スポーツ伝説

1月30日~2月3日の放送内容

【プロ野球 背番号25列伝】
 
 広島カープの新井貴浩選手は去年、背番号をプロ入り以来ずっと愛着のあった25番に戻したことが呼び水となり、通算2000本安打と通算300号ホームランを達成。シーズン101打点を挙げ、25年ぶりのセ・リーグ制覇に貢献し、リーグ史上最年長記録となる39歳でのMVP受賞を果たしました。
 昨年、球団史上初のクライマックスシリーズ出場を果たした横浜DeNAベイスターズ。そのベイスターズの25番といえば、今や日本球界を代表する主砲となった、筒香嘉智選手です。7年目の去年は、44本塁打・110打点で2冠王となり、打率もリーグ3位。侍ジャパンでも、背番号25をつけて戦います。
 パ・リーグでは、昨季のリーグ最優秀中継ぎ投手、日本ハムの宮西尚生投手が背番号25です。入団10年目の今季は、「10年連続50試合以上登板」という偉業達成がかかる大事なシーズンとなります。
 去年のドラフト会議で5球団が競合し、創価大学から福岡ソフトバンクホークスに入団したゴールデンルーキー・田中正義投手も、背番号25。現在、真新しいユニフォームに袖を通し、初のキャンプに臨んでいます。
 
 

【プロ野球 陽岱鋼選手】

 巨人は昨年のオフ、横浜DeNAから山口俊投手、福岡ソフトバンクから森福允彦投手、北海道日本ハムから陽選手と、史上初めて1シーズンに3人のFA選手を獲得しました。中でも陽選手は盗塁王の実績を持ち、ゴールデングラブ賞4度の守備力を誇ります。
 台湾出身の陽選手は、中学卒業後に福岡第一高校への野球留学。甲子園出場は果たせませんでしたが、高い身体能力が評価され、2005年秋に高校生ドラフトの一巡目で日本ハムから指名を受けました。しかし最初の4年間は、一軍で結果が残せない日々が続いた陽選手。入団時のポジションはショートでしたが、出場機会を得るために、入団4年目の09年に外野手への転向を決断。登録名も「陽仲壽」から、現在の「陽岱鋼」へと変更しました。「岱鋼」は、「虎となって天下を取る」という決意の表れ。その甲斐あって、10年に外野のレギュラーに定着すると、12年からは3年連続でゴールデングラブ賞に輝き、13年には盗塁王を獲得。リーグを代表する外野手へと登りつめたのです。
   

          
【プロ野球 2000本安打記録候補】

 今シーズン、通算2000本安打を射程に捉えている5人の中で、最もゴールに近いのが、中日ドラゴンズの荒木雅博選手です。現在、通算1961安打。あと39安打で達成ですが、去年は93試合に出場し71安打、早ければ前半戦のうちに達成できそうです。
 読売ジャイアンツ・阿部慎之助選手が通算1917安打で、あと83本。巨人生え抜きの大卒選手では、長嶋茂雄選手以来2人目の快挙になります。
 福岡ソフトバンクホークスの内川聖一選手は、通算1896安打で、あと104本。横浜ベイスターズ時代の2008年から去年まで、9年連続で140安打以上をマークしているため、こちらも年内達成が濃厚です。
 今年14年目、阪神タイガースのベテラン・鳥谷敬選手は、通算1872安打。2年目の05年から12年連続で100安打以上を記録していますが、去年は不振で、後半戦は若手の北條史也選手にショートのポジションを奪われました。世代交代を進める金本監督のもと、試練の中での大記録挑戦となります。
 そして現在通算1932安打、残り68本に迫っているのが、千葉ロッテマリーンズの大ベテラン・福浦和也選手です。ロッテ一筋で、今年24年目。ここ数年は控えに回り、去年は出場試合数が36にとどまる中、20安打を記録しました。年内達成は微妙なところですが、勝負強さは健在です。
 
  
   
【プロ野球 岩瀬仁紀投手】
 
 日本のプロ野球での公式戦最多登板記録は、“ガソリンタンク”の異名をとった米田哲也投手の通算949試合です。これまで40年近く破られなかったこの大記録を今シーズン、もしかすると抜くかもしれないのが、中日ドラゴンズのサウスポー・岩瀬投手です。去年、米田投手・金田正一投手に次いで、史上3人目の900試合登板を達成しました。今年でプロ19年目、42歳の岩瀬投手ですが、現在通算904試合に登板。今シーズン46試合以上登板すれば、新記録達成となります。
 岩瀬投手は99年に中日に入団して以来、2013年まで15年連続で50試合以上に登板しました。最初の5年間は中継ぎで好成績を挙げ、04年からはクローザーとして活躍。14年には、前人未踏の通算400セーブという金字塔を打ち立てました。しかしその年の8月、左ヒジの張りを訴え戦線を離脱。入団以来続けてきた「連続50試合以上登板」がついに途切れてしまいます。再起を懸けてマウンドに立った昨シーズンは、15試合に登板しましたが、打ち込まれるシーンも目立ちました。一部で限界説も囁かれる中、岩瀬投手は現役続行を決断。守護神ではなく中継ぎでの登板が濃厚で、若手との競争に勝たないとベンチ入りも保証されていませんが、背水の陣で今シーズンに臨む鉄人をファンは熱く見守っています。
   

  
【NFL マニング兄弟】

 アメリカ4大プロスポーツの一つ、アメリカン・フットボールNFL。一発勝負の優勝決定戦スーパーボウルは、毎年アメリカの年間テレビ視聴率トップを記録し続けています。今年で51回目を数えるスーパーボウル。その50年の歴史の中で、唯一兄弟でスーパーボウルMVPに輝いたのが、ペイトン・マニング選手とイーライ・マニング選手のマニング兄弟です。
 ポジションはともに攻撃の起点となる“司令塔”クォーターバック。兄のペイトン選手は1998年、NFLドラフト全体1位という評価でインディアナポリス・コルツに入団すると、1年目から13年連続で全試合に出場。リーグMVPに選出されること史上最多の5回を記録し、“史上最高のクォーターバック”と呼ばれました。プレーオフではなかなか勝てなかったペイトン選手ですが、2007年、9年目にしてスーパーボウルに初出場。チームを36年ぶりの優勝に導き、MVPに輝いたのです。
 5歳年下の弟・イーライ選手は、兄の活躍に刺激を受けて奮起。所属するニューヨーク・ジャイアンツを優勝に導き、08年のスーパーボウルに出場すると、最終第4クオーター残り35秒で決勝タッチダウンとなるパスを通し、劇的な逆転勝利。兄に続いて、見事MVPに選出されたのです。イーライ選手は12年にもチームを優勝へと導き、偉大な兄も成しえなかった2度目のスーパーボウルMVP受賞を果たしました。
 
   
   
来週のスポーツ伝説は……

  2月 6日(月) プロ野球 髙橋周平選手
  2月 7日(火) プロ野球 小谷正勝コーチ
  2月 8日(水) プロ野球 吉田正尚選手
  2月 9日(木) プロ野球 菅野智之投手
  2月10日(金) プロ野球 北條史也選手
            
                       お楽しみに!!
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