スポーツ伝説

2月6日~10日の放送内容

【プロ野球 髙橋周平選手】
 
 2011年のドラフト会議で3球団が1位指名で競合。中日ドラゴンズが交渉権を引き当てた東海大甲府高校出身の髙橋選手は、甲子園への出場経験こそないものの、高校時代は通算71本のホームランを記録。そのバッティングセンスを買われ、プロ1年目から一軍出場を果たし、6月に早くもプロ初ホームランを放ちました。これはドラフト制度開始後、史上最年少となる18歳4ヵ月でのプロ初アーチ。2年目の13年には、8月に甲子園で行われた阪神戦で、バックスクリーンに飛び込む逆転満塁ホームラン。19歳6ヵ月での満塁アーチは、球団史上最年少記録でした。   
 印象に残るホームランをマークしてきた髙橋選手でしたが、レギュラーにはなかなか定着できず。今年こそスタメン定着と意気込んでいます。森新監督率いる新生ドラゴンズ浮上のカギは、髙橋選手が6年目に大ブレイクできるかどうかに懸かっているかもしれません。

 

【プロ野球 小谷正勝コーチ】

 今シーズンから6年ぶりにジャイアンツに復帰。巡回コーチとして、一軍から三軍までのピッチャー全体を指導することになりました。1945年生まれの71歳。現役時代は大洋ホエールズのピッチャーとして活躍しましたが、引退後はスカウトを経て、79年から大洋の投手コーチに就任。以後、今シーズンまでの39年間で、ユニフォームを着なかったのは1年だけでした。
 大洋・横浜・ヤクルト・巨人・ロッテでコーチを務め、横浜では三浦大輔投手・佐々木主浩投手、ヤクルトでは川崎憲次郎投手・五十嵐亮太投手らを指導。前回、巨人でコーチを務めたのは05年から11年までの7年間で、内海哲也投手・山口鉄也投手らを指導し、先発の柱・リリーフエースに成長する手助けをしました。選手たちから感謝され、どの球団も放っておかない名コーチ。押しつけでなく、いい所を伸ばしてくれる指導が、選手に慕われている理由です。
 

          
【プロ野球 吉田正尚選手】

 昨シーズンは、オープン戦・交流戦・ペナントレース、さらには二軍まで、ことごとく最下位に沈んでしまったオリックス・バファローズ。長いプロ野球の歴史において、史上初の完全最下位という屈辱を味わいました。そんなチーム浮上のキーマンとして期待されているのは、プロ2年目の吉田選手です。
 吉田選手は2015年のドラフト会議で1位指名を受け、オリックスに入団しました。ルーキーイヤーの去年は、一番・DHで開幕スタメンに名を連ね、新人タイ記録となる開幕から6試合連続安打をマーク。その後、4月末に腰痛のため戦列を離れたものの、8月に一軍復帰すると、そこからわずか1ヶ月半の間にホームラン10本とアーチを量産しました。シーズン終了後には、台湾で行われたアジア・ウインターリーグに参加。18試合に出場し、6ホーマー・29打点、打率5割5分6厘と大爆発。打率・ホームラン・打点・安打数・塁打数でトップに輝く五冠王の活躍でMVPに選ばれました。2017年はブレーク必至。注目の和製大砲です。


  
【プロ野球 菅野智之投手】
 
 侍ジャパンの投手陣の中でもっとも安定感のある選手といえば、巨人のエース・菅野投手です。2013年の入団以来、15年まで3年連続で二ケタ勝利。昨シーズンこそ、味方の援護に恵まれないなど不運が続き、プロ入り後はじめて二ケタ勝利を逃してしまいましたが、安定度を示す防御率ではペナントレース終盤まで1点台をキープ。最終的には2.01と、文句なしで最優秀防御率のタイトルを獲得しています。また、はじめて最多奪三振のタイトルにも輝くなど、ピッチャーとして更なる成長を見せつけたシーズンとなりました。
 今年の最大の目標は、まずは3月のWBCで侍ジャパンに世界一をもたらすこと。そして、ペナントレースでは巨人を5年ぶりの日本一に導くこと。ふたつのチームで頂点に立つために、このオフからは新しい決め球・チェンジアップにも取り組んでいます。このチェンジアップが自在に操れるようになれば、侍ジャパンの世界一も巨人の日本一も、グッと近付くこと間違いなしです。

  

【プロ野球 北條史也選手】

 今シーズンのプロ野球は、1994年生まれ、今年23歳になる世代が注目されています。阪神タイガースで94年生まれの選手といえば、甲子園春夏連覇を達成した藤浪晋太郎投手。そして藤浪投手率いる大阪桐蔭高校と春も夏も甲子園決勝の舞台で対戦した、青森・八戸学院光星高校出身の北條選手です。
 2012年、ドラフト2位で阪神に指名された北條選手ですが、一昨年まで一軍出場はわずか1試合のみ。その理由は、北條選手と同じショートのポジションに、不動のレギュラ・鳥谷敬選手がいたからです。迎えたプロ4年目の昨シーズン、レギュラー奪取に燃える北條選手は、開幕早々、一軍に抜擢され、記念すべきプロ初ヒットをプロ初ホームランで記録。そして7月27日、ついにショートのスターティングメンバーとして、その名を甲子園の電光掲示板に刻みます。以降、阪神でもっとも多くショートを守ったのは北條選手でした。それだけに、真価が問われるのが今シーズン。北條選手が不動のショートになるためには、打撃面での向上が不可欠で、今シーズンの目標として全試合出場はもちろん、二ケタ本塁打と打率3割を掲げています。北条選手の成長が、猛虎復活にもつながるか。期待が高まります。

   
   
来週のスポーツ伝説もお楽しみに!!
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