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チャレンジドアスリートとは

スポーツに打ち込み、磨き抜かれた技で、
観る者を感動・興奮させるアスリートたち。
アスリートの中には、障がいを持ちながら
国際舞台を目指している者たちもいる。
そんなアスリートたちの戦い続ける素顔、軌跡、
そして、支える人たちにも迫る
『ニッポン チャレンジド・アスリート』。


今週のピックアップアスリート

高橋和廣(たかはし・かずひろ)選手

高橋和廣
(たかはし・かずひろ)選手

1978年、東京生まれ。36歳。アイススレッジホッケー日本代表として、2002年のソルトレーク大会から3大会連続でパラリンピックに出場。2010年バンクーバー大会では、優勝候補の地元・カナダを破る大金星で銀メダルを獲得。しかし去年のソチ大会は予選で敗れ出場できず。3年後、平昌大会でのメダル奪回に向け、現在も代表の中心選手としてプレー。(写真提供:MAスポーツ・吉村もと)

■3月14日放送分(後編)

経験豊富な高橋選手は、代表にとって欠かせない存在だ。普段から率先して、アイススレッジホッケーを世間に知ってもらうためのPR活動も行っている。もちろん、プレー面でもチームの牽引役。今年は日本代表にとって重要な大会・世界選手権が行われるが、意気込みは?「大会前に海外勢と練習試合ができないので、正直不安な所もありますが、我々は一人一人が時間を費やして練習を積んできました。これまでやってきたことを信じ、チーム一丸となってその成果を示せば、自ずと結果は出ると信じて大会に臨みたい」「競技の存続のこともありますし、かなり棘の道であることは承知してますが、やっぱり平昌には行かなきゃならない。あと3年…正直、3年しかないんですよ。何をやらなきゃいけないかは明確なので、それを一つ一つこなしていきたいと思っています」▼普段は西東京市役所に勤務。競技との両立を支えてくれる職場の同僚、家族のためにも「何とか結果を出して恩返しをしたい」という高橋選手。大学時代はアイスホッケーの選手だったが、当時のチームメイトたちによくこう言われるという。「今でも現役、第一線でプレーして、こんなに世界と戦っている選手っていないよね。すごく羨ましい」。確かに日々の生活は大変だが、卒業と同時にアイスホッケーも卒業する選手が多い中、高橋選手が今もプレーを続けていられるのはアイススレッジホッケーに出逢えたからこそだ。「自分って本当に“ホッケーバカ”なんだなって思いますね」▼現在36歳。現役でプレーできる期間もそう長くはない。今後の夢は?「金メダルより、僕の夢は指導者になって『ジュニアの育成』をすることですね。U-18日本代表に自分の教えた選手が選ばれるのが夢です。自分の経験と技を、次の世代に伝えていきたい」▼アイススレッジホッケーは、実は健常者も参加できるスポーツ。一度体験してみたい方は、高橋選手が所属する「東京アイスバーンズ」のホームページに書き込みをすると道具を用意してくれるとのこと。詳しくは「東京アイスバーンズ」で検索を。▼ 来週は、日本唯一の障がい者スポーツ専門サイト「MAスポーツ」代表の荒木美晴さんが登場します。

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番組紹介

スポーツがいつも話題の中心の2014年。
国外では、ソチ冬季オリンピック、ブラジルワールドカップ、
国内では、プロ野球ペナントレース、Jリーグ、競馬、ゴルフ、相撲など。
また、2014年後半からも、プロ野球クライマックスシリーズ~日本シリーズ

日米野球、MLB、Jリーグ、アギレジャパン、東京マラソン。 これら話題のスポーツを数多く中継しているニッポン放送が
徹底的にスポーツを掘り下げる新スポーツ番組が
「サタデー ショウアップスポーツ」です!

プロフィール

師岡正雄(もろおか・まさお)

1960年2月15日生まれ。東京都出身。
Jリーグの開幕、ジョホールバルの奇跡、
WBCの2度の優勝などエポックメイキングなシーンを多数実況。
豊かな声量と明朗な声色が魅力のスポーツアナウンサー。宴会大好き、焼酎大好き。
ダイエットのためジョギングにトライするも膝痛に悩まされている。

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