スポーツ伝説

1月20日~24日の放送内容

【卓球女子 伊藤美誠選手】

 今月6日、東京オリンピックに出場する、卓球日本代表のメンバーが正式に発表されました。女子団体は、ロンドンで銀、リオで銅メダルを獲得。東京では3大会連続メダルと、シングルスでのメダル獲得にも期待が懸かります。女子代表に選ばれた3人は、シングルスの枠を最後まで争った石川佳純選手選手と、平野美宇選手。そして世界ランキング日本人最上位の伊藤選手です。
 伊藤選手はシングルス・団体に加え、今回から採用される男女混合ダブルスのメンバーにも選ばれました。その相棒は、ベテランの水谷隼選手。ワールドツアーでの優勝経験もあり、実績は十分です。伊藤選手は「3種目出るからには3つとも優勝したい」とコメント。卓球界初のオリンピック三冠制覇を宣言しました。



【フェンシング 見延和靖選手】

 昨年の2018-19シーズン、日本フェンシング界で史上初の快挙が生まれました。「男子エペ」のエース・見延選手が、この種目で日本人初の世界ランキング1位に輝いたのです。フェンシングで日本人選手が世界ランキング1位に輝いたのは、08年の北京、12年のロンドンオリンピックで2大会連続銀メダルを獲得した、男子フルーレ・太田雄貴選手以来でした。
 しかも見延選手はその後、年間世界ランク1位の座も獲得。これは、太田選手もなし得なかった日本人初の快挙でした。しかしそれも、見延選手にとっては単なる通過点。目指すは、日本フェンシング界初のオリンピック金メダルです。



【バドミントン 奥原希望選手】

 2016年、リオ・オリンピックのバドミントン女子シングルスで銅メダルを獲得した奥原選手。17年には、日本人選手として初めて世界選手権の女子シングルスを制し、世界でも屈指の実力があることを証明してきました。しかし、度重なる故障に悩まされた奥原選手は、18年末にある決断をします。それは、実業団チームを退団し、プロ選手に転向することでした。そこには、国内大会への出場数を減らすことで、体への負担を少しでも軽減させ、オリンピック選考に係る海外遠征に専念する狙いがありました。
 プロ選手として迎えた2019年。奥原選手は、海外の大会で何度も決勝に進み安定した強さを見せるようになりました。そして8月の世界選手権では、2大会ぶりに決勝へ進出。結果は準優勝でしたが、好不調の波が少ないハイレベルな成績を残し続けた結果、10月末、ついに世界ランキング1位の座に昇りつめたのです。日本人女子選手のシングルス世界1位は、史上2人目の快挙でした。



【プロ野球 坂本勇人選手】
 
 昨シーズン、自己最多のホームラン40本を放ち、5年ぶりのリーグ制覇に貢献。セ・リーグMVPに輝いた、読売ジャイアンツの坂本選手。日本代表としてWBC(ワールドベースボールクラシック)とプレミア12に2度ずつ出場していますが、まだオリンピックに出場した経験はありません。かつてはメジャー行きの夢を持っていた坂本選手ですが、それを封印し、オリンピックへの出場を熱望しています。
 加えて、坂本選手は、昨シーズン終了時点での通算安打数が1884本、あと116本で通算2000安打に到達します。先月31歳になったばかりでもあり、伝説の安打製造機・榎本喜八さんが持つ、最年少記録の「31歳7ヵ月」を抜く可能性も十分にあります。さらにその先には、張本勲さんが持つ不滅の金字塔・通算3085安打の日本記録が待っています。


 
【プロ野球 松坂大輔投手】
 
 去年、圧倒的な打線でパ・リーグ連覇を果たした西武ライオンズ。その西武に、かつてエースとして活躍した松坂投手が14年ぶりの復帰を果たしました。昨シーズン、リーグ連覇を果たしたものの、チーム防御率は4.35とリーグワーストだった西武。リーグ3連覇、そして日本一へ向けて、今シーズンは先発・中継ぎを含めた投手陣の立て直しが急務となります。そんな中、セ・パ両リーグとメジャーを渡り歩き、数々の修羅場をくぐって来た松坂投手は、若手が多い西武投手陣にとって良い手本となることが期待されたのです。
 もちろん、渡辺久信GMが期待するのは、その経験値だけではありません。「あくまで現役の選手として獲得している」と、戦力として大きな期待を寄せています。一方の松坂投手も、復帰会見で報道陣を前に、あと30勝に迫った「日米通算200勝を目指したい」と宣言。プロ野球人生の第一歩を記したチームで、“平成の怪物”松坂投手は、リーグ3連覇と12年ぶりの日本シリーズ制覇を目指します。 


        
来週のスポーツ伝説は……

1/27(月) プロ野球 高津臣吾監督
1/28(火) プロ野球 佐々岡真司監督
1/29(水) プロ野球 ヘラルド・パーラ選手  
1/30(木) プロ野球 河野竜生投手 
1/31(金) プロ野球 石川昂弥選手 
                       
お楽しみに!!
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