スポーツ伝説

6月25日~29日の放送内容

【プロ野球 亀澤恭平選手】

 亀澤選手は2011年のドラフトで四国アイランドリーグplusの香川オリーブガイナーズから、育成選手として福岡ソフトバンクホークスに入団。3年間プレーしたあと、14年のオフに中日ドラゴンズに移籍し、みごと支配下選手登録と一軍昇格を勝ち取りました。
 移籍1年目の15年は開幕から一軍入りを果たし、開幕3戦目の阪神戦でデビュー。いきなり4安打を放ってアピールすると、積極的な走塁やセカンドの守備でもいいところを見せ、この年107試合に出場。最終戦まで一度も二軍に落ちることなくシーズンを終えました。さらに、ホームインした選手をハイタッチで出迎えたり、中継カメラの前でパフォーマンスを見せるなど、ムードメーカーとしての役割も光った亀澤選手。移籍4年目を迎えた今年も、ハッスルプレーでベンチを盛り上げます。


   
【プロ野球 石川柊太投手】

 今シーズン、開幕前の3月に行われた侍ジャパンの強化試合。第1戦の先発バッテリーを任されたのは、共に育成枠出身である千賀滉大投手と甲斐拓也選手でした。そして今シーズン、ソフトバンクには、この二人に負けない存在感を放っている育成枠からの叩き上げ選手がいます。それが、2013年に育成ドラフト1位で入団した創価大学出身の石川投手です。
 昨シーズンは開幕直後に一軍デビューを果たすと、中継ぎ投手としてフル回転。交流戦からは先発も任されるようになり、シーズンを通して34試合に登板。8勝3敗1ホールドという好成績を残しました。さらにポストシーズンでも活躍は続き、日本シリーズではリリーフながら2勝を挙げてチームの日本一に大きく貢献。今シーズンも好投を続け、一時は勝利数・防御率ともリーグ1位を争う勢いで、ケガ人の多い今季のソフトバンク投手陣を支えています。
   
   

【プロ野球 砂田穀樹投手】

 先発陣に左ピッチャーをズラリと並べている、横浜DeNAベイスターズ。今では球界でも一、二を争う「左腕王国」を形成しています。そんなチームの中継ぎ陣を支えているひとりが、入団5年目のサウスポー・砂田投手です。2013年に育成ドラフト1位でDeNAに入団すると、1年目は二軍でじっくり実力をつけて結果を残し、プロ2年目の15年6月についに一軍へ昇格。7月8日の広島戦で5回を4安打無失点に抑える好投を見せ、見事プロ初勝利を挙げたのです。この時、砂田投手はまだ19歳。10代の育成出身ピッチャーが一軍の公式戦で勝利を挙げたのは、史上初のことでした。またチームとしても、先発の左腕投手に勝ち星がついたのは1年11カ月ぶり。左不足に悩んでいたチームを砂田投手が救ったのです。
 昨シーズンは、先発中心から中継ぎのセットアッパーの一角へと配置転向。62試合に登板し25ホールドを記録。この年、チーム防御率はリーグ4位ながら、クライマックスシリーズで阪神と広島を破って日本シリーズに進出できたのは、砂田投手をはじめ救援陣がフル稼働したのが大きな要因でした。今年こそ20年ぶりのリーグ優勝と日本一を目指すDeNAにとって、砂田投手の成長は大きな力となるはずです。
  
  
    
【プロ野球 サビエル・バティスタ選手】
 
 ここ数年、プロ野球界で目立つのが、育成出身のプレーヤーの躍進です。育成選手というと、高校時代に全国の舞台に立てなかった選手や、潜在能力に溢れながら結果を出し切れなかった大学生が大半ですが、実は外国人選手でも育成枠で経験を積み、日本の野球に慣れてから一軍の舞台で結果を残す例が増えています。
 その代表例が、広島カープ独自の外国人選手発掘システムであるカープアカデミー出身のバティスタ選手。2013年までは、メジャーリーグ、シカゴ・カブスの下部組織でプレーしていましたが、結果が伴わず退団。一度は祖国・ドミニカに帰り、野球ができない日々が1年半も続きました。16年3月にカープと育成契約を結ぶと、日本人選手と同じく猛練習。来日当初に目立ったアッパースイングも徐々に改善し、17年には2軍戦で大爆発。5月下旬までの約40試合でウエスタン・リーグ3冠王の活躍を見せ、6月2日、ついに支配下登録契約を結びました。すると翌日、さっそく一軍デビュー。デビュー4試合でホームラン4本と打ちまくり、チームメイトからもスーパースターといじられる活躍を見せたのです。
   

   
【プロ野球 オネルキ・ガルシア投手】
 
 昨年暮れに来日したガルシア投手は、メジャー経験こそ数試合しかありませんが、190㎝の長身から投げ下ろす力のある真っ直ぐとチェンジアップを武器に、5月を終えた時点で6勝を挙げる大活躍をみせました。
 一躍チームの救世主となったガルシア投手ですが、この活躍の陰には二人の恩人の存在がありました。ひとりは、ガルシア投手が日本で活躍できると見抜き、自ら獲得に動いた森繁和監督。そしてもうひとりは、同じキューバ出身の兄貴分 ビシエド選手です。今やチームのエース格となったガルシア投手。恩人二人のバックアップを受けて、今後どれだけ白星を積み重ねていくのか注目です。


   
来週のスポーツ伝説もお楽しみに!!
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