スポーツ伝説

8月10日~14日の放送内容

【サッカー ディディエ・ドログバ選手】

 持ち前の高い身体能力を活かし、ゴールを量産したストライカー・ドロクバ選手。1998年、フランスのクラブでプロデビューした後、着実にステップアップを重ね、2004年にイングランド・プレミアリーグの強豪チェルシーに入団。加入1年目で、50年ぶりのプレミアリーグ制覇へと導き、2年目にはリーグ連覇の立役者となりました。チェルシーに在籍した9シーズンで、得点王2回、リーグ優勝4回と輝かしい成績を残し続けました。
 ドログバ選手は、母国・コートジボワールの代表チームでも大活躍しました。05年10月、ドイツ・ワールドカップ予選で母国を初の本大会出場へと導きましたが、当時コートジボワールは内戦状態にありました。この時、ドログバ選手は試合後の更衣室でマイクを手に「内戦をやめよう」と呼び掛け、これがきっかけで本当に停戦が実現。06年の本大会でも、母国最初のワールドカップ得点者となったのです。

   

【サッカー エドガー・ダービッツ選手】

 身長は169㎝と小柄ながら、ラグビー選手のような頑丈な肉体を武器に、ボールの競り合いで強さを発揮。闘争心むき出しでボールを奪い取る姿から、“闘犬”と呼ばれた元オランダ代表のダービッツ選手。1991年にオランダの超名門クラブ、アヤックスでプロデビューすると、94-95チャンピオンズリーグ決勝でイタリアのACミランを倒し、ヨーロッパ王者を経験すると、この年の暮れ、東京・国立競技場で行われたトヨタカップで南米王者・ブラジルのグレミオも撃破。ダービッツ選手は22歳の若さで、チームを世界王者に導いたのです。
 中盤で縦横無尽に走り回り、アヤックスの快進撃に貢献したダービッツ選手は、翌96年から活躍の場をイタリアに移しました。特に活躍が目立ったのが、97-98シーズン途中から7シーズン在籍したイタリアの名門・ユベントス時代です。移籍初年度からリーグ優勝に貢献し、通算3度リーグ制覇を経験。その存在感から「世界中の全ての監督が欲しがる選手」と呼ばれ、ヨーロッパのいくつものビッグクラブを渡り歩いて、活躍を続けたのです。



【サッカー フィリップ・ラーム選手】

 身長170㎝とディフェンダーとしては小柄ながら、誰よりも大きな存在感でピッチを支配し続けたラーム選手。攻守両面で見せる高度なテクニックとスピード、無尽蔵のスタミナ、そしてどんな相手にも突破を許さない精神力は、監督からの信頼も絶大で名門バイエルン・ミュンヘンのキャプテンを任されたのもごく自然な流れでした。
 在籍中はリーグ優勝8回。それ以外にもカップ戦優勝など、数々の栄冠を手にしたラーム選手。もっともタイトルに恵まれたのが2012-13シーズンです。ブンデスリーガ優勝に加えて、ドイツカップ優勝、チャンピオンズリーグ優勝の3冠を達成。さらにUEFAスーパーカップ、年末のクラブ世界一決定戦・クラブワールドカップも制し、5つのビッグタイトルを手にしたのです。17年に引退するまで、バイエルンで獲得したタイトルは実に21個を数え、ラーム選手は“タイトルコレクター”と呼ばれました。



【サッカー マイケル・オーウェン選手】
 
 1998年のサッカー・フランスワールドカップ。イングランド対アルゼンチン戦で、「伝説のゴール」と呼ばれるシュートを決めて世界を驚かせたのが、当時18歳のイングランド代表フォワード・オーウェン選手でした。たった一つのゴールで、サッカー界に衝撃を与えたオーウェン選手は、この時から“ワンダーボーイ”と呼ばれるようになり、世界的スター選手への階段を上っていきました。
 イングランドの国内リーグでは、1996-97シーズンにリバプールでトップデビューを果たし、デビュー戦でいきなりゴールを決めたオーウェン選手。続く97-98シーズンには18得点をマークし、18歳の若さでプレミアリーグ得点王に。次のシーズンも18得点を挙げ、2年連続で得点王に輝きました。

  

【サッカー エウゼビオ選手】
 
 1942年、ポルトガル領だった東アフリカのモザンビークで生まれたエウゼビオ選手。少年時代、地元リーグで50ゴール以上を決めたという伝説が評判になり、ポルトガルの強豪・ベンフィカと契約します。61年、国際親善トーナメントで、“キング”と呼ばれたブラジル代表の10番・ペレ選手が所属するサントスFCと対戦すると、エウゼビオ選手は途中出場ながらハットトリックを決め、キング・ペレを差し置いて話題を独占しました。この時、エウゼビオ選手はまだ19歳。爆発的なスピード、圧倒的なパワー、優れた技術と得点嗅覚から“王様の後継者”とまで呼ばれるようになりました。
 直後に行われた61-62シーズンでは、国内のカップ戦優勝に貢献。チャンピオンズカップ決勝でもレアル・マドリードから2ゴールを決め、ヨーロッパ制覇の立役者となったのです。ベンフィカ在籍15シーズンで7回の得点王に輝いたエウゼビオ選手。64-65チャンピオンズカップでも大会得点王となり、その年、世界で最も活躍した選手に贈られるバロンドールを受賞。アフリカ出身選手では、初の快挙でした。


        
来週のスポーツ伝説は……

8/17(月) 野球 森友哉選手
8/18(火) 野球 髙山俊選手
8/19(水) 野球 山田哲人選手 
8/20(木) 野球 杉谷拳士選手
8/21(金) 野球 浅村栄斗選手 
                       
お楽しみに!!
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