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チャレンジドアスリートとは

スポーツに打ち込み、磨き抜かれた技で、
観る者を感動・興奮させるアスリートたち。
アスリートの中には、障がいを持ちながら
国際舞台を目指している者たちもいる。
そんなアスリートたちの戦い続ける素顔、軌跡、
そして、支える人たちにも迫る
『ニッポン チャレンジド・アスリート』。


今週のピックアップアスリート

佐藤真海(さとう・まみ)選手

佐藤真海
(さとう・まみ)選手

1982年、宮城県気仙沼市生まれ。32歳。サントリー所属。早大在学中に骨肉腫を発症。右足のヒザから下を 切断し義足生活に。その後陸上競技を始め、走り幅跳びの選手としてアテネ、北京、ロンドンと3大会連続でパラリンピック出場。 2013年、東京オリンピック・パラリンピック招致委のプレゼンターとしてIOC総会でスピーチ、招致実現に貢献した。

■12月27日放送分(前編)

運動が大好きで、中学・高校では陸上競技、早大入学時はチアリーディングで活躍していた佐藤選手。だが 2001年、大学2年生の時に100万人に1人の難病「骨肉腫」に罹り右足ヒザ下を切断。義足生活を余儀なくされた。退院からわ ずか3日後、義足をつけて大学に復学。周囲も温かく迎えてくれたが、以前の自分らしさを取り戻せず、家に閉じこもってしまったと いう。だがある日「こんなことをするために病気と闘って手術したんじゃない。もう一度目標を持って生きて行こう!」と決意。佐藤 選手は再びスポーツを始めた。▼「義足を作ってくれる技師の方に『ちょっと走ってみなよ』と軽く言われて、走る感じで体を動かし てみたら『もしかして、また走れるのかな?』という希望を持つことができたんです」▼その後スポーツ用義足に出逢い、全速力で走 れるようになった。それから必死で練習を重ね「もっと長い距離を、0.1秒でも速く走りたい。パラリンピックというものがあると 知ってからはいつか出場しようと、すごく強い夢になりました」▼それから約1年後、2004年アテネパラリンピックに走り幅跳び 代表として出場。結果は3m95で9位だった。「初めての国際大会がパラリンピックで、自分がここに居ていいのかなと」「でも、 出場選手たちが『自分の持っている能力を最大限引き出す』という姿勢で闘っているのを感じて、自分もくよくよせず、仕事にも競技 にも前向きに生きていこうと思うようになったんです」▼続く北京大会では4m28、ロンドン大会では4m70と着実に記録をアッ プ。パラリンピック3大会連続出場で得たものは?「記録以上に、チャレンジを通じてたくさんの支えてくれる人たちに出逢えたこ と、『自分の限界のフタを外す』ことができるようになったのは大きかったですね」▼大会前には、ゆず『栄光の架橋』を聴くと前向 きな気持ちになれるという佐藤選手。次回は、IOC総会でのスピーチの舞台裏を語ります。

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番組紹介

スポーツがいつも話題の中心の2014年。
国外では、ソチ冬季オリンピック、ブラジルワールドカップ、
国内では、プロ野球ペナントレース、Jリーグ、競馬、ゴルフ、相撲など。
また、2014年後半からも、プロ野球クライマックスシリーズ~日本シリーズ

日米野球、MLB、Jリーグ、アギレジャパン、東京マラソン。 これら話題のスポーツを数多く中継しているニッポン放送が
徹底的にスポーツを掘り下げる新スポーツ番組が
「サタデー ショウアップスポーツ」です!

プロフィール

師岡正雄(もろおか・まさお)

1960年2月15日生まれ。東京都出身。
Jリーグの開幕、ジョホールバルの奇跡、
WBCの2度の優勝などエポックメイキングなシーンを多数実況。
豊かな声量と明朗な声色が魅力のスポーツアナウンサー。宴会大好き、焼酎大好き。
ダイエットのためジョギングにトライするも膝痛に悩まされている。

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