スポーツ伝説

9月23日~27日の放送内容

【陸上 サニブラウン・ハキーム選手】

 サニブラウン選手は、ガーナ人の父親と元陸上選手だった日本人の母親の間に生まれ、高校時代から陸上の男子100m・200mで好記録をマーク。現在はアメリカ・フロリダ大学に留学中です。
 今年5月、アーカンソー州で行われた大学南東地区選手権の男子100m決勝で、自身初の10秒の壁を破り、9秒99のタイムで優勝。6月の全米大学選手権・準決勝で追い風参考ながら9秒96をマークすると、決勝では9秒97を記録。桐生祥秀選手が持っていた日本記録を0秒01更新しました。東京オリンピックの参加標準記録の10秒05も一番乗りで突破し、悲願でもある初のオリンピック代表入りへ大きく前進しました。


   
【陸上 小池祐貴選手】

 小池選手は、桐生祥秀選手、サニブラウン・ハキーム選手に続く日本人3人目の9秒台。今年7月に、日本歴代2位タイの9秒98をマークしました。
 今年5月、小池選手はセイコーゴールデングランプリで自己ベストの10秒04をマークすると、好調をキープして、7月にロンドンで行われた陸上ダイヤモンドリーグに出場。決勝の舞台で、常に背中を追い続けた桐生選手と勝負することになりました。「ここで9秒台を出せないようだったら、世界で戦えない。そういうプレッシャーを自分にかけていた」という小池選手は、最後まで世界の強豪と堂々競り合い、結果は4着ながらも9秒98をマークし、日本人3人目の9秒台スプリンターとなったのです。



【やり投げ 北口榛花選手】
 
 海外勢が強い陸上の投てき種目に今年、ニューヒロインが現れました。女子やり投げで日本新記録を樹立した北口選手です。北口選手は今年5月の大会で、これまでの日本記録を一気に50㎝以上も更新する、64m36のビッグスローを披露。東京オリンピックの参加標準記録を上回り、大きな話題を集めました。
 北口選手はその後も、日本記録に近いビッグスローを次々と披露し、安定した実力が備わっていることもアピールしています。今の自己ベストは、2年前の世界選手権と照らし合わせても上位入賞が見込める好記録なだけに、今回の世界選手権と、来年の東京オリンピックでの、やり投げ競技日本人女子選手初の入賞も大いに期待されています。


    
【走り幅跳び 橋岡優輝選手】
 
 男子走り幅跳びのエース・橋岡選手は、1999年1月生まれの20歳。父親は棒高跳びの元日本記録保持者で、母親は日本選手権100mハードルの優勝経験者という陸上一家に生まれました。
 橋岡選手は今年4月に開催されたアジア選手権で、8m22の好記録を叩き出して金メダルを獲得。この時の記録は、指導を受ける森長正樹コーチの持つ日本記録8m25に次ぐ、日本歴代2位。しかも今シーズンの世界最高記録とあって、世界が橋岡選手に注目し始めました。8月17日には、8m32の大ジャンプで、森長コーチの日本記録を27年ぶりに更新。ただ、別の選手が橋岡選手を上回る大ジャンプを記録するまさかの展開で、日本記録保持者の肩書はわずか30分で消えてしまいました。それでも、世界と戦える8m越えをコンスタントに記録できる安定感は橋岡選手の強みです。


 
【競歩 山西利和選手】
 
 どんなに激しいレース展開でも、トレードマークは青縁メガネがずれない美しい歩き方が武器。世界選手権・競歩20キロに出場予定の山西選手は、今年3月に行われた世界選手権の代表選考レースで、世界歴代4位、日本歴代2位の好記録で優勝。代表の切符をつかみました。
 学業と競歩の両立を目指した山西選手は、京都大学出身。そんな“IQウォーカー”が、この先どんな歩みを見せてくれるのか注目です。



        
来週のスポーツ伝説は……

 9月30日(月) プロ野球 阿部慎之助選手
 10月1日(火) 体操男子 橋本大輝選手
 10月2日(水) 体操男子 谷川翔選手
 10月3日(木) 体操男子 谷川航選手
 10月4日(金) 体操女子 寺本明日香選手
                       
                        お楽しみに!!
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