スポーツ伝説

11月19日~23日の放送内容

【プロ野球 宮西尚生投手】

 今年のプロ野球界は、各球団のリリーフ投手が様々な新記録を達成しました。そんな中、1シーズンで2つも日本新記録を達成したのが、北海道日本ハムファイターズの頼れるリリーフ・宮西投手です。
 今年7月、巨人・山口鉄也投手の記録を抜き、歴代単独1位となる通算274ホールドを達成。さらに9月末には、ホールド数と救援勝利数を足したホールドポイントのプロ野球新記録「通算325ホールドポイント」をマーク。他にも今年は、節目の600試合登板を果たすなど、その鉄腕ぶりは衰えを知りません。


     
【プロ野球 杉内俊哉投手】

 プロ17年間で通算142勝、2156奪三振を記録した元巨人の杉内投手は、いわゆる“松坂世代”。社会人野球を経て、2001年にドラフト3巡目で福岡ダイエーホークスに入団。伸びのあるストレートとキレ味抜群の変化球を武器に活躍し、05年には18勝を挙げ、最多勝、沢村賞、パ・リーグMVPなど、数々のタイトルを手にしました。11年オフには、FAで巨人へ移籍。エースナンバー「18」番を背負い、移籍1年目から3年連続の2ケタ勝利を挙げるなど活躍。セ・リーグでも、チームをリーグ優勝へと導きました。
 引退会見では、「いつかすごい投手を育てたい」と話した杉内投手。来シーズンからは、巨人のファーム投手コーチとして“第2の杉内”育成を目指します。


   
【プロ野球 石井裕也投手】

 9月30日、札幌ドームで行われた、北海道日本ハムファイターズ 対 埼玉西武ライオンズ。日本ハム3点リードの7回、ツーアウト2塁の場面でマウンドに上がった日本ハムの石井投手。実はこれが今シーズン初登板で、石井投手の引退試合。西武・秋山翔吾選手をレフトフライに打ち取り、現役最後の登板を飾りました。石井投手は、先天性の難聴で、生まれつき左耳が聞こえません。そのため、右耳に補聴器を付けてプレーしてきた石井投手。マウンドに上がる際は、集中力を高めるために補聴器のスイッチを切ってプレーしてきました。周りの音を遮断することで、感覚を研ぎ澄ますためです。時には連携プレーなどで失敗することもありましたが、「ちゃんと聞こえないんだから仕方ない」と叱られることはありませんでした。
 ところが、そんな“暗黙の了解”を打ち破ったのが、中日時代にバッテリーを組んだ谷繁元信選手です。2007年の広島戦で、9回ウラ、1対1同点の場面。この日の石井投手はコントロールが定まらず、1アウトからフォアボールでランナーを許すと、森笠繁選手にタイムリーヒットを打たれ、中日はサヨナラ負けを喫しました。この試合後、谷繁選手から呼び出され、強く怒られたという石井投手。障害があってもなくても、同じプロ野球選手。他のピッチャーと同じように叱ってくれたことで、石井投手は大きく成長していきました。
    
   
  
【ラグビー 堀江翔太選手】
 
 フォワードの最前列、フッカーのポジションで過去2回、ワールドカップに出場した堀江選手。帝京大学時代はキャプテンとして、チームの中心でプレーしていました。大学卒業後、ニュージーランド留学をきっかけに、フランカーからフッカーに転向。日本のラグビーの将来を見据えての決断でした。
 2008年に日本に帰国して以降は、トップリーグで2度のMVPを受賞するなど、日本最強のフッカーとして不動の地位を築きあげます。日本代表には09年に初選出され、11年のワールドカップに初出場。13年には、世界最高峰のラグビーリーグ「スーパーラグビー」参戦を果たしました。フォワードのポジションでスーパーラグビーに挑戦した日本人は、堀江選手が初めて。16年には、スーパーラグビーに参戦するために創設された日本のチーム「サンウルブズ」の初代主将として、堀江選手が先導役となって土台を作り上げました。すべては、来年に迫った自国開催のワールドカップで史上初のベスト8入りを果たすため。現在は脚の疲労骨折で代表メンバーからはいったん外れていますが、一日も早い復活が期待されています。
   
 
 
【ラグビー リーチマイケル選手】
 
 ラグビー日本代表が誇るキャプテン、フランカーのリーチマイケル選手はラグビー王国・ニュージーランドから15歳で来日。2015年のワールドカップ・イングランド大会でもキャプテンとして活躍し、ラグビーの歴史に残る大金星を挙げました。この頃のリーチ選手は、夏から冬にかけては国内のトップリーグ、それが終わると世界最高峰のスーパーラグビーに参戦。そして日本代表と、1年中ラグビー漬け。激戦の代償として、リーチ選手の心と体は悲鳴をあげていました。そこでリーチ選手が出した決断が、しばらく日本代表入りを辞退すること。すべては、19年のワールドカップで最高のパフォーマンスをするためです。
 1年8カ月におよぶ充電期間を経て、リーチ選手が日本代表に復帰したのが2017年6月。この充電期間に、“闘争心”を取り戻したというリーチ選手。代表復帰後、再びキャプテンに就任すると「自分自身のプレーで示したり、話し合いながら、若手に色々伝えたい」と、チームの先導役を務めています。
   
  
   
来週のスポーツ伝説は……

  11月26日(月) プロ野球 脇谷亮太選手
  11月27日(火) プロ野球 松坂大輔投手
  11月28日(水) サッカー ガンバ大阪
  11月29日(木) サッカー 鹿島アントラーズ
  11月30日(金) サッカー 川崎フロンターレ


                       お楽しみに!!
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