スポーツ伝説

12月4日~8日の放送内容

【プロ野球 ケーシー・マギー選手】

 今シーズン、4年ぶりに日本球界に復帰し、期待通りの活躍を見せてくれた巨人軍のマギー選手。マギー選手は、2013年に東北楽天ゴールデンイーグルスに加入。全試合に出場し、打率2割9分2厘・ホームラン28本・93打点の活躍で、球団創設初の日本一に大きく貢献しました。その翌年から、マギー選手はメジャーリーグに復帰。日本での経験を生かして変化球に抜群の対応力を見せるようになり、レギュラーとして活躍します。
 楽天で過ごした1年間は、マギー選手にとってとても大きなものでした。この成長を支えたのが、楽天時代の田代富雄打撃コーチです。その信頼関係は厚く、アメリカに戻ってからも田代コーチの指導法を実践していたほど。巨人と契約した大きな理由の一つは、その田代コーチが在籍していたからです。巨人は結果的に4位となり、11年ぶりのBクラスに終わりましたが、マギー選手はリーグ2位の打率3割1分5厘をマーク。ホームラン・打点もチームトップと、ひとり気を吐く活躍を見せました。さらに、今シーズンだけで48本の二塁打を放ち、それまでのセ・リーグ記録を11年ぶりに更新。成績だけでなく、他の外国人選手たちの精神的な支えにもなっています。


 
【プロ野球 マルコス・マテオ投手/ラファエル・ドリス投手】

 今シーズン、阪神のリリーフ陣は50試合以上登板した投手が6人と、プロ野球史上初の記録を打ち立てました。桑原謙太朗投手の67試合を筆頭に、岩崎優投手が66試合。高橋聡文投手が61試合。藤川球児投手が52試合。そして、共に63試合に登板し大きな存在感を示したのが、二人のドミニカ人ピッチャーでした。
 まずは、43ホールドポイントで、桑原投手と並び最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得したセットアッパーのマテオ投手。もう一人は、37セーブを挙げ、セーブ王に輝いたクローザーのドリス投手です。二人は来日2年目。共にドレッドヘアが特徴で風貌もよく似ており、8回がマテオ投手、9回がドリス投手と続けて投げるため、「いつ代わったのかわからない」と野球ファンの間で話題になり、“ドミニカン必勝リレー”として人気を集めました。


      
【プロ野球 ゼラス・ウィーラー選手】
 
 今シーズン、勝負所での豪快な一発でチーム4年ぶりのAクラス入りと、クライマックスシリーズ出場に貢献したのが、東北楽天ゴールデンイーグルスのウィーラー選手です。ウィーラー選手は、ニューヨーク・ヤンキースから2015年に楽天に入団。1年目は前半戦にさっぱり打てず契約更新が危ぶまれましたが、後半戦から打ち始めて何とか残留。2年目は内野・外野を両方こなし、140試合に出場。ホームラン27本を放つなど、まずまずの成績を残しました。
 3年目の今シーズンはさらなる飛躍が期待されましたが、開幕直後は大不振。しかし梨田監督の言葉で徐々に調子を取り戻し、昨年を上回る31本のホームランをマーク。楽天の外国人選手がシーズン30本以上のホームランを記録したのは、球団創立以来、初めての快挙でした。


  
【プロ野球 ジョー・ウィーランド投手】

 昨年のオフ、DeNAに入団した新外国人投手 ウィーランド投手。ストレートを中心に、テンポのいいピッチングでバッターを打ち取る投球スタイルで7月半ばから7連勝。来日1年目から10勝を挙げ、チームの2年連続Aクラス入りに貢献しました。過去にベイスターズの外国人ピッチャーが挙げたシーズン勝利数は、2014年のモスコーソ投手の9勝が最高で、2ケタ勝利を挙げたのはウィーランド投手が初めて。前身の大洋ホエールズ時代を含めても、球団史上初の快挙でした。
 さらに、ウィーランド投手は打つ方でもちょっとした記録を作りました。今シーズン、DeNAのアレックス・ラミレス監督は、100試合以上のゲームで、ピッチャーを九番でなく八番に置くオーダーを採用しました。そのきっかけを作ったのは、ウィーランド投手だといわれています。48打数11安打・打率2割2分9厘・12打点はピッチャーとしてかなり優秀な成績ですが、さらに周囲を驚かせたのが長打力。なんと今シーズン、3本のホームランを放ったのです。ピッチャーが年間3本も打ったのは、大洋ホエールズ時代の1976年、当時のエース・平松政次さんが4本打って以来、チームでは41年ぶりの快挙でした。


  
【プロ野球 アルフレド・デスパイネ選手】

 今シーズン、2年ぶりに日本一を奪還したソフトバンク。振り返れば去年も、開幕前から圧倒的な優勝候補と言われていました。ところが最大11.5ゲームもの大差をつけながら、日本ハムに逆転優勝を許してしまいます。失速のいちばんの原因と言われたのが、大砲の不在でした。一昨年は韓国からの助っ人、李大浩(イ・デホ)選手がクリーンナップに座り、相手投手陣に大きなプレッシャーを与えていました。そのオフに李選手が退団すると、チームのホームラン数は前年の141本から114本と大きく減少。得点力の低下を招き、シーズン終盤の失速を招いたのです。そこでソフトバンクは去年のオフ、大砲の補強を最重要課題に決定。白羽の矢を立てたのが、千葉ロッテマリーンズの主砲 デスパイネ選手でした。
 “キューバの至宝”と呼ばれ、キューバの国内リーグはもちろん、WBCやオリンピックなど、様々な国際大会でも活躍してきたデスパイネ選手。ソフトバンクに移籍した今シーズンはみごと期待に応え、35本のホームランと103打点を記録。ホームラン王と打点王の二冠に輝く活躍を見せました。デスパイネ選手の打棒に引っ張られるように、チームホームラン数は前年から50本も増え、164本に。シーズン終盤は圧倒的な強さで独走し、パ・リーグ史上最速のリーグ優勝を達成したのです。


         
来週のスポーツ伝説は……

  12月11日(月) フィギュア 浅田真央選手
  12月12日(火) テ ニ ス 伊達公子選手
  12月13日(水) サッカー  フランチェスコ・トッティ選手
  12月14日(木) サッカー  フランク・ランパード選手
  12月15日(金) ウィルチェアーラグビー日本代表
            
                       お楽しみに!!
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