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チャレンジドアスリートとは

スポーツに打ち込み、磨き抜かれた技で、
観る者を感動・興奮させるアスリートたち。
アスリートの中には、障がいを持ちながら
国際舞台を目指している者たちもいる。
そんなアスリートたちの戦い続ける素顔、軌跡、
そして、支える人たちにも迫る
『ニッポン チャレンジド・アスリート』。


今週のピックアップアスリート

高橋和廣(たかはし・かずひろ)選手

高橋和廣
(たかはし・かずひろ)選手

1978年、東京生まれ。36歳。アイススレッジホッケー日本代表として、2002年のソルトレーク大会から3大会連続でパラ リンピックに出場。2010年バンクーバー大会では、優勝候補の地元・カナダを破る大金星で銀メダルを獲得。しかし去年のソチ大会は予選で敗れ出 場できず。3年後、平昌大会でのメダル奪回に向け、現在も代表の中心選手としてプレー。

■3月7日放送分(前編)

2枚の刃が付いた「スレッジ」と呼ばれるそりに乗り、2本のスティックを手に持って行う「アイススレッジホッケー」。激しい肉 弾戦も見どころの一つで、別名「氷上の格闘技」。その日本代表を支えるベテランが高橋選手だ。▼大学時代はアイスホッケーの選手だったが、21歳 の時、スノーボード中の事故で脊髄を損傷。リハビリ中に出逢ったのがアイススレッジホッケーだった。初めてプレーした時の感想は?「なまじアイス ホッケーをやっていたので、そりも満足に動かせないのに『初心者に負けて悔しい!』と思ってました。『なんてつまんないスポーツだ!』と」▼根っ からの負けず嫌い。練習に打ち込んだ高橋はすぐに上達、競技の面白さも実感できるように。アイスホッケーとの違いは?「アイスホッケーはバックス ケーティングを使えば、相手の動きを見ながら後ろに下がれますが、スレッジの場合はどうしても敵に背中を向けることになる。だから守備が難しいん です」「逆に攻撃の時はアイスホッケーと違う攻め方ができる。そこが面白いですね」▼「氷上の格闘技」とも呼ばれるアイススレッジホッケー。脳し んとうなどはしょっちゅう。時には激しいプレーから乱闘に発展することも。「アイスホッケーと違いマスクがフルフェイスなので、どんどん行けます (笑)」▼現在、世界のトップ3はアメリカ・ロシア・カナダ。日本は2010年、バンクーバーパラリンピックでその一角・カナダを倒す大金星を挙 げた。決勝ではアメリカに敗れたが、銀メダルの快挙。表彰台から見た風景は格別で「一生の誇りですね」▼しかし、続くソチ大会はまさかの予選敗 退。「世代交代に失敗したこともありますが、道具の進歩に取り残されたのも響きました」。再び立ち上がるために必要なことは?「まずは原点に立ち 返って、もう一度アイススレッジホッケーを楽しむことから始めようと」▼果たして、日の丸復活なるか?次回は高橋選手に、3年後の平昌パラリン ピックへの思いを伺います。

tanaka_kikinnzoku

番組紹介

スポーツがいつも話題の中心の2014年。
国外では、ソチ冬季オリンピック、ブラジルワールドカップ、
国内では、プロ野球ペナントレース、Jリーグ、競馬、ゴルフ、相撲など。
また、2014年後半からも、プロ野球クライマックスシリーズ~日本シリーズ

日米野球、MLB、Jリーグ、アギレジャパン、東京マラソン。 これら話題のスポーツを数多く中継しているニッポン放送が
徹底的にスポーツを掘り下げる新スポーツ番組が
「サタデー ショウアップスポーツ」です!

プロフィール

師岡正雄(もろおか・まさお)

1960年2月15日生まれ。東京都出身。
Jリーグの開幕、ジョホールバルの奇跡、
WBCの2度の優勝などエポックメイキングなシーンを多数実況。
豊かな声量と明朗な声色が魅力のスポーツアナウンサー。宴会大好き、焼酎大好き。
ダイエットのためジョギングにトライするも膝痛に悩まされている。

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