田監督たっての希望。どうしても日本一になりたい、そんな闘志を反映した番号なのです。



来週のスポーツ伝説は……

 1月25日(月) プロ野球 藤波晋太郎投手
 1月26日(火) プロ野球 涌井秀章投手
 1月27日(水) プロ野球 高橋光成投手
 1月28日(木) プロ野球 安樂智大投手
 1月29日(金) プロ野球 高橋純平投手

                       以上の5選手をご紹介します。
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