スポーツ伝説

2月22日~26日の放送内容

【サッカー 佐藤寿人選手】

 サッカー元日本代表のフォワード、佐藤選手は2000年、双子の兄・勇人選手とともに当時のジェフ市原、今のジェフ千葉でトップチームデビューを果たします。ベガルタ仙台時代の04年にJ2で20ゴールを決めると、翌05年にサンフレッチェ広島へ移籍。ストライカーとしてさらなる飛躍を遂げました。身長は170㎝と小柄ですが、裏に抜け出す一瞬の動きと、嗅覚鋭い反応でゴールを量産。広島で3度のリーグ優勝、個人でも12年に得点王、J1リーグMVPなどに輝きました。
 17年からは名古屋グランパスで2年間プレーし、19年からはプロデビューを飾った古巣・ジェフ千葉に復帰。双子の兄で、人生最大のライバルでもあった勇人選手と再びチームメイトになりました。勇人選手は19年限りでユニフォームを脱ぎ、寿人選手も昨年引退を決断。プロ21年間で稼いだゴールは、J1歴代2位の161得点。J1・J2合わせて220得点は、Jリーグ史上最多記録の金字塔です。


【サッカー 前田遼一選手】

 サッカー元日本代表のフォワード・前田選手は、東京の暁星高校から2000年にジュビロ磐田に入団。15年からFC東京、19年からFC岐阜でプレーし、J1リーグでは429試合に出場、歴代5位の通算154得点をマークしました。しかしそのサッカー人生は、決して順風満帆ではありませんでした。磐田には当時、中山雅史選手・高原直泰選手といった、強力なフォワードがいたため出番が少なかった前田選手。出場を求めてレンタル移籍も考えましたがあえて磐田にとどまり、自分が直面している壁と向き合いました。地道な努力を続けた前田選手は、やがてレギュラーの座をつかみます。
 しかし日本代表にはなかなか選ばれず、04年のアテネオリンピックでは、大会直前にメンバー落ち。落ち込む姿に声をかけてくれたのが、磐田のエースだった中山選手でした。中山選手の言葉に発奮した前田選手は、05年からJ1リーグで3年連続2ケタ得点をマーク。さらに09年は20得点・10年は17得点を挙げ、Jリーグ史上初の2年連続得点王に輝いたのです。。


  
【サッカー 三笘薫選手】

 川崎市出身の三笘選手は、小学生から高校卒業まで川崎フロンターレの下部組織でプレー。早くから才能を発揮し、高校3年生でトップチーム昇格のオファーを受けます。ところがプロの道を断り、筑波大学に進学。2017年に大学2年生で出場した天皇杯で、三苫選手はJ1・ベガルタ仙台相手に2得点を挙げ、その名を轟かせました。大学卒業後、晴れて川崎フロンターレに入団した三苫選手は、デビュー1年目から、巧みなドリブルと決定力を武器に大活躍。7月26日、ホーム等々力で行われた湘南戦で挙げたプロ初ゴールは、試合を決める決勝ゴールになりました。
 ここからゴールを積み上げた三笘選手は、Jリーグの新人タイ記録となる13得点をマーク。J1制覇に大きく貢献し、ルーキーでは史上4人目となるベストイレブンにも選ばれました。年が明けて今年の元日に行われた、ガンバ大阪との天皇杯決勝では、三苫選手の先制ゴールが決勝ゴールとなり、川崎は悲願の天皇杯初制覇を達成。チームを勝利に導くドリブラーは、さらに進化した変幻自在のプレーで、今年もまたファンを沸かせます。



【サッカー 田中碧選手】
 
 ひとシーズンの勝ち点・得点数・得失点差はいずれも歴代最多。J1新記録となる12連勝や、4試合を残しての史上最速優勝など、記録ずくめだった昨シーズンの川崎フロンターレ。ベストイレブンには過去最多となる9人が選ばれました。その一人が、22歳の守備的ミッドフィルダー・田中選手です。川崎といえば、チームの象徴だった中村憲剛選手が引退し、その後継者としても注目を集めています。
 田中選手は、小学3年生の頃から川崎フロンターレの下部組織で技術を磨いた、生粋の生え抜き選手です。高校時代には、早くもトップチームの練習に参加しJ1レギュラーの選手たちに揉まれながら、さらに実力を磨きました。2018年9月、田中選手はJ1の試合に初出場。デビュー戦で初ゴールを決め、華麗なデビューを飾ります。19年には、守備的なポジションならどこでもこなす、トータルバランスに優れたミッドフィルダーとして出番を増やし、Jリーグの新人王にあたるベストヤングプレーヤー賞を受賞。日本の将来を担う選手として注目されています。



【サッカー 瀬古歩夢選手】 

 小学生の頃からセレッソ大阪の下部組織でプレーしてきた生え抜きのディフェンダー瀬古選手。15歳以下の日本代表で早くも日の丸を背負い、2017年のルヴァンカップで、クラブ最年少記録となる16歳11カ月でトップチームデビュー。19年にはJ1リーグ初出場を果たします。ディフェンダーとしては決して大柄とは言えませんが、いざとなれば体を投げ出せる、度胸あふれるプレーが瀬古選手の持ち味です。
 2020年は、J1リーグでは開幕から先発に名を連ね、27試合に出場。リーグで3番目に少ない37失点という堅い守備のレギュラーとして、後方からチームを支えました。またルヴァンカップでは、チームは準々決勝で敗退しましたが、優れた守備が評価され、ニューヒーロー賞を受賞。Jリーグ新人王にあたるベストヤングプレーヤー賞にも輝きました。同じ年に、ルヴァンカップとJリーグで新人タイトルのダブル受賞を果たしたのは、史上4人目の快挙です。



来週のスポーツ伝説は……

3/1(月) プロ野球 田中将大投手
3/2(火) プロ野球 吉田正尚選手
3/3(水) ハンドボール 土井レミイ杏利選手
3/4(木) 卓  球 石川佳純選手
3/5(金) 卓  球 及川瑞基選手
                       
お楽しみに!!
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