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チャレンジドアスリートとは

スポーツに打ち込み、磨き抜かれた技で、
観る者を感動・興奮させるアスリートたち。
アスリートの中には、障がいを持ちながら
国際舞台を目指している者たちもいる。
そんなアスリートたちの戦い続ける素顔、軌跡、
そして、支える人たちにも迫る
『ニッポン チャレンジド・アスリート』。


今週のピックアップアスリート

久保恒造選手(くぼ・こうぞう)選手

久保恒造選手(くぼ・こうぞう)選手

1981年、北海道生まれの33歳。日立ソリューションズ「チーム・アウローラ」車いす陸上部所属。高校3年生の時に交通事故で脊髄を損傷、下半身マヒの障がいを負う。その後車いすマラソンの選手となり国際舞台で活躍。2007年から始めた シットスキーでも国際的な活躍を見せ、今年3月、ソチパラリンピックに出場。バイアスロンショートで初の銅メダルを獲得した。4月から再び車いすマラソンに転向。パラリンピック夏冬メダル獲得を目指す。

■11月29日放送分(前編)

ソチパラリンピックで悲願のメダルを獲得した久保選手。これで冬季競技は一旦休み、今春から再び車いすマラソンに専念することに。そもそも車いすマラソンを始めたキッカケは?「交通事故に遭って病院で落ち込んでいた時、たまたまTVでパラリンピックが放映されていたのを観て『車いす生活になってもできることがあるんだ!』と勇気付けられました」▼「車いすマラソン」では「レーサー」という、三輪の競技用車いすを使用する。前輪が前方に大きく延びかなりのスピードが出るが、競技の特徴とは?「平均時速が30キロぐらいになるので、特殊なグローブをはめて車輪を動かします。回すというより『叩く』感じですね」▼実はシットスキーとの出逢いも車いすマラソンがキッカケだった。冬期トレーニングの一環として始めたが、いつしか世界のトップレベルにまで躍進。共に腕の力を使う競技だが、その動作に大きな違いは?「シットスキーの動きは、前にストックを突いて自分の方に引く動作になるんですが、車いすマラソンは『押した後に引き上げる』動作になりますね。腕立て伏せに近いです」▼4年前のバンクーバーパラリンピックでは、惜しくも表彰台を逃した久保選手。その悔しさが、ソチでの銅メダルにつながったという。いつも競技会場に呼ばない家族をわざわざソチに呼び寄せていたそうだが、家族と対面した時はどんな言葉を掛け合ったのか?「言葉よりも、とにかくメダルを掛けてあげようと。4年間の強い思いを家族もみんな分かってくれてましたので。その時は言葉にならなかったですね」▼次回は久保選手が、車いすマラソンでの戦いについて語ります。お楽しみに!

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番組紹介

スポーツがいつも話題の中心の2014年。
国外では、ソチ冬季オリンピック、ブラジルワールドカップ、
国内では、プロ野球ペナントレース、Jリーグ、競馬、ゴルフ、相撲など。
また、2014年後半からも、プロ野球クライマックスシリーズ~日本シリーズ

日米野球、MLB、Jリーグ、アギレジャパン、東京マラソン。 これら話題のスポーツを数多く中継しているニッポン放送が
徹底的にスポーツを掘り下げる新スポーツ番組が
「サタデー ショウアップスポーツ」です!

プロフィール

師岡正雄(もろおか・まさお)

1960年2月15日生まれ。東京都出身。
Jリーグの開幕、ジョホールバルの奇跡、
WBCの2度の優勝などエポックメイキングなシーンを多数実況。
豊かな声量と明朗な声色が魅力のスポーツアナウンサー。宴会大好き、焼酎大好き。
ダイエットのためジョギングにトライするも膝痛に悩まされている。

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