スポーツ伝説

2月10日~14日の放送内容

【プロ野球 嶋基宏選手】

 2007年から昨シーズンまで、東北楽天ゴールデンイーグルスひと筋13年。そのほとんどを正捕手として過ごしてきた嶋選手が、昨年のオフに楽天を退団して東京ヤクルトスワローズに移籍しました。昨シーズンは腰を痛めるなど故障にも泣かされ、出場はプロ入り以来最少の57試合に終わった嶋選手。契約更改の際、減額制限を超える大幅なダウン提示を受け、退団を決意します。そこへ真っ先に声を掛けたのが、ヤクルトでした。
 獲得の狙いは、楽天時代に野村克也元監督に直接指導を受けた、嶋選手のリード術。昨シーズン、ヤクルトのチーム防御率は4・78、失点は739。いずれも12球団ワーストで、投手陣の立て直しが緊急課題。嶋選手はピッチャーのタイプや性格を把握した上でのリードで田中将大投手・則本昂大投手ら、エース級の投手を一から育ててきました。その経験とチームを引っ張る求心力を買われ、今シーズンの年俸は4500万円プラス出来高払いの2年契約。初めてセ・リーグでプレーする、14年目のシーズン。35歳のベテランが、昨シーズン最下位のチームをどこまで引き上げるか、注目です。
  


【プロ野球 牧田和久投手】

 2011年、ドラフト2位で埼玉西武ライオンズに入団した牧田投手。下手投げのサブマリン投手として、先発・中継ぎ・抑えとフル回転。西武で7年間プレーした後、17年のオフにポスティングシステムを使い、メジャーリーグ、サンディエゴ・パドレスに移籍しました。メジャー1年目の18年は27試合に登板しましたが、昨シーズンはメジャーでの登板がなく、日本球界復帰を決意した牧田投手。古巣の西武・阪神・楽天、3球団が入団オファーした中で選んだのは、新天地・楽天でした。
 実は牧田投手は、18年のオフにも楽天から日本球界復帰のオファーを受けていました。でもその時は、メジャー再昇格の夢を諦められず断っていたのです。結局、昨シーズンはメジャーに上がれませんでしたが、リリーフ投手としての力量を高く評価した楽天の石井一久GMは再びオファー。その変わらぬ評価が入団の決め手となりました。10年目のサブマリンが目指すのは、プロに入ってまだ一度も経験していない、リーグ優勝・日本一です。

 

【プロ野球 涌井秀章投手】

 2年前の最下位から一転、昨シーズンはリーグ3位と、Aクラスに躍進した東北楽天ゴールデンイーグルス。2013年以来、7年ぶりの優勝と日本一を目指す今シーズン、投手陣に頼もしい戦力が加わりました。千葉ロッテマリーンズから金銭トレードで移籍した、涌井投手です。昨シーズンの楽天は、二枚看板の岸孝之投手と、則本昂大投手が相次いで故障。柱となるピッチャー不在に泣かされました。西武時代のチームメイトでもある楽天・石井一久GMは、涌井投手の豊富な経験を買って、ロッテにトレードを申し入れました。
 涌井投手は西武時代、2年目の06年から5年連続で2ケタ勝利をマーク。その間に2度、最多勝に輝くなどエースとして活躍しましたが、13年オフにFA権を行使し、故郷・千葉を本拠地にするロッテに移籍。移籍2年目の15年に15勝を挙げ、3度目の最多勝に輝きました。しかしここ3年ほどは低迷が続き、昨シーズンはわずか3勝止まり。若手投手の台頭に押され、二軍暮らしも経験しました。涌井投手にとって今回の楽天移籍は、心機一転を図る意味でも絶好の機会です。移籍会見では、キャンプらからアピールし、 先発の座を勝ち取る決意を口にしています。



【プロ野球 アダム・ジョーンズ選手】
 
 プロ野球12球団でリーグ優勝から最も遠ざかっている球団――昨シーズン、パ・リーグ最下位に沈んだオリックス・バファローズ。リーグ優勝は、日本一になった1996年が最後。クライマックスシリーズ進出も2014年が最後で、こちらもパ・リーグ6球団の中で最も遠ざかっています。そんなチームを変えてくれる存在として注目されているのが、今シーズンからチームに加わった新外国人、ジョーンズ選手です。
 メジャー通算1939安打、ホームラン282本を誇る強打者で、現在34歳。06年にマリナーズでメジャーデビューを果たすと、08年にオリオールズに移籍。主力選手として活躍を続けました。オールスターゲームには5回も出場。守備の名手の証・ゴールドグラブ賞も4回受賞している、正真正銘のトッププレーヤーです。オリオールズで数々の功績を残し、昨シーズンはダイヤモンドバックスへ移籍。日本球界に適応すればどれほどの数字の残すのか、期待も高まっています。
  

 
【プロ野球 中田賢一投手】
 
 昨シーズンは一軍登板わずか1試合で、白星なし。今年38歳のベテラン・中田投手が、新天地で復活を目指しています。福岡ソフトバンクホークスから阪神タイガースへトレードで移籍し、中日ドラゴンズ時代以来、実に7年ぶりにセ・リーグに復帰したのです。中田投手は2005年、ドラフト2位で中日に入団。07年には14勝をマークし、日本シリーズでも勝利を挙げるなど、53年ぶりの日本一に貢献しました。13年シーズン終了後にFA権を行使し、地元・福岡のソフトバンクに移籍。1年目から先発投手として11勝を挙げ、自身2度目のふたケタ勝利をマーク。その後も毎年コンスタントに勝利を重ね、18年には通算100勝を達成します。しかし投手の層が厚いソフトバンクでは徐々に出場機会が減り、昨シーズンはほとんどが二軍暮らし。日本シリーズにも出場できず、不本意な一年を過ごしました。
 そんな中田投手が、復活を目指すべく選んだ道が阪神への移籍です。先発投手陣のコマ不足に悩んでいた阪神にとって、実績と経験があり、セ・リーグの野球も知っている中田投手は願ってもない存在。05年以来、リーグ優勝から15年遠ざかっている阪神の救世主となれるか、注目です。


        
来週のスポーツ伝説は……

2/17(月) サッカー 田中マルクス闘莉王選手
2/18(火) サッカー 仲川輝人選手
2/19(水) サッカー 上田綺世選手  
2/20(木) サッカー 橋本拳人選手 
2/21(金) サッカー 中村俊輔選手 
                       
お楽しみに!!
BACK
NEXT