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チャレンジドアスリートとは

スポーツに打ち込み、磨き抜かれた技で、
観る者を感動・興奮させるアスリートたち。
アスリートの中には、障がいを持ちながら
国際舞台を目指している者たちもいる。
そんなアスリートたちの戦い続ける素顔、軌跡、
そして、支える人たちにも迫る
『ニッポン チャレンジド・アスリート』。


今週のピックアップアスリート

官野一彦(かんの・かずひこ)選手

官野一彦
(かんの・かずひこ)選手

1981年、千葉生まれの33歳。地元でサーフィンをやっていた22歳の時、波にまかれ海底に頭を強打。頸椎を骨折し車いす生活に。24歳でウィルチェアーラグビーと出逢い、2007年、日本代表に初選出。北京・ロンドンとパラリンピックに2大会連続出場。ロンドンでは代表キャプテンも務めた。

■1月24日放送分(前編)

四股に麻痺のある選手たちが、競技用車いすに乗って闘うウィルチェアーラグビー。車いす同士が激しくぶつかり合い、タックルも 認められている激しい競技だ。日本代表チームは3年前ロンドンパラリンピックに出場したが、4位に終わりあと一歩でメダルを逃した。リオで悲願達 成を目指す代表キャプテン・官野選手に話を聞いた。▼サーフィン中の事故で車いす生活となった官野選手。全く予期せぬ状況をどう受け止めたのか? 「『死にたい』などネガティブなことも考えましたが、自分の好きな趣味で起こったことなので仕方ない。根がポジティブなので『頑張るしかない』と 切り替えて、すぐリハビリに臨みました」▼元々スポーツ好きだった官野選手。事故に遭った年、アテネパラリンピックをTVで観たのがキッカケでス ポーツを再開。2年後にウィルチェアーラグビーと出逢った。「障がい者同士が車いすでぶつかり合う…それがルールで認められているのが衝撃でした」「いい大人がムキになって、凄い顔付きで真剣にぶつかり合う。元々スポーツ好きだった自分には発奮材料になりましたね」▼格闘技も顔負けの肉 弾戦が展開されるウィルチェアーラグビー。時には大ケガをすることも。恐怖心は?「今でもあります。海外の選手は大柄ですから、当たると吹っ飛ばされるんですよ。でも故意のコンタクトが認められているのがこの競技の醍醐味なので、逆にそれが快感だったりしますね。おっかないですけど (笑)」▼2007年に代表入り。北京・ロンドンと2大会連続でパラリンピックの舞台を踏んだ。そこで得たものとは?「正直、大会中は勝つこと、メダルを獲ることしか考えていなかったので、あまり楽しい思い出はなかったですね」。ただ一つだけ、ロンドン大会で強烈に憶えているシーンがある という。「地元イギリス代表とベスト4を懸けて戦ったんですが、1万2千人収容の体育館がほぼ埋まったんですよ。満員の観客の中で戦えたことはす ごく幸せだったし『またこういう場に立ちたい、そこでメダルを獲りたい!』と思いました。リオをそういう場所にしたいですね」▼次回も官野選手が 登場。メダルへの思いを伺います。

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番組紹介

スポーツがいつも話題の中心の2014年。
国外では、ソチ冬季オリンピック、ブラジルワールドカップ、
国内では、プロ野球ペナントレース、Jリーグ、競馬、ゴルフ、相撲など。
また、2014年後半からも、プロ野球クライマックスシリーズ~日本シリーズ

日米野球、MLB、Jリーグ、アギレジャパン、東京マラソン。 これら話題のスポーツを数多く中継しているニッポン放送が
徹底的にスポーツを掘り下げる新スポーツ番組が
「サタデー ショウアップスポーツ」です!

プロフィール

師岡正雄(もろおか・まさお)

1960年2月15日生まれ。東京都出身。
Jリーグの開幕、ジョホールバルの奇跡、
WBCの2度の優勝などエポックメイキングなシーンを多数実況。
豊かな声量と明朗な声色が魅力のスポーツアナウンサー。宴会大好き、焼酎大好き。
ダイエットのためジョギングにトライするも膝痛に悩まされている。

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