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チャレンジドアスリートとは

スポーツに打ち込み、磨き抜かれた技で、
観る者を感動・興奮させるアスリートたち。
アスリートの中には、障がいを持ちながら
国際舞台を目指している者たちもいる。
そんなアスリートたちの戦い続ける素顔、軌跡、
そして、支える人たちにも迫る
『ニッポン チャレンジド・アスリート』。


今週のピックアップアスリート

土田和歌子(つちだ・わかこ)選手

土田和歌子
(つちだ・わかこ)選手

1974年、東京生まれの40歳。98年長野パラリンピック・アイススレッジスピードレースで金・銀計4個のメダルを獲得。翌年陸上競技に転向。2004年アテネパラリンピック5000mで金、マラソンで銀メダルを獲得し、日本人初のパラリンピック夏冬メダリストとなった。2012年ロンドンパラリンピックでは日本選手団のキャプテンに。今年の東京マラソンで女子車いすの部8連覇を達成。

■2月28日放送分(後編)

冬季競技から陸上競技に転向し、迎えた2000年・シドニーパラリンピック。土田選手は車いすマラソンで銅メダルに輝き、日本人初となる「夏冬メダリスト」の偉業を達成した。「大勢の人に賞賛され、自信に繋がりました」。続く2004年・アテネ大会でも5000mで金、マラソンで銀メダルを獲得。▼しかし2008年・北京大会では思わぬ落とし穴が待っていた。5000mの競技中、他の選手の転倒に巻き込まれ肋骨などを骨折。優勝候補だったマラソンを棄権、無念の帰国となった。「何が悔しいかと言うと、結果を全く残していないことです。不完全燃焼なので、そもそも喜びも悲しみもない」▼北京から帰国後、2ヵ月にわたる 入院を余儀なくされた土田。引退を勧める声もあったが、このままでは終われない。4年後、土田は周囲の反対を押し切りロンドンパラリンピックに出場した。だがマラソン中間点で転倒、右肩や腕を強打。またもや棄権か…と思われたが、不屈の闘志で起き上がり再びゴール目指して走り出した。「これだけ転び慣れてると、瞬間で分かるようになってきているんです。まだ行けると思って走り出した瞬間に、沿道から地鳴りのような声援が聞こえてきて、国を超えた応援に震えが立つほど勇気をもらいました。最後まで諦めなかったのは、みんなで支えてくれたからこそです」▼そんな土田選手を陰でサポートしたのが、以前の職場でコーチを務めていたご主人だった。家庭を持って良かったと思うことは?「喜びを共感できることですね。共に同じ目標を掲げて、練習を積み、結果が出たときは喜びが倍になる」▼競技前には、元気になれるAIの『ハピネス』を聴いているという土田選手。来年のリオパラリンピックに向けて、今後の目標は?「年齢的なものもありますし、リオに繋げる一年にしたい。代表選考も兼ねた世界選手権が4月にロンドンでありますので、メダルを獲ってリオへの切符を取ってきます」来年は12年ぶりのメダルに期待!▼次回は「氷上の格闘技」と呼ばれるアイススレッジホッケー日本代表・高橋和廣選手が登場します。

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番組紹介

スポーツがいつも話題の中心の2014年。
国外では、ソチ冬季オリンピック、ブラジルワールドカップ、
国内では、プロ野球ペナントレース、Jリーグ、競馬、ゴルフ、相撲など。
また、2014年後半からも、プロ野球クライマックスシリーズ~日本シリーズ

日米野球、MLB、Jリーグ、アギレジャパン、東京マラソン。 これら話題のスポーツを数多く中継しているニッポン放送が
徹底的にスポーツを掘り下げる新スポーツ番組が
「サタデー ショウアップスポーツ」です!

プロフィール

師岡正雄(もろおか・まさお)

1960年2月15日生まれ。東京都出身。
Jリーグの開幕、ジョホールバルの奇跡、
WBCの2度の優勝などエポックメイキングなシーンを多数実況。
豊かな声量と明朗な声色が魅力のスポーツアナウンサー。宴会大好き、焼酎大好き。
ダイエットのためジョギングにトライするも膝痛に悩まされている。

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