スポーツ伝説

2月17日~21日の放送内容

【サッカー 田中マルクス闘莉王選手】

 気迫を前面に出したプレーで“闘将”と呼ばれ、日本代表としても活躍した闘莉王選手が、昨年12月に引退を発表。19年間の現役生活にピリオドを打ちました。
 闘莉王選手は高校卒業後、2001年からサンフレッチェ広島でプロのキャリアをスタートさせます。浦和レッズ時代の06年にはJ1優勝に貢献し、MVPに選出。10年には、名古屋グランパスを移籍1年目でリーグ優勝に導く大活躍を見せました。17年からは、最後の所属チームとなった京都サンガで3年間プレー。一方、03年に日本国籍を取得して日本代表の主力としても活躍し、04年のアテネオリンピック、10年のワールドカップ・南アフリカ大会にも出場しました。



【サッカー 仲川輝人選手】

 昨シーズン、J1リーグを制したのは、15年ぶりの優勝となる横浜F・マリノスでした。そのマリノスの躍進を支えたのが、15得点を挙げて得点王のタイトルを分け合ったダブルエースひとり、“ハマのスピードスター”こと、仲川選手です。その成長ぶりはすさまじく、リーグMVPにも選ばれました。仲川選手は身長161㎝と小柄で、“史上最も小さなMVP”と話題になりました。
 15得点は歴代の得点王と比べると少なめの数字ですが、チームトップの9アシストを決めており、この働きも忘れてはいけません。また終盤戦では、出場した8試合で6ゴールをマーク。マリノスがリーグ戦最後の11試合を無敗で駆け抜けて、優勝を果たす原動力となったのです。シーズン終了後の日本代表戦では、背番号10で代表デビューも果たすなど、“日本のスピードスター”へと成長した仲川選手。2020年の目標は、背番号と同じ23ゴールと2ケタのアシストだそうです。

 

【サッカー 上田綺世選手】

 いよいよ本番を迎える東京オリンピックでの活躍が期待されている、鹿島アントラーズのフォワード・上田選手。昨年の上田選手は、まさに激動の1年を過ごしました。春はまだ、法政大学のサッカー部員でしたが、5月に開催された南米選手権コパ・アメリカでは、9年ぶりの大学生A代表として大きな話題を集めました。コパ・アメリカでは、結局無得点に終わって批判も浴びましたが、動き出しの良さなどは、南米の強敵相手にも引けを取らず、大器の片鱗を感じさせる場面もありました。
 もともと、大学を卒業する2021年にアントラーズへの入団が内定していた上田選手でしたが、日本代表に呼ばれたことで大きな決断をしました。さらなる成長を目指し、法政大学のサッカー部を退部し、昨年のシーズン途中に前倒しでアントラーズに加入。8月には、デビューからわずか3試合目でプロ初ゴールを決めたほか、短い出場時間でも積極的にゴールを狙い、13試合の出場で4ゴールを決めました。久々に現れた、“ストライカー”という言葉が似合うプレーヤー・上田選手。年末の日本代表戦、さらに先月行われた23歳以下のアジア選手権でいずれも無得点に終わり、またしても批判を浴びましたが、これから開幕するJリーグでどんなプレーを見せて挽回してくれるのか。若きストライカーの活躍に注目です。



【サッカー 橋本拳人選手】
 
 J1リーグで毎年のように優勝候補に挙がりながら、なぜか優勝に手が届かないFC東京。昨シーズンも開幕から9勝3分け無敗とロケットスタートを切り、途中まで首位を独走しながら、終わってみればシーズン2位。またしても、J1初優勝を逃してしまいました。とはいえ昨シーズンのJ1ベストイレブンには、リーグ最多の6名が選出。その一人で、チームの柱として活躍しているのが、橋本選手です。
 FC東京のアカデミー出身であり、不動のボランチとして今やチームに欠かせない存在となっています。豊富な運動量と献身的な守備、そしてボール奪い取る力が持ち味の橋本選手。チームのピンチをいち早く察知し、激しいタックルで相手選手に迫るハードワークと、全試合出場というタフネスぶりを評価され、ベストイレブンに初めて選出されたのです。昨年3月には、初めて日本代表入りもした橋本選手。いきなりスタメンに名前を連ねると、その後も代表に呼ばれ続け、秋に行なわれたワールドカップ・アジア2次予選では、国内組でただ一人2試合にスタメン出場を果たしました。もはや日本を代表するボランチになりつつある橋本選手。FC東京の悲願の初優勝のカギは、橋本選手が握っています。


 
【サッカー 中村俊輔選手】
 
 日本が世界に誇るフリーキックの名手で、元日本代表のミッドフィルダー中村選手。1997年に横浜マリノスに入団した中村選手は、天才レフティーとしてすぐに頭角を現し、00年、22歳の時に史上最年少でMVPを受賞します。02年からは海外に移籍。ヨーロッパのチームを渡り歩き、イタリア・スコットランド・スペインでプレー。10年に古巣の横浜F・マリノスで、Jリーグ復帰を果たしました。17年からはジュビロ磐田へ移籍しますが、昨年は故障もあって出番が減り、シーズン途中の7月に横浜FCへ移籍、41歳にして初めてJ2でプレーすることになりました。
 そこで期待された役割は、“集客”ではなく“J1昇格請負人”。中村選手はその期待に見事応え、チームを2位に導き、13年ぶりのJ1昇格に貢献したのです。トップ下からボランチへ。ポジションが変わっても、あくなき向上心を持ち続ける中村選手。新境地を拓いた中村選手が、J1でどんなプレーを見せてくれるのか注目です。


        
来週のスポーツ伝説は……

2/24(月) 車いすバスケット 香西宏昭選手
2/25(火) 車いすバスケット 藤本怜央選手
2/26(水) 車いすラグビー 池崎大輔選手  
2/27(木) ブラインドサッカー 川村怜選手 
2/28(金) パラ陸上 中西麻耶選手 
                       
お楽しみに!!
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