スポーツ伝説

9月24日~28日の放送内容

【プロ野球 オネルキ・ガルシア投手】

 今シーズンから中日ドラゴンズに入団したガルシア投手は、メジャーではドジャース、ロイヤルズでプレー。昨年のオフにドミニカ共和国のウインターリーグを視察した中日の森繁和監督に見出され、日本にやってきました。身長190㎝のサウスポーで、150キロ近い威力のあるストレートが武器。トレードマークは、頭のてっぺんを金色に染めたモヒカンヘアです。
 8月終了までの間の勝ち星は12勝。中日のピッチャーが2ケタ勝利を挙げるのは、実に3年ぶりのことです。しかもガルシア投手は、本拠地・ナゴヤドームでの登板にめっぽう強く、12勝のうち10勝がナゴヤドームでの白星です。「みなさんの応援のおかげ」と、地元ファンへの感謝も忘れないガルシア投手。残り試合でどこまで勝ち星を伸ばすのか、注目です。


     
【プロ野球 クリストファー・クリソストモ・メルセデス投手】

 4年ぶりのリーグ優勝を目指し、シーズンをスタートさせたジャイアンツ。7月に入り先発投手の駒不足に悩んだ高橋由伸監督がファームから昇格させたのが、メルセデス投手です。メルセデス投手は、2016年にドミニカ共和国で行われたトライアウトを経て、昨年、育成選手として入団。入団後は二軍や三軍の試合で多くの経験を積み、今シーズンは二軍で先発として安定した成績を残したため、7月に一軍に昇格しました。 7月10日、ヤクルト戦の先発のマウンドに上がったメルセデス投手は、強力打線を相手に5回を無失点に抑える力投を見せ、見事デビュー戦初勝利。育成選手出身のピッチャーが「初登板・初先発・初勝利」を記録したのは、プロ野球史上初めてのことでした。この勢いのまま、翌週の阪神戦にも先発。7回を無失点に抑える力投で2連勝し、まさにチームの救世主となったのです。
 さらに8月2日の横浜戦では、9回を3安打2失点に抑えて初完投勝利。この試合で初めて失点し、デビュー以来続いていた連続無失点記録は25イニングで途切れますが、8月24日の阪神戦では、初完封勝利を記録。巨人の育成選手出身のピッチャーが完封勝利を挙げたのは、これもまたチーム初の快挙でした。さらにこの試合では、来日初安打、初打点も記録。来日するまで、プロでの打席経験がなかったメルセデス投手ですが、持ち前の熱心さでバッティングも猛特訓。その努力が身を結び、自らのバットで、貴重な追加点を叩き出しました。


   
【プロ野球 ウラディミール・バレンティン選手】

 今シーズン、開幕から好調なバッティングを見せてチームを引っ張っているのが、今年で来日8年目、東京ヤクルトスワローズの主砲・バレンティン選手です。バレンティン選手は、来日した2011年から3年連続でホームラン王のタイトルを獲得。セ・リーグでは、王貞治選手以来、史上2人目の快挙でした。特に13年は、その王選手を含む3人が持っていたシーズン最多ホームラン記録の55本を更新する、シーズン60本の日本新記録を達成しています。
 その後、ホームラン王のタイトルからはご無沙汰になっていますが、ケガのため出場試合数がわずか15試合だった15年以外は、毎年コンスタントに30本以上のホームランを記録。今シーズンも8月19日に、30号に到達しました。8月26日のDeNA戦では、外国人選手では史上8人目の通算250号に到達。869試合目での250号は、歴代3位のスピード記録です。そんなバレンティン選手が今、どうしても獲りたいと願うタイトルが打点王。今シーズンは順調に数字を伸ばし、初の打点王に向けてバク進中です。
 

  
【プロ野球 内海哲也投手】
 
 今シーズンのプロ野球は、中日ドラゴンズ・松坂大輔投手を筆頭に、30代後半のベテラン選手たちの奮起、復活が目立っています。ジャイアンツで奮起したといえば、後半戦の開幕投手を務めたプロ15年目、36歳のサウスポー、内海投手です。
 2011年・12年と、2年連続で最多勝のタイトルを獲得。12年は日本シリーズMVPに輝くなどジャイアンツを支えるエースでしたが、13年に13勝したのを最後に低迷が続き、昨年はわずか2勝止まり。今年の春季キャンプは、新人の年以来14年ぶりの二軍スタートという屈辱を味わいました。限界説も囁かれる中、二軍の試合で防御率1点台と好投を続け、再び這い上がってきた内海投手。 5月10日の阪神戦で、今シーズン初登板・初勝利を挙げました。これで05年から14年連続勝利を記録し、球団史上4人目の快挙を達成しました。

 
 
【柔道 斉藤立選手】
 
 日本柔道界を牽引し続けた斉藤仁さんがこの世を去ってから、早3年8ヵ月。1984年のロサンゼルス大会、88年ソウル大会の95キロ超級で金メダルに輝き、日本柔道界史上初となるオリンピック連覇を達成。引退後は指導者として活躍し、日本代表監督や、全日本柔道連盟の強化委員長といった要職を歴任しました。
 そんな斉藤さんの次男・立選手が今、高校2年生にして日本柔道界・重量級のホープとなっています。すでに身長は190㎝、体重は155kg。こんな立派な体にもかかわらず、まだまだ成長途中だというから驚きです。そんな立選手が脚光を集めたのは、今年3月のこと。全国高校選手権に国士舘高校の団体メンバーとして出場すると、1年生にも関わらず大将を任され、決勝では相手の副将・大将戦で連続一本勝ち。国士舘高校の3年ぶり9度目の優勝に大きく貢献しました。父親から教わった投げ技、体落とし。これを武器に、今年8月にはインターハイ柔道100キロ超級で初優勝。東京オリンピック代表入りへ向け、着実に結果を残し続けています。


   
来週のスポーツ伝説は……

  10月1日(月) バドミントン 永原和可那・松本麻佑組
  10月2日(火) ソフトボール 山本優選手
  10月3日(水) マ ラ ソ ン  井上大仁選手
  10月4日(木) 競    泳 池江璃花子選手
  10月5日(金) フェンシング フルーレ女子団体

                       お楽しみに!!
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