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チャレンジドアスリートとは

スポーツに打ち込み、磨き抜かれた技で、
観る者を感動・興奮させるアスリートたち。
アスリートの中には、障がいを持ちながら
国際舞台を目指している者たちもいる。
そんなアスリートたちの戦い続ける素顔、軌跡、
そして、支える人たちにも迫る
『ニッポン チャレンジド・アスリート』。


今週のピックアップアスリート

中森邦男(なかもり・くにお)JPC事務局長

中森邦男
(なかもり・くにお)JPC事務局長

1953年、大阪府出身。大学卒業後、大阪市のスポーツセンターで指導員として 障がい者に水泳を教え、日本障がい者水泳連盟の設立にも関わった。以後も、障がい者スポーツ発展のために尽力。現在、日本障がい者スポーツ協会の強化部長と、 JPC(日本パラリンピック委員会)の事務局長を兼任。ロンドンパラリンピックでは日本選手団の団長も務めた。

■2月14日放送分(後編)

2004年に行われたアテネパラリンピックで、日本選手団は、金17、銀15、銅20、計52個のメダルを獲得した。しかし一昨年のロンドンパラリンピックでは、金5、銀5、銅6、計16個と激減している。一方、中国、ロシア、イギリス、ブラジルなど、ここ最近のパラリンピック開催国がメダルを大幅に増やしているのと対照的だ。▼もちろんメダルが全てではないが、日本選手団の団長だった中森さんはこの成績をどう見ているのか?「(メダルを増やした国では)オリンピック同様の強化が国レベルで行われている。我々はその流れに乗れていない。ただ今後環境は良くなっていくので、メダルの数を右肩上がりに持っていきたいと思っています」▼では来年のリオ大会、さらに5年後の東京大会に向けて、JPCではどんな強化策を考えているのか?「東京でメダルを獲れそうな選手を早く見付けて、その選手に医科学の支援や強化費、コーチも含め集中して支援する。そういうことが大事かなと思います。」「やはり東京で日本人選手がたくさんメダルを獲らないと、国民も注目してくれません。各選手がメダルを獲るストーリーを見て、応援する人たちも“自分も頑張ろう”と思う、これが理想ですね」▼これまで40年近くにわたり障がい者スポーツの振興に関わってきた中森さん。今後、日本の障がい者スポーツをどう発展させていきたいと考えているのだろうか?「我々の基本的な考えは“スポーツは一つ”なんです。スポーツに参加する人の中に子供がいて、青少年、大人がいて、女性がいて、高齢者がいる。で、そこには障がい者もいる。将来、我々の協会がなくなることが理想かどうか分かりませんが、誰もが身近な所でスポーツに参加できる環境を作るのであれば、スポーツの政策は(健常者と)一本化してほしいですね」▼次回は、東京マラソン・女子車いすの部で8連覇を目指す土田和歌子選手が登場します。

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番組紹介

スポーツがいつも話題の中心の2014年。
国外では、ソチ冬季オリンピック、ブラジルワールドカップ、
国内では、プロ野球ペナントレース、Jリーグ、競馬、ゴルフ、相撲など。
また、2014年後半からも、プロ野球クライマックスシリーズ~日本シリーズ

日米野球、MLB、Jリーグ、アギレジャパン、東京マラソン。 これら話題のスポーツを数多く中継しているニッポン放送が
徹底的にスポーツを掘り下げる新スポーツ番組が
「サタデー ショウアップスポーツ」です!

プロフィール

師岡正雄(もろおか・まさお)

1960年2月15日生まれ。東京都出身。
Jリーグの開幕、ジョホールバルの奇跡、
WBCの2度の優勝などエポックメイキングなシーンを多数実況。
豊かな声量と明朗な声色が魅力のスポーツアナウンサー。宴会大好き、焼酎大好き。
ダイエットのためジョギングにトライするも膝痛に悩まされている。

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