スポーツ伝説

10月1日~5日の放送内容

【バドミントン 永原和可那・松本麻佑組】

 2020年の東京オリンピックで、日本勢のメダルラッシュがもっとも期待されている競技がバドミントンです。男女とも、世界選手権やワールドツアーでの好成績が続いていますが、特に女子は群雄割拠。シングルスは、昨年の世界女王・奥原希望選手と、今年、世界ランク1位にも輝いた山口茜選手が非常に高いレベルでしのぎを削っています。
 この女子シングルス以上に激しいライバル争いが起こっているのが、女子ダブルスです。東京オリンピックのダブルス出場枠は最大2つですが、世界ランキングのトップ10内に、日本人ペアが複数存在している状況なのです。そんな中、今年の世界選手権で優勝したのが、大会初出場の永原選手と松本選手の、通称「ナガマツ」ペア。女子ダブルスで日本勢が優勝するのは、第1回大会以来、実に41年ぶりの快挙でした。


     
【ソフトボール 山本優選手】

 東京オリンピックで、2008年の北京大会以来、3大会ぶりのオリンピック採用競技となる女子ソフトボール。金メダルを獲得した北京大会でチームの中心を担ったのは、大エースの上野由岐子投手と、“女イチロー”と呼ばれる打撃センスが持ち味のキャプテン 山田恵里選手でした。あれから10年が経ちましたが、現在の日本代表エースは依然として上野投手で、キャプテンも山田選手のまま。そんな状況に業を煮やしたのか、今年8月の世界選手権前に日本代表の宇津木麗華監督は、何人かの選手を新たなキーマンに指名。その中で、野手で唯一名前が挙がったのが、代表の4番を任されている山本選手でした。
 去年の日本リーグでは、打率4割7分1厘で初の首位打者を獲得するなど、ベストナイン5回、打点王1回にも輝いている山本選手。持ち前のパワーと鋭いスイングで代表でも長打を量産し、今年行われた日米対抗の初戦でもホームランを放つなど、勝負強さも併せ持つ不動の4番です。キーマンに指名された今年の世界選手権でもチームを牽引。その後に行われたアジア大会でも1試合平均9得点と打ちまくった強力打線の中心として、大会通算打率は驚異の5割8分3厘をマーク。決勝戦では先制タイムリーと、試合を決定づける3ランホームランを放つなど、ひとりで4打点を挙げる活躍をみせ、アジア大会5連覇の金字塔を打ち立てました。


   
【マラソン  井上大仁選手】

 今年の夏、インドネシアのジャカルタで開催されたアジア大会・男子マラソンで快挙が生まれました。井上選手が日本人選手として8大会・32年ぶりに金メダルを獲得したのです。
 優勝タイムは2時間18分22秒。自己記録より約11分半も遅いものでしたが、タイム以上に大きな意味を持つのは、高温多湿が心配される2年後の東京オリンピックに向けて、これ以上ない形を示してみせたこと。東京オリンピックの代表選考会、「マラソングランドチャンピオンシップ」が開催されるのは来年の9月。日本男子32年ぶりのアジア王者の称号を引っさげ、井上選手は代表入りを目指します。


  
【競泳 池江璃花子選手】
 
 8月のアジア大会・競泳女子で、金メダルを次々に獲得。一人で6冠の快挙を達成した池江選手。まだ18歳の女子高生で、リオ オリンピックにも出場した池江選手は、東京オリンピックで更なる飛躍が期待される選手の一人です。
 今年8月、日本で開催されたパンパシフィック水泳から、休む間もなくアジア大会を迎えた池江選手。連戦ということで、体力的にも厳しい戦いが予想される中、記録よりも「勝つ」ことを重視。「勝負に徹しよう」と心に決めたのです。それが、結果的に記録アップにもつながりました。大会終了後には、その目覚ましい活躍から大会MVPに選ばれた池江選手。20歳で迎える東京オリンピックでの泳ぎに注目です。
  

 
【フェンシング フルーレ女子団体】
 
 インドネシアのジャカルタで行われたアジア大会。フェンシング・フルーレ女子団体で、日本代表が金メダルに輝く初の快挙を成し遂げました。その若き4人は、東晟良選手・辻すみれ選手・菊池小巻選手・宮脇花綸選手。18歳から21歳のフレッシュな現役女子大生剣士です。。
 準決勝では、アジア大会5連覇中の韓国を撃破。決勝は、残り4秒で中国に34対34の同点に追いつかれてしまい、1本勝負の延長戦に突入。それでも個人戦で銅メダルに輝いた東選手の強気な姿勢は途切れず、相手の動きが止まった一瞬のすきをついて見事に金メダルを獲得しました。


   
来週のスポーツ伝説もお楽しみに!!
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