スポーツ伝説

11月11日~15日の放送内容

【女子バレー 栗原恵選手】

 バレーボール女子日本代表のエースとして活躍し、2004年のアテネ、08年の北京オリンピックに2大会連続で出場した栗原選手が、今年6月に現役生活にピリオドを打ちました。02年に、高校3年生で日本代表デビュー。“プリンセス・メグ”の愛称で親しまれ、03年のワールドカップでは、同じ19歳の大山加奈選手と“メグカナフィーバー”を巻き起こしました。
 34歳まで現役を続け、引退会見では、「本当にやりきったな、という晴れやかな気持ち」と笑顔で語った栗原選手。その競技人生は、ケガとの戦いでもありました。栗原選手がつかめなかったオリンピックメダルの夢を、今度は後輩たちが追いかけます。


   
【女子バレー 古賀紗理那選手】

 来年の東京オリンピックでは、2大会ぶりのメダル獲得を目指す女子バレーボール日本代表。そんなチームのエースとして期待されているのがVリーグ・NECレッドロケッツの古賀選手です。2014年、Vリーグ8チームによる争奪戦の末、NECに入団。高校卒業前の「内定選手」として出場した2014−15シーズンのVリーグファイナルでは、優勝候補の久光製薬を相手に途中出場ながら13得点を挙げ、NECの10年ぶりの優勝に貢献します。翌15年には、ワールドカップの日本代表にも選出され、ベストレシーバー部門1位に輝き、翌年のリオ オリンピックでの活躍も期待されていました。
 しかしまさかの代表落選。大きな挫折でしたが、これで奮起した古賀選手はVリーグでNECを2年ぶりの優勝に導き、見事MVPを受賞。この活躍によって17年、中田久美監督率いる女子日本代表に呼ばれ、代表復帰を果たしました。エース候補と期待され続けてきた古賀選手のこれからの活躍に期待です。



【女子バレー 黒後愛選手】

 2017年3月に木村沙織選手と入れ替わるようにVリーグ、東レ・アローズに入ったこともあり、黒後選手は“ポスト木村”として1年目から注目を浴びました。そんなプレッシャーに負けることなく、力強いスパイクはもちろん、安定感のあるレシーブなど攻守にわたって存在感を見せ、最優秀新人賞を受賞。その活躍が認められ、この年に初めて日本代表にも選出されました。
 18年に代表戦デビューしますが、主力選手として活躍できたのも序盤戦だけ。大会終盤は出場機会が減り、その悔しさをぶつけた舞台が今年9月のワールドカップバレーでした。大会序盤は右足首のケガのためにベンチ入りもできなかった黒後選手でしたが、世界ランク1位・セルビアとの大一番では、途中出場ながら随所に冷静なプレーで得点を決め、世界女王を破る大金星に結びつけたのです。


 
【女子バレー 石川真佑選手】
 
 オリンピックまで1年を切った今年、日本女子バレーボールに、待望のニューヒロインが誕生しました。9月に行われたワールドカップバレーで華々しい代表デビューを飾った、アタッカーの石川選手です。兄は、男子日本代表のエース・石川祐希選手。その兄の影響で、小学3年生からバレーを始めます。そして高校を卒業した今年、Vリーグの東レ・アローズに入団。今年7月に行われた20歳以下の世界選手権では、日本の初優勝に貢献。8月には、同じメンバーを主体にした若いチームでアジア選手権でも優勝し、この2つの国際大会で石川選手はMVPに輝きました。
 オリンピック・世界選手権と並ぶ世界3大大会のひとつ、ワールドカップバレーという大舞台では、対戦相手のロシア代表監督が、「石川は若いがリーダーだ。“日本の宝”だと思う」と絶賛したほどでした。女子日本代表を率いる、中田久美監督も高く評価。プレーは巧みですが、まだ19歳。今後のさらなる成長が楽しみな逸材です。
 

 
【女子バレー 中田久美選手・監督】
 
 女子バレーボール日本代表を率いる、中田監督。現役時代は“天才セッター”と呼ばれていました。中学校に入ってからバレーボールを始めたにもかかわらず、中3年生の時、史上最年少の15歳で日本代表入り。女子日本代表の山田重雄監督が開設した「山田バレー塾」で英才教育を受け、セッターとしての才能を開花させたのです。
 18歳で出場した1984年のロサンゼルスオリンピックでは、日本代表のセッターを努め、銅メダルを獲得。88年のソウル、92年のバルセロナオリンピックと、日本女子バレー史上初のオリンピック3大会連続出場を果たしました。バルセロナ大会後に現役を引退した中田選手はその後、指導者として活躍。Vリーグの監督を経て、2016年からは女子日本代表の監督に就任。来年の東京オリンピックでは、監督として、現役時代に獲れなかった金メダルを目指します。


        
来週のスポーツ伝説もお楽しみに!!

BACK
NEXT