「甲子園球場は、現在満員です。チケットをお持ちでない方は入場できませんのでご了承ください!」

8月21日「第100回夏の全国高校野球」の決勝戦を前に、12時頃の梅田駅・阪神電車のホームにはアナウンスが鳴り響いていました。

電光掲示板にも表示され、改札には注意書きが貼り出されました。
電車に乗ると、大阪桐蔭高校の学生や金足農業高校の応援とみられる紫色のグッツを身につけている人でごった返していて、決勝戦を前に熱気はムンムン。

私は平日朝6時~8時にかけてお届けしている「飯田浩司のOk!Cozy up!」の生放送を終えて、リスナーの皆さんからの温かい「いってらっしゃい!」メールやツイッターに送り出して頂いて、新幹線に飛び乗って無事に到着!


甲子園に着くと、雨がパラパラと降ってきました。
しっかりと太陽が出ている中、雨が降ったりやんだりする・・・不思議なお天気でした。
13時頃に球場内を取材していると、客席に座っているお客さんはまばら。
「球場前では内野席・外野席ともに完売ですとアナウンスがあったのに、どうしたものか」と思っていると、多くのお客さんが球場内にある屋内の廊下や階段に敷物を敷いて涼んでいました。

それぐらいこの日は厳しい暑さで、強い日差しが照り付けていました。
最高気温は35度を超えていたそうです。

史上初となる2回目の春・夏連覇を目指す「大阪桐蔭高校」と、秋田県勢・東北勢として初の優勝を狙う「金足農業高校」の決勝戦。
両校の応援席を行ったりきたりして取材をしていたのですが・・・「応援スタイル」の違いに面白さを感じました。

大阪桐蔭高校は「さすが強豪校!!」という応援でした。

生徒は「TOIN」と書かれた鮮やかな濃い青色のおそろいのポロシャツを着て一体感もあり、チアガールはフォーメーションで振り付けされていて、遠目から見ていても動きが綺麗なんですよね!
そしてブラスバンドは低音がしっかりとしていて、トランペットがスパーーーン♪と金足農業の応援席まで響いてきました。
私のすぐ近くに座っていた金足農業のブラスバンドの男の子は、思わず「すごい!」と呟いていました。

金足農業高校は「これぞ秋田!」という応援スタイル。

秋田ならではでの応援曲・ジャズの名曲を吹奏楽用にアレンジした「タイガーラグ」♪
チャンステーマとして秋田県内ではお馴染みで、私も高校生のときは観戦時にお決まりの振りと掛け声「ワッショイ!」を叫んでいました。

双方の応援合戦も過熱している中で繰り広げられた試合は、大阪桐蔭が1回裏に3点を先制、金足農業も3回表に1点を返すものの、春の王者はさらに4回裏に3点、5裏に6点を追加。

静まり返る金足農業高校の応援席。
しかし、誰一人として目をそらすことなく選手たちをじっと見つめ、固唾を呑んで見守りました。
5回裏に大量得点を許してしまった吉田輝星投手でしたが、応援席からは「吉田!吉田!」吉田コールがとまりませんでした。

6回裏、これまで力投してきた吉田くんから打川くんへピッチャー交代、ライトにポジションを変更・・・ちょうど応援席の前に来たのです。
打川くんが三振をとるたびに拍手を送る吉田くんの姿が印象的でした。
外野から見た景色を「甲子園はデカイなと思いました。」と試合後に語っています。

9回表、金足農業の最後の攻撃。
最後まで諦めず全力を尽くす金足ナインの想いと応援席の声援が通じたのか、球場全体が一体となって声を出して激励していた光景は素晴らしい景色でした。

13-2
大阪桐蔭高校が史上初2回目の春・夏連覇を達成。
試合後に互いの健闘を称えあっている姿には感動しました。

試合後に吉田輝星投手への囲み取材があり、「今の気持ちをこれからどこに向けていきますか。」と質問したところ、「今後の野球人生で、今まで支えてくださった方々、応援してくださった皆さんに恩返しできるように頑張りたいと思います。」と話してくださいました。
秋田勢として103年ぶりに決勝に進出した金足農業高校ですが、秋田出身の私としては感謝の気持ちしかありません。

そして、大阪桐蔭高校の皆さんおめでとうございます!!
選手としての強さのみならず、対戦校の選手へ敬意表す姿に感激しました。

この決勝戦を取材した模様は、8月21日火曜日「草野満代 夕暮れWONDER4」(17:08頃)・22日「飯田浩司のOk!Cozy up!」(6:24)でもお伝えしました。
応援席の音や吉田くんのコメントも聴けますので、是非radikoのタイムフリーでもお楽しみください。

最後になりますが、熱戦を繰り広げた高校球児の皆さん本当にお疲れ様でした!!

ニッポン放送トップページへ  オールナイトニッポントップページへ