スポーツ伝説

9月7日~11日の放送内容

【プロ野球 ゼラス・ウィーラー選手】

 2015年、メジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースから東北楽天ゴールデンイーグルスに入団したウィーラー選手。来日から5年間でホームラン106本を記録。成績だけでなく、明るいキャラクターでチームを盛り上げました。しかし今シーズンの楽天は、オリックスからロメロ選手が移籍して来るなど新たに外国人を補強。ウィーラー選手は二軍で開幕を迎えることになりました。そんなウィーラー選手に目をつけたのが、外国人野手が手薄だった巨人です。
 内野・外野、どこでも守れるユーティリティ・プレーヤーのウィーラー選手を高く評価し、開幕直後の6月25日、外国人としては異例の交換トレードが成立。ウィーラー選手はの巨人への移籍が決まりました。原辰徳監督の期待にハッスルプレーで応え、バッティングでも勝負強さを発揮してチームに貢献しているウィーラー選手。目指すは、楽天では経験できなかった、日本での初優勝です。

   

【プロ野球 松田宣浩選手】

 今年でプロ15年目を迎えた、福岡ソフトバンクホークスのベテラン・松田選手。2015年から5年連続で全143試合に出場。昨年は2年連続でホームラン30本以上を記録し、3年連続日本一にも貢献しました。またチームきってのムードメーカーでもあり、ホームランを打った時にベンチ前で「熱男~!」と叫ぶパフォーマンスに代表されるように、ファンとの一体感を大切にしています。
 しかし無観客で開幕した今シーズンは、開幕から打撃不振に陥ります。開幕から18試合、71打席連続でホームランが出ず“熱男パフォーマンス”も披露できずじまい。打率も1割6分2厘まで落ち込みました。スタメンを外されてもおかしくない状況でしたが、工藤公康監督は松田選手を信じ、我慢の起用を続けました。松田選手にとって転機となったのは、レギュラーシーズン19試合目、7月10日の楽天戦から観客を入れた試合が再開したこと。本拠地・福岡ペイペイドームには、1839人の観客が入り、ファンの声援が松田選手の力となりました。今シーズン第1号となるホームランを放つと、翌日にも同点の2号ツーラン。まさに「観客あってのプロ野球」を地で行く、2本のアーチでした。

  

【プロ野球 井上晴哉選手】

 体重114㎏の巨体から繰り出す外国人選手並みのパワーが売り物の、千葉ロッテマリーンズ・井上選手。今年で入団7年目。レギュラーに定着してからは2018年・19年と2年連続でホームラン24本を放ち、そのパワーを存分に見せ付けています。
 そんな“超重量級”の井上選手が、今シーズンから新たに始めた、ホームラン後のパフォーマンスが“ごっちゃしポーズ”です。ベンチ前で腰を落とし、大相撲の力士が懸賞金を受け取るときのように手刀を切ります。ロッテ球団も井上選手からの要望で、本人を力士に見立てた「ごっちゃしグッズ」を製作しました。今年は10年ぶりの日本一を狙うロッテ。井上選手が何度“ごっちゃしポーズ”を決められるかに懸かっています。



【プロ野球 梅野隆太郎選手】
 
 今シーズンの阪神タイガースは開幕から12試合を2勝10敗と、いきなり借金を8つも抱えてスタートダッシュに失敗。浮上には時間が掛かると思いきや、その後の12試合は10勝2敗と白星を重ね、一気に勝率を5割に戻してみせました。この驚異的なV字回復の立役者となったのが、選手会長を務める梅野選手です。
 開幕当初、阪神のキャッチャーは、その日の先発投手に合わせて日替わりでした。しかし梅野選手に固定されてからは、チームの戦い方が安定。チームも調子を取り戻していきました。さらに今年の梅野選手は、リードだけでなくバッティングも好調。プロ入り後の最高打率は昨年の2割6分6厘でしたが、今シーズンは開幕からおよそ2ヵ月経った8月中旬の時点でも打率3割台をキープ。7月にはチーム最多の月間29安打を記録し“打てる捕手”としてチームを牽引しています。

  

【プロ野球 島内宏明選手】
 
 今年、開幕から1ヵ月が経った7月19日の時点で16勝10敗。貯金6でパ・リーグ単独首位に立ち、開幕ダッシュを決めた東北楽天。4番の浅村栄斗選手やステフェン・ロメロ選手がホームランを量産し、自慢の攻撃力がこの快進撃を支えました。しかしチャンスに強い生え抜きの9年目、30歳の島内選手の存在も忘れてはいけません。
 今シーズンの島内選手は得点圏で高い打率をキープ。特に6月30日から始まったロッテとの首位攻防6連戦では合計13本のヒットを放ち、この間の打率はなんと5割2分。島内選手の勝負強いバッティングもあって、楽天はこの6連戦を5勝1敗と大きく勝ち越し、首位をがっちりとキープしたのです。

        

来週のスポーツ伝説は……

9/14(月) 柔道 井上康生選手
9/15(火) 柔道 田村亮子選手
9/16(水) レスリング永田克彦選手 
9/17(木) サッカー シドニー五輪日本代表
9/18(金) 陸上 マイケル・ジョンソン選手
                       
お楽しみに!!
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