スポーツ伝説

9月30日~10月4日の放送内容

【プロ野球 阿部慎之助選手】

 昨シーズンまで通算399本のホームランを放ち、400号に王手を掛けた状態で、今年19年目のシーズンを迎えた阿部選手。開幕前、原辰徳監督に「今年は一塁手ではなく、改めてキャッチャーとして勝負したい」と直訴しました。
並々ならぬ覚悟で、開幕スタメンマスクを目指した阿部選手でしたが、3月に左ふくらはぎを痛めてしまい、正捕手争いから脱落してしまいます。それでも、原監督は代打の切り札として、阿部選手のベンチ入りを望みました。そこで阿部選手はキャッチャーへのこだわりを捨て、チームのために戦うことを決めたのです。


   
【体操男子 橋本大輝選手】

 今年6月に群馬県高崎市で行われた、体操・全日本種目別選手権。世界選手権の代表を決める最終選考会でドイツ行きの切符をつかんだのは、高校3年生の橋本選手でした
 得意とするあん馬の決勝では、前の選手たちが相次いで落下して嫌なムードが漂う中、橋本選手は完璧な演技で会場を沸かせました。演技を終えると、両手の拳を交互に突き上げ、ガッツポーズ。「プレッシャーを感じたことがない」と言う強心臓ぶりで、みごと代表の座を射止めたのです。男子高校生が世界選手権の代表に選ばれたのは、2013年の白井健三選手以来、史上2人目の快挙でした。
   


【体操男子 谷川翔選手】
 
 リオ・オリンピックで体操男子団体金メダルを獲ったメンバーが、全員不在の中で挑む今年の体操・世界選手権。その新生・日本代表を引っ張るのが、去年・今年と全日本選手権の個人総合で大会連覇を成し遂げた谷川選手です。
 2018年に出場した全日本選手権で、内村航平選手・白井健三選手を抑え初優勝。19歳2ヵ月での栄冠は、史上最年少の快挙でした。身長154㎝の小さなエースの、世界選手権での演技に注目です。


    
【体操男子 谷川航選手】
 
 谷川翔選手の兄・航選手は2014年、高校3年生で出場したインターハイで、同学年ながらすでに世界選手権にも出場していた白井健三選手を破り、みごと優勝を果たしました。
 白井選手が床のスペシャリストであるなら、航選手はオールラウンダー。すべての種目で高いパフォーマンスができることで評価を集めました。その原動力ともいえるのが、他の選手にプレッシャーを与える安定した着地。ほぼすべての種目で微動だにしないほどにピタリと着地を決めることから、いつしか“着地王子”の名で呼ばれるようになりました。


 
【体操女子 寺本明日香選手】
 
 来年の東京オリンピックで団体出場枠が獲得できるかどうかは、今年の世界選手権の結果に懸かっている日本体操女子チーム。その日本体操女子を引っ張るのは、オリンピックにはロンドンとリオの2大会に連続出場。今年の全日本選手権で4年ぶりの優勝を果たした寺本選手です。
 かつて天才少女と呼ばれた寺本選手も、女子体操界ではベテランの23歳。しかし「若返っているのかもしれない」と自ら思わず口に出してしまうほど、今シーズンは絶好調です。


        
来週のスポーツ伝説もお楽しみに!!
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