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チャレンジドアスリートとは

スポーツに打ち込み、磨き抜かれた技で、
観る者を感動・興奮させるアスリートたち。
アスリートの中には、障がいを持ちながら
国際舞台を目指している者たちもいる。
そんなアスリートたちの戦い続ける素顔、軌跡、
そして、支える人たちにも迫る
『ニッポン チャレンジド・アスリート』。


今週のピックアップアスリート

安大輔さん

安大輔(やす・だいすけ)さん

千葉市に本社を置く(株)オーエックスエンジニアリング所属の技師。元々オートバイメーカーだったが、現在は車いす製造で日本を代表する会社に。競技用の車いすも手掛け、車いすテニスでは前回登場の上地結衣選手、男子の国枝慎吾選手など、数々のトップアスリートを支えるエンジニア集団でもある。安さんもその一人で、競技用車いすの開発、調整を手掛けている。2000年入社、40歳。

■11月1日放送分(前編)

競技用の車いすと通常の車いす、その大きな違いとは?「一番の違いは、タイヤが“ハの字”になっていることです。地面との接地の幅を広く取ることで、旋回時に安定して回れるように、という配慮です」▼またハの字にすることで、急な発進や前後左右への機敏な動きも可能になる。他にはどんな違いが?「通常の車いすは移動手段として作られていますが、競技用の車いすは“スポーツをする”という別な要素も入ってきます」「そのため、転倒防止用のリアキャスターや、より体にフィットさせるための硬いサイド板が付いています」▼選手の要望、プレースタイルによって、車いすの仕様も細かく変わってくる。製作にあたり最も気を遣う部分、完成までに要する時間は?「製作前に、選手とはかなり時間を掛けて話し合います。その段階で、要望や形状についてどれだけ話を詰められるかが肝ですね。その選手のテニスをどれだけ引き出せるかが難しいところです」「納車してそれで終わりではなく、その後の微調整やフィッティングもありますので、1~2年掛けて完成させていきます」▼選手と共に作り上げていく車いす。安さんも選手と一緒に戦っている。今年、調整を受け持つ上地選手が日本人初の年間グランドスラムを達成。快挙の知らせを聞いた時は?「上地選手とは彼女が11歳の頃からの付き合いなので、今回は特別な思いがありました。本当に嬉しかったですね」▼師岡アナも取材の際、競技用車いすに試乗。「すごく動きやすくて、こぎやすいね!」とその技術の高さに驚いていた。次回も、安さんに競技用車いす作りについてお話を伺います。

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番組紹介

スポーツがいつも話題の中心の2014年。
国外では、ソチ冬季オリンピック、ブラジルワールドカップ、
国内では、プロ野球ペナントレース、Jリーグ、競馬、ゴルフ、相撲など。
また、2014年後半からも、プロ野球クライマックスシリーズ~日本シリーズ

日米野球、MLB、Jリーグ、アギレジャパン、東京マラソン。 これら話題のスポーツを数多く中継しているニッポン放送が
徹底的にスポーツを掘り下げる新スポーツ番組が
「サタデー ショウアップスポーツ」です!

プロフィール

師岡正雄(もろおか・まさお)

1960年2月15日生まれ。東京都出身。
Jリーグの開幕、ジョホールバルの奇跡、
WBCの2度の優勝などエポックメイキングなシーンを多数実況。
豊かな声量と明朗な声色が魅力のスポーツアナウンサー。宴会大好き、焼酎大好き。
ダイエットのためジョギングにトライするも膝痛に悩まされている。

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