スポーツ伝説

8月26日~30日の放送内容

【ソフトボール 藤田倭選手】

 藤田選手は投打両方で活躍、“ソフトボール界の大谷翔平”と呼ばれる二刀流の選手です。2016年には、国内リーグで打者としてホームラン王・打点王に輝き、投手としても14勝を挙げて最多勝。MVPにも選ばれました。日本代表は、08年の北京オリンピックで金メダルに貢献した上野由岐子投手が11年経った今もなおエースを務めています。しかしオリンピック金メダル獲得に向けて、いつまでも上野投手一人に頼っているわけにはいきません。そこで、新たなエース候補として期待されているのが藤田選手なのです。  
 現在、女子ソフトボールは、日本とアメリカの2強状態。去年の世界選手権・準決勝と、ジャパンカップ決勝のアメリカ戦で敗れている藤田選手今年6月にですが、行われた日米対抗ソフトボールでは、みごと宿敵アメリカに借りを返しました。「これから研究される。1年後が勝負」という藤田選手。一皮むけた新エースが、上野投手と共に日本代表を支えます。
 

   
【ソフトボール 勝股美咲投手】

 女子ソフトボール日本代表のエース・上野由岐子投手を継ぐ逸材と注目されているのが、19歳の勝股投手です。高校生の時、上野投手の高校時代に並ぶ、最速107キロをマーク。この剛速球を買われ、2017年の春に高校3年生で日本代表に初選抜。この年の東アジア選手権 中国戦で代表初先発を果たすと、5回コールドの参考記録ながら、完全試合を達成しました。
 高校卒業後は、憧れの上野投手が所属する「ビックカメラ高崎」に入団。20歳で迎える来年の東京オリンピックでは、尊敬する上野投手と一緒に金メダルを目指します。



【NBA  八村塁選手】

 今年の6月21日、日本のスポーツ史に新たな歴史が刻まれました。世界最高峰のバスケットボールリーグ・NBAのドラフト会議で、八村選手がワシントン・ウィザーズから1巡目、全体9位指名を受けたのです。「1巡目」とは、日本のプロ野球でいう「ドラフト1位」にあたり、「全体9位指名」とは、すべての候補の中で9番目に高い評価ということ。日本人選手が1巡目で指名されたのは、もちろん史上初の快挙です。
 アメリカでは、大学バスケの名門ゴンザガ大学に入学した八村選手。1年目こそ出場時間は限られましたが、身長203cm、体重100キロを超える規格外のサイズを武器に、本場・アメリカでも進化を続けます。3年目には、強豪チームだけが招待されるトーナメントで、チーム得点王となる活躍を見せ、優勝に貢献。MVPに輝きました。NBAのスカウトたちが注目する大会で大活躍したことで、八村選手は、大学卒業を待たずにNBAに挑戦するアーリーエントリーを選択。晴れて、NBAドラフト1巡目指名を受けたのです。


    
【NBA  渡邉雄太選手】
 
 昨年、田臥勇太選手以来、2人目の日本人NBAプレーヤーが誕生しました。メンフィス・グリズリーズの渡邊選手です。ドラフト指名には惜しくも届きませんでしたが、マイナーリーグ所属でありつつ、NBAの試合にも出られる2Way契約でNBAデビュー。シーズンを通して15試合、グリズリーズの一員としてプレーし、世界最高峰のレベルを経験しました。
 2014年、強豪のジョージ・ワシントン大学に入学すると、1年生でスターター入り。大学生の中では飛び抜けた存在となり、NBAへの道を切り開いたのです。NBA1年目は、レベルの高さについていくことで精一杯だった渡邊選手ですが、日本代表に合流すれば、実力はやはり別格。ワールドカップ・アジア予選には2試合だけの出場でしたが、ともに2ケタ得点を記録するなど、攻守にわたって勝利に貢献しました。その活躍が苦戦続きだった日本代表に勢いをもたらし、自国開催以外では21年ぶりとなるワールドカップ出場、そして来年の東京オリンピック出場権を獲得する大きな原動力となったのです。


 
【バスケットボール ニック・ファジーカス選手】
 
 自国開催以外では、21年ぶりにワールドカップに出場する、バスケットボール男子日本代表。ただし、出場権を獲得するまでの道のりは険しく、アジア1次予選では初戦から4連敗。予選敗退の崖っ縁に追いこまれました。この窮地を救ったのが、Bリーグ・川崎ブレイブサンダース所属、アメリカ出身のファジーカス選手です。
 ファジーカス選手は、身長210㎝・111キロ。NBAのダラス・マーベリックスや、ロサンゼルス・クリッパーズでもプレーした経験を持っています。ヨーロッパ、東南アジアでプレーをした後、2012年に来日。当時のトップリーグで3年連続得点王に輝くと、Bリーグ初年度の2016-17シーズンには得点王とMVPをダブル受賞。次のシーズンもリバウンド王に輝いたBリーグ最強プレーヤーです。

        
 
来週のスポーツ伝説は……

 9月2日(月) 競 泳 松元克央選手
 9月3日(火) アーティスティック・スイミング 乾友紀子選手
 9月4日(水) 飛び込み 寺内健選手・坂井丞選手
 9月5日(木) 大相撲 照強翔輝関
 9月6日(金) 大相撲 炎鵬晃関
                      
                        お楽しみに!!
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