2017年03月16日

ニューヨークから来たマグロラーメン

昨日、新横浜のラーメン博物館に行ってきました。

DSC_1478.jpg 以前、新横浜ラーメン博物館に「あなたとハッピー!」の中継で伺った時のブログはこちら
その後、取材で伺った時のブログはこちらです。


久しぶりに行った新横浜ラーメン博物館は、以前にも増して海外のお客様が増えていました。
外国語のガイドもずらり。
ドイツ語、英語、中国語、ハングル、タイ語まで!

DSC_1479.jpg ラーメンは、今や海外でも愛されているんですよね。


そんな中、前回の取材では、アメリカからの逆輸入ラーメンをご紹介しましたが、
ラーメン博物館の逆輸入ラーメンも第4弾。

今日、オープンする新しいお店は、
ニューヨークから凱旋したラーメン「YUJI RAMEN」です!

外観1.jpg ニューヨークには、少なくとも100軒をこえるラーメン屋さんがあるそうです。
そんな中、魚の美味しさにこだわって、ニューヨーカーから支持されているのが、
今回ラーメン博物館にやってくる「YUJI RAMEN」です。

「YUJI RAMEN」の一番人気は、ツナコツラーメン。

DSC_1473.jpg 「ツナコツラーメンです。」と店員さんに机に置いてもらった瞬間に、
スープの香りがふわっと香ります。

自慢のスープは、マグロのあらと昆布だしで作られていて、極細の麺がよく絡みます。
優しい繊細な味で、脂っこさがなくするする食べられます。

この上品な美味しさが、アメリカで日本食の代表として人気だと聞くと嬉しくなります。


そして、このツナコツラーメンと人気を二分しているのが、
「自家製ベーコン&エッグのまぜめん」。

DSC_1474.jpg 半熟卵を割って、よく混ぜていただきます!

DSC_1475.jpg こちらは、にんにくがきいたガツンとした味わいです。
たっぷり散らされたかつおぶしと炙ったベーコンが香り、食欲をそそります。
ツナコツラーメンとタイプが違うんですが、こちらもとっても美味しいです!

まぜめんには、ベジメニューの「季節野菜と麦味噌まぜめん」も用意されています。

vege.jpg それぞれ違った美味しさなので、シェアして食べるのがおすすめです。



「YUJI RAMEN」店主の原口雄次さんは、アメリカで魚の卸に携わってきた方です。

原口さんにお話を伺ったところ、
アメリカでは、外食文化が盛んで、家で魚を食べることはめったにないそうです。

原口さんは、そんなアメリカに、魚の文化を広げたいと、
マグロのあらを使って作る「YUJI RAMEN」だけでなく、
お魚を使った和定食を提供する「OKONOMI」、
さらに刺身用の魚の販売と料理教室を兼ねた「OSAKANA」をニューヨークで展開しています。

独立して、最初にラーメンを始めたのは、
魚のあらでとったスープの美味しさを味わってもらいたいと考えたため。

お料理教室でも、「和食」とハードルをあげてしまうのではなく、
ラーメンの食べ方から、お魚のさばき方、魚のひき方など、
捨てるところのない″お魚食″をアメリカの人に教えています。

123A0495.jpg その甲斐あってか、「OSAKANA」にお刺身を買いに来る方は、
アメリカでもお刺身を食べたい日本人が多かったところ、
今、半数はアメリカの方なんだそうです。

アメリカは、ジャンルにとらわれず美味しいものは美味しいと認めてくれる風土があります。
原口さんは、今度は日本で「ラーメン」というジャンルにとらわれない
ツナコツラーメンの美味しさを広げたいと仰っていました。


ラーメン博物館のお店は、店員さんもアメリカのお店から来た方たちで、
スープに使う魚のあらも、アメリカのお店同様に、
三崎にあるお魚の会社から使わない部位を調達しているとのこと。

ara.jpg 原口さんは、お魚を余すところなく使うことで、
食品廃棄の問題にも取り組んでいます。

食糧廃棄率、そして一人あたりの廃棄量が世界一という日本で、
「MOTTAINAI」精神を広げることも目指していらっしゃいます。


原口さんとお話しして感じるのは、理想の高さと、ビジョンの明確さ、
そしてそれを成し遂げていく、ものすごいパワーです。
語り口は優しいのですが、芯があって、ツナコツラーメンに似ていると感じました。

「YUJI RAMEN」は、アメリカでうまれた、日本のお魚文化を凝縮した美味しい一杯です。
ぜひ、ラーメン博物館で召しあがってみてください。

プロフィール

箱崎みどり

東京都生まれ。2011年ニッポン放送入社。 東京大学大学院修士課程修了(修士論文のテーマは「日中戦争期における「三国志」ブーム」) 趣味は、読書、プロ野球観戦、お笑いを見ること。特技は遠泳。


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