スポーツ伝説

10月14日~18日までの放送内容

【野球 佐々木朗希投手】

 今年の夏、甲子園での本大会が始まる前の地方大会から日本中の注目を浴びた、“令和の怪物”岩手・大船渡高校の佐々木投手。中学3年生で球速は既に140キロを超え、高校2年生の秋には157キロ。そして今年4月、高校日本代表候補の合宿で、高校最速記録の163キロを記録し全国に衝撃を与えました。
 高校最後の夏、岩手県大会に臨んだ佐々木投手は順調に勝ち進み、花巻東高校との決勝へ。注目チームの対決に多くの観客が詰めかけましたが、この日、佐々木投手がマウンドに立つことはありませんでした。大船渡高校の國保監督は、球界の宝である佐々木投手の将来を案じた、國保監督の決断でした。その結果、大船渡高校は2対12の大差で敗れ、甲子園への道が絶たれました。とはいえ、ドラフトでは競合が予想されています。果たして佐々木投手との交渉権をどの球団が引き当てるのか、注目です。


   
【野球 奥川恭伸投手】

 今年の夏、甲子園で日本のプロ野球をはじめ、メジャーリーグのスカウトからも熱視線を浴びた豪腕エースが、石川県・星稜高校の奥川投手です。身長183㎝、84kgの恵まれた体格を活かした150キロを超えるストレートと切れ味鋭い変化球、抜群の制球力が魅力です。
 夏の甲子園では期待通りの活躍で、チームは決勝へ進出。令和最初の王者を懸ける相手は、大阪の強豪・履正社でした。「最後なので楽しんでやりたい」とリラックスして臨んだ奥川投手ですが、ここまで勝ち上がってきた疲労の蓄積で、自慢のコントロールが甘くなります。9回を完投したものの、11安打を浴びて5失点。奥川投手は負け投手となり、優勝は夢と消えました。その悔しさを胸に、プロではどの球団でどんな伝説を作ってくれるのか、楽しみです。
 


【野球 西純矢投手】
 
 2018年の夏、「100回目の夏の甲子園」として話題を集めた大会で、ひときわ大きな存在感を放った2年生投手が、岡山・創志学園高校の本格派右腕、西投手です。当初は、プロ野球で活躍する西勇輝投手の遠い親戚として注目されました。
 甲子園デビューとなった試合では、その年のセンバツでベスト8の強敵相手に力投。最速149キロのストレートに加えて、切れ味鋭いスライダー、大きく曲がるカーブなど変化球も冴えを見せ、毎回の16奪三振を記録する鮮烈なデビューを飾ります。その時、ファンの心に強く訴えかけたのは、気迫溢れる投球スタイル。マウンドでは投げるたびに帽子を飛ばし、ここぞの場面で三振を奪えば、派手なガッツポーズで鮮烈なインパクトを残しました。3年生となった今年、高校生屈指の好投手と呼ばれている西投手。ドラフトの結果に注目が集まります。


    
【ゴルフ 中嶋常幸選手】
 
 毎年、開催する都道府県を変えて行われる男子ゴルフのメジャー大会のひとつ、日本オープンゴルフ選手権。コースの傾向が毎回異なるため、連覇が難しい大会といわれています。そんな日本オープンで、2度の大会連覇を達成したゴルファーが中嶋選手です。
 中嶋選手は、青木功選手・尾崎将司選手と共に「AON」と呼ばれ、80年代の日本ゴルフを牽引してきました。日本オープンはまさに「AON」の独壇場で、1985年からの10年間で、9回の優勝を「AON」が分け合う状態でした。そんな状況の中で、初めて大会連覇を成し遂げたのが中嶋選手です。85年の大会で初優勝を飾ると、この年、日本の男子選手では史上初めて年間獲得賞金が1億円を突破。その勢いを駆って、翌年の日本オープンで大会連覇成し遂げたのです。


 
【ゴルフ 尾崎直道選手】
 
 1999年に開催された日本オープンゴルフの舞台は、北海道・小樽市。風雪に耐え続けた大木が数十本も倒れるほどの強い風の中、大会は幕を開けました。会場は、普通の風でさえ対応が難しいことで知られる、小樽カントリー倶楽部。どの選手もスコアメイクに苦しむなか、優勝争いの中心にいたのが尾崎直道選手です。直道選手は、この大会のコース設定が全米オープンのようなラフは長く、グリーンは高速ラインであることをよく理解していました。アメリカツアーから帰国後、本州で開催されるツアーにはあえて出場せず、北海道で調整してこの大会に臨んでいました。その準備が功を奏し、予選ラウンドではただひとり、アンダーパーの4アンダーをマークしてトップに立ちました。
 そんな直道選手を追いかけたのが、兄・尾崎将司選手と健夫選手です。将司選手は、序盤で出遅れたものの、3日目にスコアを大きく伸ばして4位に浮上。さらに、健夫選手も負けじと3位につけて最終日へ。尾崎3兄弟を中心とした首位争いに注目が集まりました。迎えた最終日。朝から台風と間違うほどの暴風雨のなか、各選手のスコアは伸び悩み、将司選手、健夫選手もスコアを落として、優勝戦線から脱落。直道選手もいったん優勝を諦めたそうですが、後半になって持ち直し、競争相手のミスもあって何とか優勝をたぐり寄せました。優勝スコアはなんと10オーバー。これは当時のゴルフツアー史上最多ストロークでした。直道選手は1年後、2000年の日本オープンも制し、見事、大会連覇を達成。日本の男子ゴルフ界は、群雄割拠の時代へと突入していくのです。


        
来週のスポーツ伝説は……

 10月21日(月) プロ野球 甲斐拓也選手 
 10月22日(火) プロ野球 岸孝之投手
 10月23日(水) プロ野球 稲葉篤紀選手  
 10月24日(木) プロ野球 松井秀喜選手 
 10月25日(金) プロ野球 工藤公康投手 
                       
                        お楽しみに!!
BACK
NEXT