スポーツ伝説

10月21日~25日までの放送内容

【プロ野球 甲斐拓也選手】

 昨年の日本シリーズは、セ・リーグ3連覇を果たした広島カープと、リーグ2位からクライマックスシリーズを勝ち上がった福岡ソフトバンクホークスが対戦しました。広島はレギュラーシーズンでリーグトップの95盗塁をマーク。足でかき回す機動力野球が売り物でしたが、それをすべて封じてみせたのが、ソフトバンクの正捕手・甲斐選手でした。
 2塁・3塁への矢のような送球は“甲斐キャノン”と呼ばれ、シリーズを通じて広島に盗塁を1つも許しませんでした。この強肩がものを言って、ソフトバンクは2年連続日本一を達成。甲斐選手は、育成選手出身では史上初の日本シリーズMVPに輝きました。ちなみに甲斐選手はこのシリーズ、打撃成績はわずか2安打で、打点はゼロ。肩でMVPに選ばれたのは、極めて異例のことでした。


   
【プロ野球 岸孝之投手】

 2008年の日本シリーズは、共にリーグ優勝を果たした読売ジャイアンツと、埼玉西武ライオンズの対戦となりました。互いに譲らず、3勝3敗で迎えた第7戦は、西武が3対2で勝利を飾り、4年ぶりの日本一に。MVPに輝いたのは、このシリーズで2勝を挙げたプロ2年目の若獅子・岸投手でした。
 1勝2敗で迎えた第4戦に先発した岸投手は、強力巨人打線を向こうに回し、毎回の10三振を奪う見事なピッチングを披露。巨人をわずか4安打に抑え、三塁すらも踏ませず、シリーズ初登板・初完封を成し遂げます。さらに、2勝3敗と負ければ巨人の日本一が決まる第6戦では、中2日にもかかわらず、4回途中からマウンドに上がり、最後まで投げ抜き4安打無失点。先発、中継ぎと大車輪の活躍で、逆王手を引き寄せる原動力となったのです。



【プロ野球 稲葉篤紀選手】

 2006年の日本シリーズは、セ・リーグ王者の中日ドラゴンズが52年ぶりの日本一に輝くのか。 それともパ・リーグ王者の北海道日本ハムファイターズが、44年ぶりの日本一を果たすのか。どちらが勝っても「最長ブランク優勝」として注目を集める戦いとなりました。日本ハムは、04年に北海道に本拠地を移転してから初のリーグ優勝。出場するほとんどの選手たちにとっては、「初めての日本シリーズ」という大舞台でした。そんな中で存在感を見せたのが、経験豊富なチームの主砲・稲葉選手でした。稲葉選手は、ヤクルト時代に3度、日本シリーズに出場しすべて日本一になっており、日本シリーズでの勝ち方を知る“日本一請負人”だったのです。
 1勝1敗で迎えた第3戦は、日本ハムの本拠地・札幌ドームで行われました。3対1と日本ハムリードで迎えた8回、ツーアウト・ランナー一・二塁。追加点の欲しい場面で打席に立った稲葉選手は、初球のカーブをフルスイング。センターバックスクリーン右へと突き刺さる、ダメ押しスリーランとなったのです。第4戦では、1点リードの5回ウラ、ワンナウト一・二塁のチャンスで、リードを広げる2点タイムリーツーベースを放ち、勝利に貢献。さらに第5戦では、3対1とリードした8回ウラに、ダメ押しのソロホームラン。そのまま4対1で日本ハムが逃げ切り、4勝1敗で、44年ぶりとなる日本シリーズ制覇を果たしたのです。この連日の活躍で稲葉選手はシリーズMVPに輝きました。


 
【プロ野球 松井秀喜選手】
 
 これまで、数々の名勝負が繰り広げられた日本シリーズ。中でも夢の対決と大きな話題を呼んだのが、2000年の“ON対決”です。読売ジャイアンツ・長嶋茂雄監督と、福岡ダイエーホークス・王貞治監督が戦ったこのシリーズ。ジャイアンツ9連覇の立役者だった“ON”が、20世紀最後の日本シリーズで初めて相まみえるとあって、ファンは大いに沸きました。ダイエーホークスはこの年、シーズン73勝中35勝が逆転勝利という粘り強さで西武ライオンズとの激闘を制し、2年連続で日本シリーズに進出。一方の巨人は、大型補強により完成した、通称“ミレニアム打線”がホームラン203本の破壊力で他のチームを圧倒し、4年ぶりのリーグ制覇を果たします。そんな重量打線の中心にいたのが、ホームラン・打点の2冠王に輝いた、当時26歳の松井選手でした。
 松井選手はこの年、プロ8年目にして初めて、シーズン全試合に四番打者として出場。これは、川上哲治選手以来、巨人では2人目。ONも果たせなかった快挙でした。そんな不動の四番打者が、日本シリーズでも大活躍。ホームラン3本、8打点、打率3割8分1厘をマークし、自分を主砲に育て上げてくれた長嶋監督に、6年ぶりの日本一をプレゼントした松井選手。みごと最優秀選手にも輝き、「20世紀最後の日本シリーズMVP」となったのです。


 
【プロ野球 工藤公康投手】
 
 日本シリーズの歴史において、2年連続でシリーズMVPを受賞した選手はたった3人しかいません。大一番に滅法強い、巨人・長嶋茂雄選手と、同じく巨人のエースとして活躍した堀内恒夫投手。そしてもう1人が、80年代・西武ライオンズ黄金期の立役者・工藤投手です。
 西武だけでなく、その後移籍した福岡ダイエーホークスと巨人でも日本一を経験。工藤投手は、チームに栄冠をもたらす“優勝請負人”と呼ばれました。
  

        
来週のスポーツ伝説は……

 10月28日(月) プロ野球 田川賢吾選手 
 10月29日(火) プロ野球 勝野昌慶投手
 10月30日(水) プロ野球 小島和哉選手  
 10月31日(木) プロ野球 梅津晃大投手
 11月 1日(金) プロ野球 望月惇志選手 
                       
                        お楽しみに!!
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