スポーツ伝説

3月28日~4月1日の放送内容

【プロ野球 内川聖一選手】

 福岡ソフトバンクホークスの内川選手は、甲子園こそ行けませんでしたが、「大分に一発のあるスラッガーがいる」とスカウトの間で評判になり、2000年のドラフト1位で横浜ベイスターズに入団。プロ8年目の08年にファーストでレギュラーの座をつかむと、シーズン終盤までヒットを量産。右打者としては史上最高打率となる3割7分8厘のハイアベレージで首位打者に輝きました。
 ソフトバンクに移籍した11年には、2度目の首位打者を獲得。過去、江藤慎一選手しかいなかったセ・パ両リーグ首位打者の偉業を達成しました。しかし去年はクライマックスシリーズでMVPに輝きながら、肋骨骨折で日本シリーズを欠場。今シーズンは最後までフル出場すると共に、チームを引っ張り、日本一3連覇を目指します。



【プロ野球 長野久義選手】

 読売ジャイアンツの新選手会長となった長野選手。大学時代から俊足・巧打・強肩を兼ね備えた選手として注目され、2006年のドラフトでは日本ハムから、08年はロッテから指名を受けますが、いずれも入団を拒否。長野選手には「どうしてもジャイアンツでプレーしたい」という固い意志があったのです。09年、念願かなってようやく巨人からの単独1位指名を獲得。1年目から規定打席に達し、打率2割8分8厘、ホームラン19本の成績で新人王のタイトルを獲得しました。2年目はシーズン終盤まで阪神のマートン選手と熾烈な首位打者争いを繰り広げますが、最終戦で代打・逆転・サヨナラ満塁ホームランを放ち、自身初の首位打者をつかみ取りました。この時の勝利は、内海投手に最多勝をもたらしただけでなく、長野選手にとっても、セ・リーグ史上1000本目の満塁アーチとなりました。
 今シーズン、高橋新監督を胴上げしようと燃える新選手会長がどんな活躍をみせてくれるのか、ファンの期待が高まります。
 

 
【プロ野球 大野奨太捕手】

 プロ野球でレギュラーを取るのが最も難しいと言われるキャッチャー。北海道日本ハムファイターズの大野捕手は、大学3年の春から正捕手となり、東都大学リーグ4季連続優勝と、神宮大会連覇に貢献。2008年のドラフトではほとんど注目されていませんでしたが、スカウティングに定評のある日本ハムが1位指名し、一躍注目を浴びました。キャッチャー出身の梨田監督のもと、プロ1年目から開幕1軍入りを果たし、77試合に出場。リーグ優勝を経験し、巨人との日本シリーズ第5戦でルーキーながら先発出場という快挙も果たしました。その後、鶴岡慎也捕手と併用される形で正捕手の座を争いますが、鶴岡捕手がソフトバンクに移籍した14年は、自己最多の105試合に出場、完全に正捕手の座をつかみました。
 プロ8年目の今年は、20代最後のシーズン。背番号を正捕手を代表する27番に変更したのは、そう簡単にレギュラーは渡さないという意志の現れです。今シーズンからは選手会長に加え、キャプテンも兼任することになりましたが、4年ぶりのペナント奪還に向け、今年もチームを引っ張っていきます。
 
 

【プロ野球 福浦和也選手】

 福浦選手は、今年プロ23年目。千葉ロッテマリーンズひと筋の大ベテランです。高校卒業後、1993年のドラフト7位で地元・千葉ロッテに入団。その時、福浦選手に与えられた背番号は70番。1チームが登録できる支配下選手の枠は70人ですから、まさに最終枠の選手でした。
 始めは左投手として入団した福浦選手ですが、1年目からいきなり肩の故障に悩まされ、2軍でもほとんどピッチング練習ができない状態になってしまいます。そんな時、当時2軍バッティングコーチで、後に1軍監督に就任する山本功児コーチにフリーバッティングを命じられました。その結果、「今すぐバッターへ転向しろ」との言葉に驚いてしまった福浦選手。すぐに断りましたが、結局は1年目の途中から野手に転向。早くライバルたちに追いつこうと猛烈な練習を重ね、プロ4年目の97年、ついに1軍に昇格しました。背番号も9となった福浦選手は01年、打率3割4分6厘で初の首位打者に。それからは6年連続で3割をマークし、去年までに積み重ねたヒットは1912本。ドラフト最下位指名選手初の2000本安打を目指します。  



【プロ野球 長谷川勇也選手】

 今シーズンから新たにソフトバンクの選手会長に就任した長谷川選手は、2006年に大学生・社会人ドラフト5巡目でソフトバンクに入団。俊足巧打のプレーヤーとして活躍してきました。中でも13年シーズンは開幕からヒットを量産し、セ・パ交流戦でも大活躍。交流戦史上最高の打率4割1分8厘をマークし、交流戦MVPに輝きました。シーズン終盤になっても好調ぶりは全く衰えず、9月にそれまで川崎宗則選手が持っていた球団記録のシーズン190安打を更新。終わってみれば通算198本で200本には惜しくも届きませんでしたが、最多安打のタイトルを獲得しました。さらに、レギュラーシーズン・フルイニング出場を果たし、打率3割4分1厘で自身初の首位打者にも輝きました。
 真価を問われるプロ10年目の今シーズンは、選手会長として3年前のようにチームを引っ張り、あの時果たせなかった200安打とV3を目指します。 
 
 

 来週のスポーツ伝説は……

  4月4日 マラソン 野口みずき選手
  4月5日 プロ野球 谷沢健一選手
  4月6日 プロ野球 古田敦也捕手
  4月7日 プロ野球 開幕最多連勝記録チーム
  4月8日 プロ野球 永淵洋三選手

                       お楽しみに!!
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