• 2017年06月02日

    映画「ザ・ダンサー」

    明日、6月3日に公開される映画、
    「ザ・ダンサー」を一足早く観てきました。

    この映画は、20世紀初頭、パリで活躍したモダンダンスの創始者、
    ロイ・フラーの生涯を描いています。

    彼女が考案した、強い照明の下で重い衣装を纏って踊る当時のダンスも、
    ロイ・フラー役のソーコによって完璧に再現されていて、
    限界までその身を削って美を引き出す、鬼気迫る踊りから目が離せなくなります。

    また、ロイ・フラーが独創的な踊りを編み出し確立していく軌跡に加え、
    彼女と弟子にあたるイサドラ・ダンカンとの愛憎、確執なども描かれ、
    ロイ・フラーの人間的な魅力、自分の信念に捧げた人生が伝わってきます。

    実は、観る前には、芸術を描く難しい映画かとも思っていたんですが、
    一人の女性が熱意と努力で、誰も歩いたことのない道を切り開いていく物語で、
    とても面白く、観終わった後に勇気をもらえます。

    また、イサドラ・ダンカンを演じたジョニー・デップの娘、
    リリー=ローズ・デップの美しさ、スクリーンの中の存在感も素晴らしいので、
    ぜひ劇場でご覧いただきたい映画です。


    ところで、先日、松本大洋さんの漫画『ピンポン』を読んだのですが、
    持って生まれた才能と、血の滲むような努力のどちらが勝つのかといった、
    似たテーマが含まれていると、この映画のことを思い出しました。

  • 2017年06月01日

    茶匠直伝! 美味しいお茶の淹れ方

    先週土曜日、「八木亜希子 LOVE&MELODY」の中継コーナーでは、
    東京ワンピースタワーに(記事はこちらです)、
    そして、午後の「スイスイサタデー 〜カロ・ソリーゾ!」の中継では、
    埼玉県狭山市のお茶屋さん、マルミヤ宮野園に行ってきました。


    日本三大銘茶の一つ、狭山茶。

    茶摘みの最盛期ということで、
    明治2年創業、マルミヤ宮野園の5代目、茶匠 宮野圭司さんにお話を伺いました。

    s-PSX_20170601_130159.jpg 荘口さんと同い年という宮野さんは、
    お休みの日は茨城や静岡の海岸でサーフィンをしているというアウトドア派。

    老舗の5代目でいらっしゃるのに、とても気さくで優しく、
    美味しいお茶の淹れ方など、いろいろ教えてくださいました。


    宮野園の茶畑には、20種類のお茶の木が植えられています。

    写真ではわかりにくいのですが、実際に見ると、
    品種によってお茶の新芽の色味が、濃い緑色から明るい黄緑色まで、
    それぞれ微妙に違っていて、とても鮮やかでした。

    1496106414482.jpg 宮野園では、お茶摘み体験や、お抹茶体験、お茶の淹れ方講座など、
    いろいろな体験を通して、お茶について知ることができます。
    宮野さんは、狭山市の小学校でのお茶教室も行っています。

    中でも人気なのが、私が着ている茶娘衣装。
    私が行った日も、若い女性同士や、カップルが紺の絣に身を包んで、
    お茶摘み体験をしていました。

    お茶摘み体験をやってみたいという方は、
    6月中旬まで予約でいっぱいだそうなので、事前に宮野園にお問い合わせください。
    詳しくは、宮野園のHPをご覧ください。

    8月の夏休みも、自由研究の材料にしようという子どもたちで賑わうそうです。


    中継中に宮野さんに教えていただいたお茶の淹れ方は、
    ぜひradikoのタイムフリーで!

    帰宅後、教えていただいたお茶の淹れ方をやってみたのですが、
    いつもの急須、いつもの茶葉でも、まったく違う味になりました!

    特に、1煎目を少量の冷たい氷水で淹れたら、
    旨味が凝縮されたお茶になり、家族もびっくりしていました。


    中継の前には、美味しく淹れたお茶だけでなく、
    冷やした緑茶、ほうじ茶、紅茶もいただきました。

    s-PSX_20170530_095328.jpg 特に、狭山茶で作った和紅茶は、
    お砂糖を入れていないのに甘くて、美味しかったので、
    ぜひたくさんの方に飲んでいただきたいです。

    それにしても、緑茶、紅茶、ウーロン茶が、
    すべて同じお茶の木からとれるなんて不思議ですよね。


    また、宮野さんとお話している中で、
    「私の娘が1歳になり、ほうじ茶を飲めるようになった」とお話ししたところ、
    家庭でも、ほうじ茶を作れると教えていただきました。

    作り方は、古い茶葉をフライパンで煎るだけ。
    フライパンを動かしながら、煙が出るまで煎るのがコツなんだそうです。

    DSC_2047.jpg お店では、こうした機械で作っています。


    そして、皆さんがご家庭で使っているお茶の缶。
    缶の中の透明のふたは、写真のように、お茶の葉の真上で使うのが良いそうです。

    s-PSX_20170530_100909.jpg
    宮野さんとお話していると、
    お茶について何でもご存知なので、とても楽しくためになります。
    また、お茶体験を始めたり、お茶のチョコレートやケーキを作ったりと、
    アイディアマン、かつ実行力もお持ちです。

    東日本大震災後、気仙沼にも通い続け、
    復興支援も続けていらっしゃるとのことで、頭が下がります。

    新しいお茶の飲み方も日々模索している宮野さん。

    ぜひ、お近くにいらっしゃったら、マルミヤ宮野園へ、
    そして、ご家庭でも、日本茶をゆっくりと味わう時間を楽しんでみてください。

  • 2017年05月31日

    『プロ野球ai』休刊

    交流戦が始まって、「まいにち とことん 交流戦」と題してお送りしている
    「ショウアップナイター」
    私は、火曜日のスタジオを担当しています。

    (交流戦に入っても続く巨人の6連敗もショックですが...)、
    ショックなニュースが入ってきました。

    『プロ野球ai』休刊のお知らせ


    テリーさんとご一緒して「フライデースクープ そこまで言うか!」を担当していた時、
    私が愛読していたこともあり、
    『プロ野球ai』の保坂デスクに、キャンプ情報を伺ったことがあります。

    その時のブログはこちらです。

    お電話で保坂デスクとお話ししていると、野球と選手に全力の愛を注いでいることが伝わってきて、
    こうした情熱をもって『プロ野球ai』を作ってくださっているんだと改めて感じ、
    嬉しくなったことを覚えています。


    私が中高生だった頃は、インターネットで得られる情報に限りがあり、
    ラジオや雑誌は、詳しいことを知りたい時に欠かせない、大事な情報源でした。

    『プロ野球ai』は、プライベートまで踏み込んだインタビューや、
    選手間の関係性が分かる対談などが豊富で、
    さらに、若手選手を積極的にとりあげていて、
    知らなかったことがたくさん載っている、発見に満ちた雑誌でした。

    『甲子園の星』も同時に休刊とのこと。

    長い間、お疲れ様でしたという気持ちと同時に、
    紙媒体が難しい時代なのかもしれませんが、
    どんな形になっても、復活を願っています。

  • 2017年05月30日

    東京ワンピースタワー

    先週土曜日の「八木亜希子 LOVE&MELODY」の中継コーナーでは、
    東京タワーの下にある、東京ワンピースタワーに行ってきました。

    PSX_20170530_094916.jpg 東京ワンピースタワーは、海賊王を目指す少年ルフィとその仲間たちの冒険を描く人気漫画、
    『ワンピース』のアニメの世界にどっぷり浸れるテーマパークです。

    PSX_20170530_100527.jpg 今年は、週刊少年ジャンプでの連載が、20周年を迎えました!
    私も中学生の時からずっと読んでいるので、長い付き合いです。

    東京ワンピースタワーでは、現在、
    連載20周年記念特別企画展『ログ ギャラリー』が開かれていて、
    原作イラストやフィギュアが展示されています。

    PSX_20170530_095227.jpg さらに、4月末から始まった、麦わらの一味の活躍が間近で見られるライブショー、
    「ONE PIECE LIVE ATTRACTION〝3〟 『PHANTOM』」は、
    尾田栄一郎先生が完全監修したオリジナルストーリーが楽しめます。

    PSX_20170530_095942.jpg 俳優さんたちが演じる麦わらの一味の再現度の高さ、
    そして、漫画やアニメだからこそできるはずの能力を目の前で見て、
    主人公・ルフィが率いる麦わらの一味がアニメから現実世界に飛び出てきたようで、
    とても驚き、感動しました。

    GReeeeNが『PHANTOM』のために書き下ろした曲も、
    ルフィたちのこれまでの冒険や、
    『ワンピース』の20年の歴史を感じさせて、じーんときます。

    私は、中継の後、改めて観に行ったのですが、
    実際にショーを観て、中継でレポートしてくださったお二人のように、
    このショーに魅せられ、より良い席で観たい、良い写真が撮りたいと、
    早起きする気持ちが、良く分りました。


    この他にも、東京ワンピースタワーには、最先端の技術を使ったシアターや、
    キャラクターをモチーフにしたアトラクションがたくさん用意されています。

    PSX_20170530_095545.jpg 写真は、狙撃王の指導の下、海兵を倒しているところです。

    体験した中では、「チョッパーのサウザンド・サニー号探検」で、
    麦わらの一味の船、サニー号の中を回れたのが、特に嬉しかったです。

    生簀の魚を眺められるアクアリウム・バーや、
    コック・サンジ自慢のキッチン、そして各クルーの部屋に足を踏み入れると、
    物語の中に迷い込んだような気分になりました。

    PSX_20170530_100414.jpg
    東京ワンピースタワーは、想像以上にもりだくさんで、
    かつ細部に至るまで、こだわりと作品への愛情が溢れる、
    『ワンピース』のファンにとって堪らない、幸せな空間でした。

    『ワンピース』が大好きだという方には、絶対にお出かけいただきたいですし、
    少ししか知らないという方でも、子どもも大人も、楽しめると思います!

    さらに、海外のファンも多い『ワンピース』らしく、
    外国語でも楽しめるようになっていて感心しました。

    海外からのお客様をおもてなしするのにもお勧めです。

    PSX_20170530_095121.jpg 私は、時間の関係で全て回りきれなかったので、
    またゆっくり遊びに行きたいと思います!


    そして、午後の「スイスイサタデー 〜カロ・ソリーゾ!」の中継でお邪魔した、
    埼玉県狭山市のお茶屋さん、マルミヤ宮野園については、次の記事で書きますね。

    茶畑の写真は、「スイスイ」のホームページでご覧ください。

    <6月1日追記>
    お茶屋さん、マルミヤ宮野園の記事を更新しました!
    「茶匠直伝! 美味しいお茶の淹れ方」

  • 2017年05月26日

    大エルミタージュ美術館展

    昨日、お笑い芸人、ピースの又吉直樹さんの小説『劇場』について書きましたが、
    今日は、又吉さんがオフィシャルサポーターを務めている「大エルミタージュ美術館展」について。

    PSX_20170526_130920.jpg ロシアのサンプトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館から、
    女帝、エカテリーナ2世の在位中に集められた作品を中心に、
    名画85点が日本にやってきました。

    音声ガイドでは、通常の解説に加えて、オフィシャルサポーターの又吉さんが
    作品に対する独自の感想や(静かな展示室で吹き出しそうになりました)、
    ロシア文学への思いを語ってくれます。

    また、お子さん向けに、チェブラーシカが解説してくれる音声ガイドも用意されています。

    PSX_20170526_130235.jpg 展覧会の1枚目は、ウィギリウス・エリクセンの
    「戴冠式のローブを着たエカテリーナ2世の肖像」。

    18世紀にロシアの女帝として君臨したエカテリーナ2世が、
    エルミタージュ美術館の産みの親なんです。

    1764年、女帝は、ベルリンの実業家から317点の絵画を購入し、
    親しい人々にこれらの美術品を見せる場所を作って
    フランス語で「隠れ家」を意味する「エルミタージュ」と名付けたそうです。

    女帝が在位中に集めた絵画は、およそ2500点とも言われています。

    19世紀に、一般の人々にも美術館として公開され、
    今や、エルミタージュ美術館の所蔵品はおよそ310万点、
    そのうち絵画作品だけでも1万7千点に及びます。


    そんな膨大な所蔵品から選りすぐった
    「大エルミタージュ展」の出展作品は、どれも第一級の絵画ばかり。

    幅広いコレクションを誇るように、展示は、描かれた時代と国ごとにまとめられているので、
    ヨーロッパの美術史を、この展覧会で俯瞰することができます。


    また、女帝のコレクションを中心に構成されているとあって、
    蒐集時のエピソードも興味深かったです。

    中でも、女帝の息子パーヴェル1世が、
    画家の工房に直接足を運んで、母のために購入したという
    ポンペオ・ジローラモ・バトーニの「聖家族」は、
    作品の美しさと共に、女帝の母子関係が垣間見えて、特に印象に残りました。


    ぜひ、ロシアから遥々やってきた力強い絵画を間近に鑑賞しながら、
    お気に入りの一枚を見つけてみてください。

    「大エルミタージュ美術館展」は、
    六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで、6月18日までです。

    DSC_1995.jpg
    ちなみに、同じく六本木で行われている展覧会、
    新国立美術館の「ミュシャ展」の記事はこちらです。



    さて、明日、私は、
    朝8時30分からの「八木亜希子 LOVE&MELODY」の中継で、 東京ワンピースタワーへ、
    そして、お昼15時30分からの「スイスイサタデー 〜カロ・ソリーゾ!」の中継では、
    この時期ならではの、美味しいものが摘める場所に出かけます!

    土曜日も、ぜひニッポン放送でお楽しみください。

プロフィール

箱崎みどり

東京都生まれ。2011年ニッポン放送入社。 東京大学大学院修士課程修了(修士論文のテーマは「日中戦争期における「三国志」ブーム」) 趣味は、読書、プロ野球観戦、お笑いを見ること。特技は遠泳。


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